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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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入学編〈上〉
  ガイダンス(2)

俺らが昼食を食べていたときだった。一科生である深雪のクラスメイトを追っ払ったあとに、深雪たちと食べていたらレオから疑問の声があった。

「なあ一真。ちょいと聞いていいか?」

「何だ?範囲内なら答えられるが」

「ならさ一真の護衛の蒼太さんと沙紀さんの所属先ってどこなんだよ?」

「それ私も疑問になっていたところ。一真と深雪が要人扱いをするということは、やっぱり国なのか警視庁なのかな?って」

なるほど。確かに俺達をここまで扱いが普通に違うし、二科生の中に一人だけ一科生の生徒である深雪と一緒に昼食を食べているだけでレアな光景なんだよな。でもな、これはオフレコ以上の秘匿なんだよなー。さてどうするか考えていたら視線を感じたので、見ると蒼太たちだった。脳量子波で言ってもいいのではと来たから。しょうがないから教えるか。

「じゃあ疑問を解決してやるが言うが、これは本来オフレコ以上の秘匿いや極秘なんだ。なので俺が蒼太と沙紀の所属先を言ったとしても頭の片隅にでも入れておいてくれよ?」

「OK、一真」

「警視庁とか思ったけど違うんですね。ではいったいどこなのです?民間でもないと思いますが」

「美月の言った通り、私たちの護衛は民間というか企業から派遣された者たちなの」

「企業から?すると家関係とか?」

「では言うので、小さく言うぞ。蒼太と沙紀の所属先は・・・・・」

『所属先は?』

「蒼い翼だ」

「え?ええええ!うぐっ!」

エリカが叫ぼうとしたので、口封じをさせた。レオと美月は予想外なのか、口を開いたままだったが。

「蒼い翼って、あの蒼い翼か?大企業で社長名だけ公表されているが、姿とプロフィールは謎の人物だと言われていて」

「百年前からその名だけが公表されているけど、噂では死んでいると噂されているけど?」

「実際に俺と深雪は社長である零達也に会っている。彼と社長令嬢である零雪音さんとな」

するとマジかよとか、どんな姿しているんだ?とか言っていたからそれは秘密だ。そして話題を蒼い翼からこの後について考えていた。午後からの専門課程の見学だ。レオやエリカは近接化のところだと思ったが、遠隔魔法用実習室に行くことになったけど。深雪とはここで分かれてまた帰るときに合流なと言って。なぜそこに行くかというと通称「射撃場」があって3年A組の実技があるんだと。七草会長が所属しているクラスで、生徒会は必ずしも成績で選ばれるものではないが、今期の生徒会長は遠隔精密魔法の分野で十年に一人の英才と呼ばれ、それを裏付けるように数多くのトロフィーを第一高校にもたらした。その噂は新入生にも届いているし、噂以上に容姿も入学式で見ているからと。そしたら俺の通信端末に電話が鳴った事に気付く。

「一真君の通信端末って、何か古そうだね」

「ん?ああこれ。これは俺らだけの通信端末だ、電波が独自のもんだから例え盗聴されても意味がないようにしている。まあ友人からの電話もこれでやっている」

「へぇー。けっこう警戒はしているんだ」

と言ってから電話に出た。ケータイは昔で言うガラケーだし、こういうタイプのは販売停止したものだ。で、電話の相手は七草会長で場所はこれから行く射撃室に来てくださいと言われた。まだ午後からの実習までかなり時間あるが何をするのか、気になったがケータイをしまって空間にしまった所を見たレオ。

「電話の相手は誰だったんだ?あとさっきまであった通信端末が消えたように見えたが」

「相手と場所はさっき話していた射撃室だ。何かお呼ばれされたのでな、俺と蒼太は食い終わったから俺らだけ行くよ。レオたちは後から来いよ」

レオたちは相手は誰なんだ?と顔をしていたが、またあとでと言ってから片付けてから射撃室に行った。観客室ではなく実際やるところにな。蒼太は観客室に行ってレオたちが見るための確保をしておけと言って。そしたら待っていた人物はいた。

「来ましたか、織斑君」

「呼ばれてきたのですが、そちらは?」

「私は風紀委員の渡辺摩利だ。先ほどはすまない事をした」

「いえいえ。ああいうのを取り締まるのも俺らの仕事なので、そしてあなたは確か十文字家の者ですか?」

「いかにも俺は十文字克人だ。部活連の会頭をしている。織斑を呼び出したのは、俺達がどの程度の実力を持っているか調べたいと思ってな」

「なるほど。私は本来なら一科に入るのに、二科にしたことですかな?」

「まあそういうことだ。ここは魔法による射撃場でもあるし、実弾での拳銃による射撃場でもあるのよ」

なるほどな。通りで射撃場では見ない的が置いてある訳だが、俺にいい考えがあるのを思い出したので言ってみた。

「会長。的当てより力を見せた方がいいのでは?ここには「鉄壁」の二つ名を持つ十文字先輩がいる。幸いここには私たち以外の人はいない。せっかくだから見せても構いませんよ?」

