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ロックマンX~5つの希望~

作者:setuna
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第四話 アクセルSIDE3

 
前書き
アクセルSide2の続きです 

 
アクセルとルナは休憩を取った後、指令室に来ていた。

アクセル「ゼロとルインはまだ帰って来ないの?」

アイリス「ゼロとルインはディープフォレストで戦っているわ。ここのレッドアラートのメンバーはソルジャー・ストンコング…」

アクセル「ストンコング…」

誇り高く、忠義に生きる戦士で、仲間からは尊敬の念を込めて哲人と呼ばれていた。
彼は強い。
2人の攻撃を防ぎながら、剣を繰り出していた。

アクセル「僕行ってくる!!」

エックス「アクセル!?」

アクセル「ゼロとルインが勝てば2人を迎えに。ストンコングが勝てば彼を倒す。どっちが勝つか分からないけど、とにかく行ってくるよ!!」

ルナ「待て待て、お前だけ行こうたって、そうは問屋が卸さねえ!!」

エイリア「危険よ2人共!!あそこは険しい道が続いていてあなたじゃ通り抜けられないかも」

アクセル「平気だよ。僕達にはこの力があるんだから」

2人はルインズマンに変身する。

アイリス「え!?」

ルナ「んじゃ、行ってくんぜー!!」

呆気に取られているエックス達をよそに2人は出て行ってしまう。

エイリア「あの能力は…相手の姿、能力をコピーする…ただの噂だと思っていたのに…」



































戦いはゼロとルインの勝利で終わる。
ゼロはストンコングを殺したセイバーを抜く。
抜くと同時に血液が上がり、セイバーが紅を纏う。
それを払うとセイバーをしまった。
ゼロとルインはストンコングの死顔を見つめる。
満足げな顔がせめてもの救いだったか…2人は直ぐにもと来た道へ向かう。
すると前方に2体のレプリロイドがいた。
道中で見たルインズマン。

ルイン「まだいたんだ」

2人がセイバーを構えた瞬間、ルインズマンの身体が光に包まれたかと思うと次の瞬間。

ゼロ「アクセル!?ルナ!?」

ルナ「よう、遅いんで迎えに来たぜ。」

ルイン「あ、うん…」

ゼロ「余計な世話だ。それより今の力は?」

ルナ「コピー能力さ。俺とアクセルにはレプリロイドの姿と能力をコピー出来るんだよ。といっても俺もアクセルも完璧じゃねえけどさ」

ゼロ「その力は一体なんなんだ?」

アクセル「驚いたでしょ?でも僕もルナと一緒でどうしてこんな能力があるのか分からないんだ」

ゼロ「分からない?」

ルナ「記憶喪失なんだとよ。」

ルイン「…そっか」

アクセル「でも僕はレッドに拾われて…仲間もいたから記憶なんか無くても平気だった。でもこの能力のせいで思いもよらないことが…」

その時である。

エイリア『ゼロ、アクセル、ルナ、ルイン、聞こえる?高度1万kmに所属不明の飛行空母を確認したわ!!直ちに撃退して!!』

ルナ「またかよ。息つく間もないぜ。」

ゼロ「話は後だ。出撃するぞ」

アクセル「ああ、待って。僕達が行くよ。空を戦場にするなんてきっとあいつだ。」

ルイン「あいつって?」

ルナ「お前らは他のバウンティハンターを任せたぜ。エイリア、今すぐ向かう!!」

アクセルはホバーで、ルナは飛行能力を持つレプリロイドに変身することで上空に。

ルイン「仲いいね、あの2人。」

ゼロ「同じ能力と年齢も近いからだろう。俺達も戻るぞ」

ルイン「うん」

2人もハンターベースに帰還する。



































エイリアの指示通りに動けば、青が刺々しいサイバースペースである。

アイリス『ゼロ?ここは…電波障害…』

ゼロ「チッ…殆ど聞こえん…」

ルイン『ソニア、ゼロのサポートを』

サイバーエルフ・ソニアを呼ぶ。

ソニア[何?ルインおかーさん]

ルイン『サイバースペースのゼロの案内を頼めるかな?この中はかなり複雑そうだから…』

ソニア[OK、ついて来てゼロ!!]

