戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第六話 石川大尉!!合気道でも勝つ!!その三
「麻友嬢も君達よりお姉さんだな」
「ああいうお姉さん欲しいですよね」
「俺達兄弟二人だけですから」
つまり他の兄弟姉妹はいないのだ。
「妹でもいいですけれど」
「あの人も年上ですから」
「そうか、渡辺麻友嬢で年上か」
ここでだ、悪田部は二人のその言葉を聞いて。
そうしてだ、遠い目になって言うのだった。
「君達はまだ若いのだな」
「はい、十七です」
「高校二年です」
「これからだな、しかし既にな」
「既に?」
「既にっていいますと」
「彼氏にしたくない男等で世界で三百五十二冠とはな」
弱冠十七歳にしてだ、二人共。
「将来はどうなるか」
「いや、俺達これからですから」
「これから好かれますよ」
「十七歳はこれからですよ」
「これからもてにもてて」
「女の子とっかえひっかえですよ」
「二股三股は当然か」
悪田部は二人のそうした考えも見抜いて言った。
「何人もの女の子と楽しみたいな」
「はい、是非共」
「そうしたいですよ」
「ハーレム作りますから、俺達」
「絶対に」
まさにその通りだった、二人の夢の一つにハーレムを築くこともあるのだ。世界中の美女達を集めてそうして。
「女優にアイドル、未亡人に」
「あと美少女」
「スポーツ選手なんかもいいですね」
「それで皆水着にして」
二人は鼻息を荒くさせ欲望に満ちた顔で話していく、仕草まで入れて。
「プールやお風呂の中ではべらせて」
「それでワイン飲むんですよ、優雅に」
「まさに酒池肉林」
「そうしたいですね」
「最近声優さんも綺麗な人多いですし」
「結構マークしてるんですよ」
女性声優もというのだ。
「個人的には茅原実里さん」
「熟した感じが最高ですよ」
「内田真礼さんもいいですね」
「それと浅倉杏美さんも」
「巽悠己子さんもいいですね」
「あの人胸も大きいですしね」
こうした声優さん達も挙げていく。
「日笠陽子さんも好きですよ」
「洲崎綾さんもいい感じで」
「他には戸松遥さんも」
「いや、声優さんもいいですよ」
「ふむ、君達の夢はわかった」
ハーレムであることをだ、その煩悩にまみれた顔を見ればまさに一目瞭然だった。
「それはいい」
「あっ、いいんですか」
「ハーレム持っても」
「ハーレムは浪漫だ」
男のそれだ。
「実現出来るなら誰もがしたいものであろう」
「だから北の将軍様もですよね」
「ハーレム持ってたんですよね」
「あの喜び組」
「あれがそうですよね」
将軍様に仕えられることが『喜び』だというのだ。尚あの国は国名にはちゃんと『民主主義人民共和』という言葉があった。
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