戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第五話 大角大尉!!今度は薙刀だ!!その十
「その為でごわしたな」
「はい、確かに」
「日教組は教師を守る組織だったでごわす」
これが実情だった、日教組の。
「その為暴力教師も蔓延っていたでごわす」
「そうしてでしたね」
「その暴力教師を知った時おいどんは憤慨したでごわす」
正義の怒りを感じたというのだ、西郷はここで義憤という言葉を使わなかったのはこの言葉をみだりに使うみっともなさを知っているからだ。
「そしておいどん自ら奈良県に入り」
「その暴力教師をですね」
「成敗したでごわす」
悪、それも吐き気を催す邪悪を倒したというのだ。
「おいどんも竹刀、教師も竹刀でごわしたが」
「暴力教師を倒したのですね」
「竹刀に気を込め」
そのうえで、というのだ。
「一刀両断にしたでごわす」
「そのことは私も聞いています」
「私もです」
学生達も話すのだった。
「西郷元老がご自身の手で悪を成敗されたこと」
「その義功は」
「義功ではありもうさん」
西郷は義功という言葉はきっぱりと否定した。
「悪を討つ力があるならでごわす」
「その力で以てですね」
「悪を成敗しなければならないのですね」
「その力と正しき心で」
「それは当然のことですね」
「そうでごわす」
その通りだと言うのだ。
「だから義功ではありもうさん」
「当然のこと」
「そうなのですね」
「そうでごわす」
これが西郷の考えだった。
「その力で自らが教える生徒達を虐げ暴力を振るうなぞは」
「人としてあるまじきものですね」
「そう言う他ないでごわす」
それが為に西郷も怒ったのだ。
「その様な腐れ者は世にいてはならんのでごわす」
「武道をする資格もない」
「そうなりますね」
「その教師の所業も聞いたでごわす」
「何でも中学生に突きをしていたとか」
剣道では中学生の間は突きは禁止されている、理由はまだ体格が整っていない中学生に行っては危険だからだ。柔道でも絞め技は中学生では禁止されていて西郷もこのことはしっかりと踏まえて指導をしている。
「そして床で背負投をしたとか」
「本来は畳の上ですべきですが」
「あまりにも危険なので」
「尚且つ竹刀で生徒を何十発も殴るなぞ」
「それは最早餓鬼です」
「冥府魔道に堕ちた輩の所業です」
「生徒を魔導に堕ちた輩を守り悪を成敗する為に」
まさにその為にだった。
「おいどんはあの輩を一刀両断にしたでごわす」
「力だけを持っている輩を」
「心が備わっていない不届き者をですね」
「御自ら成敗された」
「そうされたのですか」
「赦すべき悪と赦してはならない悪があるでごわす」
仁愛は必要だ、しかしというのだ。
「そしてあの教師はでごわす」
「赦してはならない悪」
「そうだったのですね」
「若し力を鍛えるだけで心を鍛えていないのならば」
それならば。
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