ゼロ「プログラム生命体は便利だ…」

ボソリと呟きながらゼロはソニアの案内の下、レッドアラートのメンバーの元に向かう。





































そして地上から1万km離れた場所にある飛行空母に辿り着いた2人。

エイリア『聞こえる2人共?ここからなら、相手も同士討ちを嫌って攻撃が緩くなるはずよ』

アクセル「(恐ろしいことを平気で言うねこの人)」

ルナ「(それがエイリアだからな。トランスオン!!)」

再びフライングマンに変身して次の戦闘機に移る。
アクセルも慌ててホバーで次の戦闘機に移る。

アクセル「何かいいなあ」

ルナ「何が?」

アクセル「だってルナのコピー能力は僕と違って制限時間ないじゃん」

ルナ「なあに言ってんだよ。能力がオリジナルより劣化するって言ってんだろ」

バスターを放ち、フライングマンを破壊する。

アクセル「そりゃそうだけどさ」

バレットを連射し、他のフライングマンを撃墜した。
飛行戦隊の難所をくぐり抜け、飛行戦艦に侵入しようとした時、鳥形レプリロイド、バーディが襲い掛かる。

ルナ「うお!?」

慌てて回避すると2人は同時にバレットを構えると連射する。
しかしバーディはそれを容易く回避すると辺りを飛び回る。

アクセル「参ったな…こんな飛び回れたら狙いが定められないよ。」

ルナ「…確かにな。なら避けられない攻撃をするまでだ!!」

バレットを構えるとホーミングショットのコネクションレーザーを使う。
ホーミングショットは射程範囲内にいる敵を追尾するため、確実に当たる。

ルナ「ホーミングショット、コネクションレーザー!!」

電撃のようなレーザーがバーディに直撃し、バーディの動きが僅かに鈍る。

ルナ「アクセル、今だ撃て!!」

アクセル「OK!!」

動きが鈍ったバーディにバレットの連射を浴びせるアクセル。
バーディは地上に落下していく。

ルナ「よっし、撃破♪」

アクセル「いいなあ、ルナのバレットはチャージだけじゃなくてそんなことまで出来るんだ。そうだ。ねえ僕のバレットもパワーアップ出来ないかな?」

ルナ「う~ん、俺とお前のバレットは構造に違いがありすぎるからなあ。俺のバレットは威力重視なのに対してお前のバレットは連射性を重視してるからな。それに無理に改造するとバレットがぶっ壊れちまうぞ?」

アクセル「え~!?」

ルナ「後で火力のある武器造ってやるから、それからお前に渡したスピンホイールは耐久性の高い敵に有効だから覚えとけ」

アクセル「分かったよ」

渋々といった感じで諦めるアクセルにルナは苦笑する。



































2人は甲板に出た瞬間。
アクセルの周囲に電磁檻が現れ、アクセルを捕らえた。

アクセル「っ!?」

ルナ「アクセル!!」

バレットを連射するが、電磁檻によって弾かれる。

ルナ「何だこりゃあ!?クラッキングも出来ねえ!!」

アクセル「この電磁檻は…まさか、らしくないじゃん、カラスティング。こんな所に引きこもって、あんたなら真っ先に飛んで来ると思ってたのに」

虚空に風を纏い、鴉型レプリロイドのウィンド・カラスティングが現れた。

カラスティング「戻って来る気はないんだな?」

アクセル「分かってるくせに…」

カラスティング「ふっ、お前らしいな…お前がエックス、ゼロ、ルインと並び称された特A級ハンター…ルナか」

ルナ「そうだよ。取り敢えず連行する前に聞かせてもらえるかね、てめえらの目的は何だ?アクセルを連れ戻すことだけが目的じゃねえんだろ?」

彼は静かな声で答える。

カラスティング「…見てみたかったのさ…」

ルナ「?」

思わず疑問符を浮かべるルナに、彼は続ける。

カラスティング「あいつが憧れたレプリロイド達を。そしてそいつらと肩を並べられる実力を持つお前にな。どれだけの価値があるか、試させてもらうぞ!!」

次の瞬間、カラスティングがナイフによる攻撃を仕掛けてきた。
ルナはバレットで受け止める。

ルナ「なるほどな、そのための電磁檻ね…。上等だ!!」

もう片方のバレットでカラスティングにレーザーを連射するが、カラスティングも直ぐさま飛翔することで回避する。
しかしルナは距離を計算するとホーミングショットを使う。

