ツンデレな真姫ちゃんが本音を言う話
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真姫ちゃんが愛しの絵里ちのために頑張るそうです
10/21…今日は絵里の誕生日だ。
今日だけでも…いや、
今日こそ頑張って気持ちを伝えよう。
誕生日中に気持ちを伝えなきゃ…
自分自身にケリをつけるために。
そうとなったら絵里を探そう。
今日は生徒会室にいるはず…希は神社のお手伝いが忙しくて来れないって話してたし…
これは、チャンスなのかも!
トントン
「はい」
「え、絵里?
真姫だけど…」
「あぁ、真姫?
どうしたの?何か用かしら?」
「あーー、えっと…」
(よ、用!?……………)
「え、絵里の仕事を手伝おうと思って!
希いないし!」
「本当!?
助かるわ、ちょうど手間取ってたのよ…
さ、入って入って!」
よし、第一関門突破!
「し、失礼します」
「早速なんだけどね、これをまとめてほしいの。お願いできるかしら?」
「も、もちろん!」
「本当にありがとね、真姫」ニコッ
「…っ///
べ、別に私はっ!」
「はいはい♪」
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「そ、そういえば絵里」
「どうしたの?」
「そ、その…
お誕生日…おめでと」ボソッ
「えー?
なんて言ったのよ真姫」グイッ
(っ、近いっ!)
「だ、だから!!
お誕生日おめでとうっていってんの!」
「…………
覚えてて、くれたの?」
「あ、当たり前でしょ!
だって私は絵里のことっ」
「…?」
(あ…やばいっ)
「だ、大事なµ’sのメンバーの一人だとおもってるし!」
「…そっかぁ
そうよね、ふふ、ありがとう、真姫」
(…っ!?絵里が…一瞬悲しそうな顔をした気が)
「…もう、遅いわね
帰りましょうか」
絵里が立ち上がり歩き始める
―このままじゃ、絵里が
離れっていってしまう気がして-
「まって絵里!」グイッ
「ま、真姫!?」
「あ、あの
あのね…っ、大事な話があるの」
「何かしら?」
「わ、私…
絵里のことµ’sのメンバーだとは思ってない」
「っ…」
(何してんだ私!!!!
真逆のこと言ってどうする!!)
「ちがうの!
そ、そうじゃなくてね
その…っ
絵里のこと特別だとおもってる」
「…というと…?
真姫、何がいいたいの?」
「だ、だから!!!
絵里のことが好きなのよ!!!!」
大声で言ってしまった。
生徒会室に響く私の声。
恥ずかしくて真っ赤になって顔をおおってしまった。
「そう…
でも、ごめんね真姫
私真姫のこと
‘好き’ではないわ」
顔が真っ青になり涙が溢れた。
ただただ、絵里の言葉を反芻する。
(…………好きじゃない)
それは珍しく本音をぶつけた私にとって重い一言だった。
「っ、そっ、うなの!!
そうだよね、ごめん、気持ち悪いわよね!
わ、私かえ」
「ちがう、ちがうわ!真姫!
そうじゃなくて、そのっ…
私は真姫のこと、
大好きよ」
さっきとは違う涙が頬をつたう。
ギュッ
不意に感じる体温、
絵里の顔が私の近くにある。
「っ、え、りっ
絵里っ…!」
「誕生日おめでとう…
生まれてきてくれてありがとうっ…」
私は今日大好きな人に自分の気持ちを伝えられた。
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「絵里、卒業おめでとう」
「ふふっ、目が真っ赤ね真姫」
「うん…
でも平気よ、会えないことはないし。
応援してるから。」
「強くなったわね、真姫
これからもよろしくね」
「もちろん!!」
1歩ずつ近づいてくる気配。
私は静かに目を閉じた。
不意に唇ごしに感じる絵里の体温。
私はこの人を一生愛すると思う。
「愛してるわ、真姫」
私は世界で一番幸せ者ね。
Fin.
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