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幸運E-のIS学園生活

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序盤のセッシーは結構キツイ

あの後教室に入った瞬間にチャイムが鳴ったので凄まじく肝が冷える感覚を覚えながら急いで席に着いた。その時に箒嬢がまた撫でてくれるよな……?と不安げな声で小さく聞いてくるのでウインクを返して答えてあげました。顔を赤らめながら嬉しそうな顔で戻っていき如何やら喜んでくれたようで何よりです。そしてその後直ぐに織斑先生が入ってきた。

「授業を始める、そうだな衛宮。号令をかけろ」
「はい、気をつけ、礼」

織斑先生が来た瞬間に空気が変わり緩みきっていた空気からピッタリと締め上げたベルトのように詰まったような空気になった、流石織斑先生だ。さて俺も授業に集中しよう、俺にとっては幼稚な事だが復習出来ると考えれば非常に大きなリミット、じゃなかったメリットになる。制限して如何すんだよ。

………ふむ、こうして復習してみると結構良いもんだな。基礎はどんな事をする為の強い力になる、基礎は大切ってハッキリ解るな。

「はい、織斑君♪」
「殆ど全部解りません……!」
「えっ……ぜ、全部ですか?」

……ってああそうか、いっちーは参考書を電話帳と間違えて捨てたんだっけ?ってか何で電話帳?厚さだけじゃねぇか似通ってる点。それにそういう系を捨てる時って何回も確認するだろ、俺、確認しなかったせいで買ったばっかの新刊捨てちゃった事あったし………。あっ出席簿射殺す百頭が落ちた。いったそう・・・。

「衛宮、この馬鹿の手伝いをしてやれ」
「ハァ………正直自業自得なのでご自分の努力だけで頑張って欲しい物なのですが」
「そう言うな、こいつが間違えたときは殴っても構わん。なんなら出席簿これの貸し出しも許可する」
「やります」
「えええええええええええ!!!??殴りたいだけだろ心!?」

何を当たり前な事を、お前のせいでどれだけ俺の平穏ライフ計画が崩壊したと思っているのだ。その恨みを合法的に晴らせるチャンスなのだぞ!?そんなビックウェーブにわちきが乗らん訳には行かん!!それと主人公の第一声がええええええええ!!!!??ってどうよいっちー。主人公にあるまじき一声だと思うのよアタイは。一人称変わりすぎ?おっとすみません。

「………」
「いっちーは犠牲になったのだ……自らの愚行の責任ゆえに……」
「いや死んでねぇからな!?」
「ちっ」
「今舌打ちしたよね!?しましたよねぇ!?」

あ~うるせぇいっちーだな、泉に投げ込んだら静かないっちーにならないかな?綺麗ないっちーになるか、どうなるのそれって。あっやべ試してみたい。

「っていうか心お前今まで何処に行ってたんだよ!?いきなり消えて、お前の家に行っても誰も出てこないし、心配してたんだぞ!?」
「そりゃ悪ろうござんした。あの日、あいつを見送りに行った帰りにちょいと束さんに拉致られてな」
「おいおい拉致って……」
「いきなり目の前に出てきたと思ったら俺を人参ロケットに押し込んだんだよ、それからは世界中を転々とする束さんの助手?みたい事をしながら過ごしてたんだよ」

いやぁ思い出すと鮮明に蘇ってくる束さんに拉致られた日からの事が、うん、主にラボの汚さに。三度の飯より研究する束さんは色々と無頓着だった。自分の身体も倒れない程度に栄養摂取と休憩を取って後は殆ど研究をしていた。風呂にも入ってなかったみたいだし。まずは束さんを風呂に突っ込んでその間に美味しい御飯を作って、食べて貰っている間にラボの掃除をしてた。あれ、俺ってISの研究の手伝いで試作品のテストとかやってたけど、殆どやってたの家政婦の仕事じゃね?

「助手ってどんな仕事なんだ?」
「ISの研究の補助。試作品のテストに実践での評価や批評、設計図から作成まで幅広いもんさね。ついでに家事なんかもやってたな」
「へっ~」
「ちょっと、よろしくて」

俺といっちーの会話に割って来るのは誰だい?いや入ってきてくれて良いんですけどね。髪は金髪、瞳は青、スタイルも中々。ああセッシーさんですか。最初の時は凄い傲慢チキな高飛車お嬢様感がプンプンしてるな。にしても声はやっぱりあの人なんだな、潜水艦の大佐さん。

「はい?」
「何か御用でしょうかレディ?」

上がいっちー、下が俺です。

「お一人は教養があるようですが、貴方何ですかその対応は私に話しかけられたのですから、それ相応の態度があるのでは?」
「いや、俺アンタの事知らないし……」
「私を知らない!?入試試験を主席で通過したこのイギリス代表候補生のセシリア・オルコットを!?」
「おう知らん」

いやなんでそこでドヤ顔するんやねん。自慢出来る要素一つも無いで?あれか、自分のアホさ加減を自慢しとるかそうかそうか馬鹿かこいつ。

「それと心、代表候補生ってなんぞ?」
「………それ、本気で言ってます?」
「おう勿論(ドヤァ)
「そのウザいドヤ顔はおやめなさい。読んで字の如く、その国のISの国家代表の候補生の事ですよ。国の次世代の代表を務めるかもしれない人たち、エリートといえば解りますか?」
「あ~なるほど」
「そうエリートなのですわ!!」

