エクシードライフ・オンライン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第一部
プロローグ
前書き
始めての小説投稿ですが、よろしくお願いします!
ソードアート・オンライン。略してSAO。
世界初のフルダイブという技術によって作られた、VRMMORPG《仮想大規模オンラインプレイングゲーム》だ。
今までのオンラインゲームとは違い、キーボードやコントローラーで、ディスプレイに写っている自分のキャラを操作したりはせずに、自分自身がゲームの中に入り、仮想世界の中で剣を振りまわして敵を倒したりすることができるのだ。
その今までのゲームの常識を覆す衝撃に、当時のゲーマーを魅了させたらしい。
SAOのβテストには、十万人が応募し、その狭き門を突破できたのはたったの千人のみ。そして、初回ロットはたったの一万枚のみ。あっという間に完売し、2022年11月6日の午後1時に正式サービスを開始した。
そして悪夢の始まりだった。
突如、SAOはログアウトが出来ず、ログアウトするには100層もあるSAOの舞台、アインクラッドを攻略し、クリアしなければならない。そして、自身のHPがゼロになったら現実の世界の自分も、死ぬ。最初、プレイヤー達は信じなかったが、現実の映像、そして実際にデスゲームの開始直後には200人ほどが死亡していると、開発者であり、元凶である茅場晶彦によってつげられた。こうしてデスゲームが始まった。
そしてデスゲームが開始されて2年後に、一人の少年の手によってクリアされた。しかし、犠牲者は4000人以上と最悪の事件となってしまった。
当時のVR技術関係は、この事件により信頼など、色々と損害を受けたがなんとか信頼を回復することができた。
そして10年の月日流れ、2032年にはVR技術は世界に浸透していた。
*
今は数多いVRMMORPGの内のあるフィールドで、一人の少年が複数のモンスターと対峙していた。
少年が戦っているのは《ノルマーレボア》というイノシシタイプのモンスターである。強さ的には大したことはないのだが、数が多い。少年の周りを5匹のノルマーレボアが囲んでいる。
対する少年は、170ぐらいの身長で、痩せ型。少し長い黒髪に青みがかった瞳。顔立ちはまだあどけなさが残るものの、それなりに整った顔立ちをしている。そして右手には少年の背と同じぐらいある大剣を、肩に当てて持っていた。
『ブモオォォォッ!!』
囲んでいたうちの一匹が、雄叫びをあげながら突進してきた。
少年は、慌てる様子もなく右手に持っている大剣を構える。そして突っ込んできたノルマーレボアの頭に剣先を当て、自分の身体を回転扉のように回り、突進の威力を受け流す。
少年が得意とする回避系のスキルの一つ、《見切り》だ。
するともう一匹のボアが突っ込んできた。それに三秒ほど遅れて他のボアも突進してくる。最初のボアにやったように受け流すが、すぐに別のボアが突っ込んでくるので、対処しきれず少しダメージを負ってしまった。
「……面倒だな」
一、二匹程度だったらすぐに片付けられるが、流石に5匹となると面倒になる。理由はさっきから、食らっているこの突進の波状攻撃だ。一匹を捌いたと思ったらまたすぐにもう一回、また捌いても、またもう一回と何回も攻撃がくるので、こっちの集中力が持たない。
「一気に決めるか」
長期戦は嫌なので、一気に片付けるためにあるスキルを発動させる。その瞬間、少年は一匹のボアに物凄い勢いで突っ込む。
ズバンッ!!
空気をも切り裂くような音が鳴り響いた瞬間、ボアはポリゴン状になり消える。
「残り四匹だな」
いつの間にか残りのボア達は、同じ場所に集まり、一斉に突進しようとしているところだった。
「させるかよ。……疾風《ゲイル》」
そう呟くと、さっきと同じようにボア達へと突っ込み、大剣を力任せに横に振り四匹のボアをまとめて倒した。
「ふぅ……」
戦闘が終わったせいか、緊張が解け思わず息を吐く。
辺りはもう暗くなってきていた。この辺は夜になるとレベルの高いモンスターが出るらしいと、誰かが言っていた気がするので、帰路に着くことにした。
後書き
感想やご指摘、お待ちしております。
ページ上へ戻る