(仮称)転生教師バグま!
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原作開始前
4時間目。「四話目にしてタイトルのネタが尽きたらしいぞ」byアレクサンドラ
ドーモ、読者の皆=サン。トバルカインです。アレックスとラリーと三人で術式構築の研究に入って300年近くになるが、只今絶賛大ピンチです。何故なら……
『仮契約とは言え女がそう簡単に契約をするな。将来変な奴に騙されるぞ?』
「ふむ、私もラリーも、貴方が相手なら別に良いのだが。な? ラリー」
「うむ。カインは強いし、信頼できる」
取り敢えず、こうなった経緯は……
魔法世界構築術式考案開始
↓
考案に行き詰まる
↓
ダイオラマ魔法球の術式を参考にしよう
↓
サイズの差と複雑過ぎる故に断念
↓
再び考案開始
↓
そうだ! 仮契約して参考になるアーティファクトが出るかも! byアレックス
↓
お前天才か! byラリー
↓
アレックスとラリーに片腕ずつ掴まれて捕まる ← 今ココ
……と、云った感じ。アレックスの魔力完全無効化とラリーの異能完全無効化の所為で俺ちゃん無力化されてるとの事よ。しかも御丁寧に自分達は魔力と気で身体能力強化してる。強化無し且つ二人に怪我させずにこの拘束から逃れるのってなんて無理ゲー。
てか、アレックスとラリーに不老不死と不老不滅以外にも体質持ってたなんて初めて知ったよ。
『わかったわかったわかった。仮契約すれば良いんでしょ? 別に減るもんじゃ無いし。良いよ。仮契約しよう』
「よし。言質は取ったぞ。既に魔法陣の準備はできている」
用意がイイし、ノリノリだな。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『って、思ってた時期が俺にもあったよ。別に仮契約するのは構わんさ。だが二人揃って舌入れるキスしてきた君らに物申したいんだけど。何だよブッチューベロベロって。友人以上ギリ親友未満の女にそんな事されたの初めてだぞ』
「中々に美味だったぞ?」
「ジャンケンに負けた十数分前の自分を殴り飛ばしたい。妬ましいぞアレックス」
「んはっ! 何事も勝った者勝ちだ。ラリー」
結局、三人の立場を対等にする為とか何とか言い出して、6回の仮契約を行った。互いに従者であり、主であると云う、何とも単純且つ複雑な状態になった。
『ハァァ。もうその話いいから。カードとアーティファクトの確認をさっさと済まそう』
「ふむ、其れもそうだな」
「先ずはカードの確認からじゃな」
パティがそう言ってから、各々カードを術式考案中に使っていた机の上に置く。
俺のカードは――――
契約主:アレクサンドラ・ヨハイル・フォン・マクダウェル・エンテオフュシア
名前:エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルク
色調:金
方位:中央
星辰性:月
特性:節約
称号:一人だけの大軍勢
アーティファクト:傀儡の操演者
契約主:ローレンス・バシレウス・ヘラス・フォン・ヴェスペルスジミア
名前:エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルク
色調:白
方位:中央
星辰性:黒い穴
特性:節約
称号:三千世界の武器を持つ存在
アーティファクト:三千世界に顔を持つ魔王
――――の2枚。
アレックスは――――
契約主:エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルク
名前:アレクサンドラ・ヨハイル・フォン・マクダウェル・エンテオフュシア
色調:金
方位:南
星辰性:火星
特性:希望
称号:造物主
アーティファクト:造物主の掟最後の鍵・原典
契約主:ローレンス・バシレウス・ヘラス・フォン・ヴェスペルスジミア
名前:アレクサンドラ・ヨハイル・フォン・マクダウェル・エンテオフュシア
色調:金
方位:南
星辰性:火星
特性:希望
称号:始まりの魔法使い
アーティファクト:始祖の杖
――――の2枚。
ラリーは――――
契約主:エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルク
