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IS ~全ての武を司る者~

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第2話 授業は半分過ぎた頃からが勝負

...さて。

ジーーーーーーーーーーーッ

...はぁ

この視線はどうしたものかな。皆さん、多種多様ながらもこちらに興味の視線を向けてくる。

「ねぇ、誰が話しかけなよ」
「でもなぁ~」
「あ、何か運命を感じたわ、主に赤い糸の」
「な、抜け駆けは行けないよ」
「Let’s parrrrrttttyyyy!!!」

このザマである


...よし寝よう。
そう思い、机に伏せる様に眠ろうとすると、

「なぁ」

ん?

「鬼道 拓弥で良かったよな?俺は織斑 一夏だ。男同志よろしくな」

あぁ、なるほど。そう言う事か、手間が省けた。

「そうか、宜しくな織斑」
「ああ、俺の事は一夏で良いぞ。ここには千冬姉...織斑先生もいるし」
「そうだな、宜しく一夏。俺も拓弥でいいさ」

ガシッとお互いに握手を交わす。何となくだがコイツは良い奴っぽい感じがする。ので、別にただの友好を確かめる為の握手なのだが...

「キャーーー!何か凄い微笑ましいわ!!」
「今年は波乱の予感ね」
「これよ、これだわ!!私が見たかったのは!」
「ふむ、一×拓も悪くない...」
「Two for all!! All for two!!」


このザマである。

「なぁ、どうしたら良いんだろうな」
「その答えを探すには、まず寝たほうが速いだろうな」
「え?そうなのか?」
「ああ、そしたら全ての視線はお前に行くからな」
「な!?拓弥、お前な...


「少しいいか?」

ん?...ああ箒か」



そしたら、いつの間にか如何にも大和撫子と行ったかんじの、ポニーテールの女子が立っていた。

「え~っと?確か...」

「篠ノ之箒だ、すまないが一夏をちょっと借りるぞ」

「あー、別に気にすんなよ。一夏も行ってこい」

「いや、でも...」

「知り合いなんだろ?なら、つもる話があるはずだ」

「そうだな、分かった。じゃあ、またな」

「おう」

一夏と篠ノ之が教室から出たのを確認し、時計を見ると次の授業まで多いとは言えないが、時間がある。よし、

「Zzzz...」

周りの視線は痛いがこれで気にせず



「ちょっと、よろしくって?」

「ああ?」

間抜けてこんな感じで返事してしまった。

「まぁ貴方、何ですの?その反応は?私に声をかけられたからにはもうちょっと相応しい反応があるのではなくって」

そこには、ブルーアイズ金髪ロールお嬢様雰囲気ダダ漏れの奴が俺の後ろから声を掛けてきた

「いや、悪いな。さっき自己紹介聞いてなかったから、お前が誰か分からん」
「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?」


はぁ~、何かもう疲れた。世界が女尊男卑という流れに変わってから、全員とは言わんがほとんどの女性は上記の様に様変わりしてる。

「ちょっと人の話きいてますの!?」
「ああ、すまん。」
「これだから、極東の島国の人は...いいですか!私はあなたと違って....」

と、まぁこんな具合で5分?くらい一言も噛まずにずっとだらだらと喋っていた。ニュースのアナウンサー目指した方が良いのでは?と、思いつつ適当に相槌をうっていたが8割以上はイギリスの自慢話だったのでは無視した。俺はどちらかと言うとフランス派だ。フランスパンおいしからな。そうしている内に鐘が鳴り金髪ロール様が「クッ!...また、来ますから逃げないで下さいわね!」とか、言っていた。おりゃ、そこらのセールスマンよりタチが悪いなと思っていたら、先程出て行った、一夏と篠ノ之さんが遅れて入って来ていた。何故か一夏だけがあの出席簿(という名の兵器)を頭に叩きつけられていた。うわ、南無三...



「で、あるからして。ISの基本的な運用は、現時点で国家の認証が必要であり。枠内を逸脱したIS運用をした場合は刑法によって罰せられ……」

そんでもって始まった1時限目。俺は寝ようと思ったが教室のドアの近くで風...織斑先生が腕を組み壁にもたれ掛かって授業を観察ではなく監視している。いや、だって手にはあの出席簿(という名の鈍器)を持ちまるで鷲のような目で全体を見回しているからだ。もう、監視としか呼べまい、と悟り俺も真面目に授業を受けていた。それに周りの女子も結構真面目に受けているから、俺も及ばずながら頑張っていた。すると、前ではげっそりとしている一夏がいた。さっきからペンが止まっている所からすると授業について行けて無いのだろう。どうやら、それに気づいた山田先生が恐る恐る

「織斑君、何か分からないところがありますか?」
と聞いてきた。

「あ、えっと...全部分かりません!!」

え、そうなの?いや、頑張れば項目の1個ぐらいは覚える事が出き...

「……織斑、入学前の参考書は読んだか?」

「古い電話張と間違えて捨てました」

スッッパァァッン!!

...る訳無いかね、コイツは相当なアホだな。電話帳って言うとあれか?タ○ンページと間違って捨てたって言うのか?そんな事してると、来ちゃうよ良○が。

「必読と書いてあっただろうが。それくらい確認しておけ、馬鹿者」

「あのー、織斑君意外に分からない人は居ませんか」

.................

まあ、そりゃそうだわ。

「え、拓弥?お前ちゃんと付いていけてるのか?」

ウワッ!電話帳と間違えて参考書捨てちゃった奴にそんな事言われた。よし、良○さん。そいつタイキックね。

「まぁ、この位ならまだ付いていけてるからな。ていうか、お前1時限目でこれで後先怖いな」
「なっ...確かに」

「はぁ~、あとで再発行してやるから一週間で覚えろ。いいな」
「いえ、一週間であの分厚さはちょっと……」
「やれと言っている」
「……はい。やります」

すると、こっちを向いて

「なぁ、拓弥...教えてくれないか」
「あー、俺もそんなに覚えていないんだか...」

すると、
「じゃあ、織斑君と鬼道君は放課後残って私と一緒に補習でもしませんか?」

何と!ここで山田先生がまさかの提案...予想外です(ダンテ声)

「じゃあ、お願いします」
「俺も宜しく頼みます」
「はい、こちらこそ宜しくお願いしますね」

さすが、山田先生!あなた実は頼りになるんですね。俺、もっと広い視野で物事を見ることにします!!良○、もう帰っていいぞ

「う...でも、放課後の教室で男子二人と付きっきりで授業ですか...あんな事や、こんな...い、いえ!ただの授業じゃありませんか!!で、でも..やっぱり...」

ありがとうございます、山田先生。僕はこれから人までも広い視点で見ていくことができます。あと、良○。お兄ちゃんやお父さんも連れて良いから、もう石○軍団でいいから。

と、こんな感じで授業は過ぎ去って行った 
 

 
後書き


何か色々と著作権が引っ掛かる作品ですが、よろしくお願いします 
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