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口~春蘇与儀詩集~

作者:春 蘇与儀
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安らぎの詩

いつか、柔らかいあなたに抱かれて息をして
遠い遠い血の匂いと、私を巡り満たす音

目も耳も鼻も潰れて
感じるのは安らぎの詩

いつか真っ赤に凍りついた両手を包んでくれ
熱い、命のざらつきを伝えてくれ

腕も脚も脳も答えない
感じるのは安らぎの詩

真っ白な時間を漂っていたかったのに
いつまでも
出来るならもう一度だけ

あの狭い宇宙の中で
バラバラにされた黄色い光が流れ込み
微笑みながら生きていた

あなたに抱かれていたかったのに
今はもう天使だけが歌う安らぎの詩

あなたに抱かれていたかったのに
今はもう天使だけが歌う安らぎの詩
 
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