魔法と不良と厨二病
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第1話 再開
「よう、立てるか?メガネ君」
僕は・・・・この人を見てから決めたんだ──
───不良になると・・・・
2年後
「おーここが俺の通う高校・・・・魔東閻高校か、ほんとに学校かよ」
首まである黒髪に赤色のメッシュを入れているこの男の名前は山本 恭夜(やまもと きょうや)
そしてこの男がいる場所は『魔東閻高校』
その高校は不良率200%の超不良高校、ガラスは全て割れて所々に落書きされていてもう、学校ではなく廃墟だ。
さらには不良の約半分が能力者である。
『能力者』
能力者とは、ある能力を使う者達の事である。
その者達とは不良!!!だが、能力を持つ者は生まれた直後に使え、不良になったからといって使える訳ではない。
そして、能力を持つ者は不良になる運命なのだ!!
「ああ~だリーな入学式バックレるか~」
恭夜はズボンのポケットからタバコを出し、一本を口にくわえてライターをつける。
タバコを吸って肺に入れると口から煙を出した。
「やっぱタバコはメビウスのスプレッドだな~」
恭夜が門をくぐると校門近くでたむろっていた3人組の一人が俺に寄ってきた。
「ケケ、てめえ新入生か?ぶっ殺されたくなかったら金を全部出しな」
「嫌だ・・・って言ったら?」
「ぶっ殺ぉーーす!!」
3人組の一人のスキンヘッドが俺に殴りかかってきた。
俺はそれより早く左手をピストルの形にしてスキンヘッドの顔に向ける。
「炎弾(レッドバレッド)」
「がっ!」
俺の左手の人差し指から炎が飛び出してスキンヘッドの顔面にあたりスキンヘッドは4,5メートルほどぶっ飛ぶ。
「なっ!こいつ能力者か!?」
「しかも、自然属性系統だぞ!!」
「だ~いせーかい♪」
俺は両手を地面に着ける。
「爆裂(ダムド)」
残りの2人の地面が爆発して2人はぶっ飛ぶ。
「ぐああああああああ!!」
「ごああああああああ!!」
「あ~つまんねえな強い奴はいないのかねえ」
恭夜はタバコを地面に捨て、足でタバコの火を消す。
そして恭夜は校舎の中に入っていき階段を上り、一番上の屋上の扉を開ける。
屋上には20人ほどの男共が倒れておりその真ん中には1人の男がいた。
「これをやったのはお前か?」
男はこちらに気づいたようで振り向く。
その男は黒髪のオールバックで赤い目、背は恭夜より少し低く魔東閻高校の学ランを着て中には赤いTシャツを着ている。
男は俺を見た瞬間、赤い目を細め睨みつけてくる。
「貴様か・・・・恭夜」
「あん?俺と会った事あんのか?」
「とぼけるな」
「とぼけてねーんだけどな、お前みたいなオールバック野郎知らねえよ」
「俺の名は鬼塚 貴大(おにづか たかひろ)・・・・・・・・思い出したか、裏切り者」
「・・・・・・・・・・・・・・・・知らねえな」
「どこまでもとぼけるのか・・・・殺すぞ」
「やってみな」
貴大の周りに雷が発生し目が金色に変わる。
恭夜の周りにも炎が燃え上がる。
一触即発のその場面に2人の男が扉を開けてやって来た。
「恭夜さぁーん!・・・・な!?」
「恭夜~・・・って何だこれ!?」
「お前ら・・・・」
「・・・・・・興醒めだな」
貴大は雷を消して扉へ歩いていき、扉の前で止まると恭夜達の方へ振り返る。
・・・・・・・
「貴様はまた仲間ごっこをして裏切るんだな、あと一つ言っておく・・・・俺はもう貴様より強くなった」
「てめー!恭夜さんをバカにすんなよ!!」
「やめとけ、健二」
「だって!」
「・・・・・・・・」
「次会った時は必ず殺す」
貴大は扉を乱暴に開けて去っていく。
「あいつ何なんだ!ムカつくなぁ!俺がぶっ飛ばしてやる!!」
「やめとけ、お前じゃ勝てん・・・・見ただろ、あのオーラを」
「そうッスけど・・・」
「ありゃあ、バケモンだぜ・・・・恭夜と同等のな」
「マジッスか!?」
「ああ・・・・・・なあ恭夜、あいつは何者だ?」
「・・・・・・さあな」
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