名前:ローレンス・バシレウス・ヘラス・フォン・ヴェスペルスジミア
色調:橙
方位:北
星辰性:金星
特性:知恵
称号:墓所の主
アーティファクト:墓守のランタン
契約主:アレクサンドラ・ヨハイル・フォン・マクダウェル・エンテオフュシア
名前:ローレンス・バシレウス・ヘラス・フォン・ヴェスペルスジミア
色調:橙
方位:北
星辰性:金星
特性:知恵
称号:不老不死の大賢者
アーティファクト:賢者の片メガネ
――――と、成った。どれも全部チートです。ホントありがとうございます。
「カインよ、このエレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルクと言うのは?」
『あぁ、太古の昔――一番最初に名乗ってたのがソレだった覚えがある。だからかな』
「そうなのか……名乗る名が沢山あるとこういう事も起こるか……」
「こ、このアーティファクトはッ! カイン、ラリー! この造物主の掟 最後の鍵・原典の構成術式を核にすれば恐らく魔法世界構築術式が完成するぞ!」
「何!? 本当かアレックス!」
………なんか今聞き捨てならない言葉が聞こえた気がする。聞き違いだといいなー。
「ああ! この造物主の掟 最後の鍵・原典の能力は様々な術式に介入する事が出来る。さらに術式を構成したり、魔法や魔法によって作成された生命体や人形に対する原子分解魔法。否、分子レベルで分解する分子分解魔法、リライトを使用する事ができ、有無を言わさず無に還す。そして無に還したモノを再構築する事も可能。造物主の掟 最後の鍵・原典と術式維持の為の魔力、そして依代の星が有れば異世界とそこに住まう民を創る事は簡単に出来る!」
………聞き違いじゃ無かったですたい。嘘だろい……。
『……要するに、たった一回の仮契約で出たたった一つのアーティファクトで、300年近くした試行錯誤の四苦八苦は無に帰した、と』
「………」
「………」
紀元前六百と十七年。300年近くの時を無駄にした事実にしばらくの間三人で項垂れた後、何とも微妙な雰囲気と気分の中、魔法世界構築術式を完成させ、火星の膨大な魔力を利用し、火星の異次元空間に魔法世界とそこに住まう民、地球の現実世界と魔法世界の転移術式を作った。
後書き
・傀儡の操演者
形状は指輪。左右両方の手の指全てに装着され、其処から魔力なり気なりで編まれた糸が作られる。その糸は使用者の思考一つでロボットダンスの様なカクカクな動きから、トランザム的トンデモ変態機動までなんでもござれな動きをする。糸の先端を付着させる事が出来、付着させた対象を操る事が出来る。NARUTOの傀儡のチャクラ糸的なモノ。糸は使用者の魔力に応じて無数に追加する事が出来る。
・三千世界の武器を持つ者
原作でジャック・ラカンが使っていたモノと同系統のモノ。ラカンのモノより高性能かつ大量に出現させることが可能。
・造物主の掟最後の鍵・原典
原作で出てきた造物主の掟のオリジナルとなったモノ(本作オリジナル)。原作の最後の鍵と形状的には同一のモノ。
・始祖の杖
凄まじい量の魔力を内包していて、呪文詠唱して杖を振るうと魔法を発動する事が出来るトンデモ魔杖。内包魔力は世界樹の内包魔力より少し少ない程度。内包魔力がスッカラカンに成っても日を跨ぐと完全回復する頭オカシイ杖。
・墓守のランタン
形状は名の通りランタン。ランタンに燈る炎を見た相手に任意で幻術を掛けて昏倒させる。対魔力や魔法障壁、その他の障壁や抵抗等すっ飛ばして問答無用で幻術を掛けるのでヤッパリ頭オカシイ魔法のランタン。
・賢者の片メガネ
名の通り片メガネ。しかもモノクルタイプ。このメガネを通して目視した魔法を解析、分解するゲテモノメガネ。
1番エゲツナイのが、これら全て他者に貸し出すことが出来る点。
2020/1/26
シリウス。シリウス・ルピア・ザ・マクダウェル・エンテオフュシア
↓
アレクサンドラ・ヨハイル・フォン・マクダウェル・エンテオフュシア
メビウス・スカー・ザ・ヴェスペルスジミア・ハル・エンテオフュシア
↓
ローレンス・バシレウス・ヘラス・フォン・ヴェスペルスジミア
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