いきなり元気になりおってこの高飛車お嬢様は、これだったら箒嬢の方がよっぽどお嬢様らしいぜ。たぶんこうして思ってるのも原作のこの後のセッシーを知ってるからだろうなぁ、知らなかったらたぶんセッシーの第一印象は最悪になってると思う。第一印象って大切なんだなぁ。

「俺も試験官倒したけど、心は如何なんだ?」

おうもう其処?うっわ周りから凄い視線が集まるのを感じる、オラに視線を集めてくれ!!なんて言ってないぞワイ。

「さぁ?束さんの計らいで無しだったしなぁ。っというかな、織斑先生にお前の試験相手が務まる奴など私ぐらいしか居ないって言われて試験無しになった」
「それって試験官の人より強いって千冬姉からもう認められてるって事じゃない!やっぱ心はすげぇな!!」

おいこら余計な事を言うな!セッシーさんの視線が更に冷たく鋭い物に!!これはやべぇかもしれない(キーンコーンカーンコーン)おお!!救いの鐘の音だ!!

「くっ!また来ますわ逃げない事ですわね!!」

おおそんな大股で歩きなさるとはお嬢様とは思えませんねぇニヤニヤ。さて俺も席に戻るとしますか。さてさてこの後の展開が楽しみですねぇ。そして授業スタート、山田先生の授業、結構解り易いんだよな~。この人良い教師だよ。

「ああそうでした、実は、来月に開催されるクラス対抗戦に参加する代表者を決めようと思うんですけど、推薦したい者がいましたら、手を上げて言って下さいね」

マジで思い出しましたって感じですね。

「私は織斑君を!!」「私も!」
「お、俺!?」
「私は衛宮君を!!」「私も!!」

ウンシッテタヨ。そして箒嬢、顔を赤くするぐらいなら手を上げなくても良いんですよ?本当に可愛いな箒嬢。

「では推薦者は衛宮と織斑だな?ほかにいないか?」
「ちょっま!?」
「納得いきませんわ!!」

バァン!!!机を強く叩きながら立ち上がり、大きな声を張り上げる女子がいた。イギリスの国家代表候補生セッシーだった(笑)。

「このような選出などわたくしは認めませんわ!このような無粋な男が代表者など恥曝しですわ! このわたくしに!このセシリア・オルコットにそのような男に負けたという屈辱を味わえとおっしゃるのですか!?」

おうおう言ってくれますねぇ、其処までいうなら自己推薦すれば良いのに如何してしないんだろう。自分は他人に推薦されて当たり前だと思ってるのか?事情知らない人にとっては推薦のしようがないぞ。

「実力から行けば私がクラス代表になるのは必然の筈ですわ!それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困りますわ!私はこのような島国でIS技術の修練に来ているのです!大体こんな国にこの様な施設が有ること事態が可笑しいのです!極東のわざわざ遅れている国にこの様な重大な施設を作る事がおかしいのですわ!!こんな、駄目な国に!!」

おうおう好き勝手言ってくれちゃって、好い加減にブレーキかけてやらないともっとヒートアップするぞ。

「イギリスだって大したお国自慢無し島国じゃねぇか。世界一不味い料理一位、何年覇者だよ」

あ~あいっちー言っちゃったよ、まあこれはしょうがない。

「貴方!私の祖国を侮辱するのですか!!?」
「先に侮辱したのはそっちだろ!」
「ああもう―――!!決闘ですわ!!」
「おういいぜ、四の五の言うより解りやすい」
「口の減らない…貴方のような無礼な男などは小間使い、いえ奴隷にしてさし上げますわ!!二人まとめてね!!」

おーい俺をスルーしないでくれー。俺の意見は~?

「おい、俺いk「お前聞いていれば好き勝手言ってくれるなオルコット!!」ほ、箒嬢?」

あれ、原作の流れが………変わった?

「先程から黙って聞いていれば言いたい放題言ってくれるな」
「何ですの一体?貴方はこの会話には関係ないでしょう?」
「関係大有りだ、私は織斑と心の幼馴染だ。その幼馴染を深く侮辱しているのだ、それを黙って見ていられるほど私は穏やかでは無いぞ!!」

す、凄いカッコイイ!!すいません箒嬢!!もうモッピーなんていいません!!

「幼馴染だからといって私と其処の男二人との戦いには関係はありませんわ。口を挟まないでいただけますか?」
「だが断る、なら私もお前に決闘を申し込む。私が負けたらそうだな、この学園から出て行ってやろうではないか!!」

ほ、箒嬢ぉおおおおおお!!!カッコイイです!!マジクールビューティーです!!すげえ男らしい事言ってるじゃん!!貴方はもう箒嬢じゃありません、HOUKI嬢です!HOUKI嬢!!HOUKI嬢!!おっしゃあああ!!俺もやってやろうじゃねぇか!!全力で叩き潰してやる!!


授業後

「ど、どうしよう心………つい勢いであんな事まで言ってしまった……もし負けたらこの学園を出て行く事になってしまう………折角心と再会できたのに………(グスッ)」

さっきとのギャップがぁ……だが余計に可愛く見える、これがギャップ萌え!?

「安心しろ箒嬢、もしもの事態なんか起きやしないさ。君は強い女性だ、絶対に勝てる、一緒に勝つ為に頑張ろう、な?」
「うん………」
「ほらほら涙ぐまない、よ~しよし、頑張ったな~」
「んっ………心…有難う……」  
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