「面白いわね。では十文字君、お願いしていいかしら?」

「俺も織斑の力、ぜひ見せてほしいと思ってな」

と言ってから、十文字先輩がファランクスを発動中に俺はいろいろとやってみた。風による斬撃を飛ばしたり空気の塊を放ったり、各エレメンツによる最強技を。そしたら何とか持ってくれたが、さすが鉄壁と呼ばれる十文字先輩だ。

「なるほど。織斑のは現代魔法ではなく百年前に開発されて中止となったエレメンツの末裔なのか?」

「それは違いますよ。私のは全ての属性を使えるエレメンツ使いで、百年前からいた男ですよ」

「まるで零社長と同じではないか!」

「おっと今のは秘匿情報でした。ではもうすぐで午後の実習時間になりますので、これで最後にしましょう。私のとっておきを防いでみてください」

と言いつつも手から雷というか電気を纏ったあとにメダルを取り出した。弾いたあとに親指から発射されたのはまるでレールガン。それを防ぐが力を制限してないので押される先輩。俺はその鉄壁を粉々にする予定だったが、時間になったので発動をキャンセルにしたのでメダルが落ちた。

「大丈夫か?十文字。汗が出ているが」

「あ、ああ。まさかこの俺が押されるなんて思わなかった。最後のは電磁砲だな。レールガンとも言うが、それを魔法にするとは」

「言っておきますが、エレメンツは魔法ではありませんよ。昔で言うなら超能力者です」

と言いながらも水で濡らしたタオルを十文字先輩に渡して顔を拭いたあとに、空間から飲み物と紙コップを取り出した。それについてはどういうのだ?と聞かれたが内緒ですと言ったあとにタオルと飲み物を空間にしまった。そのあと午後の実習時間になりそうだったので、渡辺先輩と十文字先輩は自分のクラスのところへ戻ったので、俺も観客室の所へ行こうとしたら、せっかくだから目の前で見る?とのお誘いに乗った。観客室では蒼太がこちらを見ていたらちょうどレオたちが来た。

「蒼太さん。最前列確保してくれてありがとう」

「いえいえ。我が主の依頼を果たしたまでです。それにもうすぐ大量の生徒がここに来るでしょうし」

「そりゃそうか。ところで一真君はどこに?」

「あちらにいらっしゃいます」

「あちらって七草先輩の近くにいます!」

とまあそんな感じだったが、深雪は予定通りレオ達が離れたあとに同じクラスメイトが来たらしい。一瞬沙紀を睨んだそうだが、怒気を入れた感じなオーラを出したら睨むのをやめたらしい。そして実習時間になったので予想通り、一科生がなだれ込んできた。

「全然見えん!」

「午後一の射撃場って七草先輩の3-Aが実習中なんだろ」

「遠隔魔法もスペシャリスト何だって」

「それに美人だし!」

「全弾命中だ!さすが10年に一人の英才!」

「おい押すな!大体何でウィードが最前で見学しているんだよ!!」

「おいおいよく見ろよ!実習室の中にはウィードの織斑がいるぞ!しかも七草先輩のすぐ近くで見ているぜ!!」

とか言っていたそうだ。蒼太から聞いたことを丸々こちらに聞こえたようにな。で、近くで見ていたので俺は拍手をしていたが。なぜか居心地が悪い。なぜかというと上からの観客室からのウィード連発に、3-Aからも変な目で見られているからだ。本来なら俺はここはいない存在であり、新入生が間近で見るのはふさわしくないと思っているらしいのか。

「織斑君、せっかくだからやってみない?」

「私ですか?しかし何かと変な目で見られるのがちょっと」

「変な目?ああそういうことか。まあ確かにそうかもしれないけど、織斑君のことを悪く言わないように後で言っておくから。ねっ?」

と片目を閉じてのこちらを見てきたのでしょうがないなと思った。でも俺は実技はまあまあ出来るけど、それはまだ隠しておきたいので実銃での実演となった。幸いここにはそういうのもあるみたいだったので。人型の的が一瞬出てきたところを出来る限りヘッドショットするということだった。観客室からはできる訳ないだろうとかウィードのくせに出来る訳がないとか腕前なんてさっきのはマグレだとか言っていた奴は森崎だな。

「CADではなく自ら持っている拳銃でのお披露目とは」

「まあこれを見れば分かるかと。そろそろ始まりますので、会長にお願いが」

「分かっているわよ。そこの観客室にいる新入生の人!静かにしないと織斑君の護衛さんの銃が火を噴くかもしれないから、静かにね?」

と言ってくれたおかげで集中することが出来た。この射撃場には人型の早撃ちが出来るのもあって、まるで戦艦にあるミネルバにある射撃場みたいだなと思った。そしてカウントされてから構えたあとに素早く的である人的が出たので、素早く撃つ俺。撃っている間は静かにしてくれたようだった。で、終わると結果を見るために的を出してみると全弾頭に当たっていた事に驚く一同。薬莢とかは既にないけど、これで実銃の腕前を知った事となったのだった。 
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