ルナ「ホーミングショット、コネクションレーザー!!」

電撃のようなレーザーをカラスティングに直撃させ、甲板に落とす。

カラスティング「っ、成る程、こいつは厄介だ」

ルナ「当たり前だ。俺が長年愛用していた武器だぜ!!トランスオン!!」

コピー能力で変身したのはレッドアラートのメンバー・イノブスキーである…。

カラスティング「コピー能力だと…!?」

ルナ「うらああああ!!」

凄まじい勢いでの体当たりをカラスティングに喰らわせ、弾き飛ばされたカラスティングに向けて…。

ルナ「ムービンホイール!!」

複数ばら撒かれた車輪がカラスティングを襲う。

カラスティング「…つああああ!!」

広範囲の強力な衝撃波が放たれ、ムービンホイールを破壊し、ルナに炸裂する。
咄嗟にルインズマンに変身し、衝撃波を防いだ。

カラスティング「(アクセルとは違い、変身に制約がないようだ。これは厄介だな)」

ルナ「(こいつ…同じレッドアラートの主力メンバーでもイノブスキーとは全く違う)」

カラスティング「はあ!!」

投げつけたブーメランがルナに襲い掛かる。
スライディングでかわし、バレットを連射しながら接近する。
カラスティングは誘導ミサイルを放ち、レーザー弾を相殺する。

ルナ「温いぜ。てめえの実力はまだまだそんなもんじゃねえだろ?」

カラスティング「当たり前だ」

黒翼を散らしながら上空に消えた。
その後の動作は早く、風を切って垂直に降下。
ルナの立ち位置を狙う。

ルナ「おっと!!」

カラスティングを引き付けて回避した。
着地後の隙を突き、リフレクトレーザーを放つ。
しかし、レーザーはカラスティングの放った衝撃波に掻き消された。

ルナ「チッ!!」

ルインズマンに変身する時間が足りないことを悟ったルナは咄嗟に両腕を交差して防御する。

カラスティング「流石だ。ダメージを最小限に抑えたのだな。だが、いつまで持つか?」

ルナ「野郎!!」

ホーミングショットを放とうとしたら射程外に離脱された。

アクセル「(やっぱりカラスティングは強いな…)」

カラスティングとはよく戦っていた。
まだ“仲間”が仲間だった頃、実戦形式の稽古をしていたが、“動きが把握出来ていない”と言われて完敗だったが。

ルナ「(カウンターをぶちまかすしかねえ。ギリギリまで奴を引き付けて…)」

次の瞬間がチャンスだ。
これを逃したら勝機はない。
高鳴る鼓動を感じながらカラスティングが超特急でルナに迫る。

カラスティング「勝負だ!!」

ルナ「上等だ!!」

風の壁と激しい闘気がぶつかり合う。
カラスティングとルナ、互いの力を輝かせた。
風の渦が発生した。
ルナのチャージレーザーがカラスティングの胸を撃ち、カラスティングは尚も力失せず、風の刃を放つ。
ルナはまともに喰らう。
両者反対方向に吹き飛んだ。
次の瞬間、ルナは立ち上がり、カラスティングの動力炉にバレットを向けた。

ルナ「勝負ありだな」

カラスティング「そのようだな」

自分が少しでも攻撃の意思を見せたら即座に動力炉を貫くだろう。
カラスティングは電磁檻に捕われているアクセルの方を見遣る。

カラスティング「…いい仲間と出会ったな、アクセル」

アクセル「カラスティング…」

彼は空を見上げた。
雲はいつの間にか流れ、青い空が広がっていた。

カラスティング「(もう思い残すことはない…)」

目を閉じたカラスティングの胸倉を彼女が掴む。

ルナ「まだまだ死ぬのは早いぜ?アクセルのライバルなんだからまだまだ生きないとな。」

ウインクをしながら言う彼女にカラスティングは呆気に取られ、少しの時間の経過の後に声を上げて笑う。
アクセルの電磁檻が無くなった。

ルナ「カラスティング、あんたを連行する」

カラスティング「分かった。好きにしろ」

アクセル「ところでカラスティング。あいつらのこと知ってる?」

カラスティング「?」

アクセルの問いに疑問符を浮かべるカラスティングにルナが口を開く。

ルナ「ジャケットタイプのアーマー着てるレプリロイドだよ。ウェントスやテネブラエとか言う。」

カラスティング「俺も詳しいことは分からんが、レッドが協力者だと言っていたくらいだ」

アクセル「そっか…」

「ウェントスとテネブラエに会ったか」

その時聞こえた声に全員が振り返ると、ジャケットタイプのアーマーを纏う橙色のアーマーの女性レプリロイドと青いアーマーの少年レプリロイドが立っていた。

ルナ「誰だてめえら!?」

「テネブラエから聞いて来てみたが、グラキエス、本当にお前と同じくらいのガキ共だな」

グラキエス「酷いやイグニス。君だってそう変わらないじゃないか」

グラキエスと呼ばれた少年は口を尖らせながらイグニスという女性に言う。

アクセル「何なんだよお前らは!?」

グラキエス「ウェントスかテネブラエから聞かなかったんだ?まあ、あの2人がそう親切なわけないしね。僕の名前はグラキエス…氷の戦士さ」

イグニス「私はイグニス…炎の戦士だ。あの男の最後の作品と聞いて来てみたが、この程度とはな」

ルナ「…お前、アクセルのこと知ってんのか?」

グラキエス「勿論、彼が何のために造られたのかもね」

アクセル「僕が何のために…?僕が何のために造られたのか知っているなら、あんた達を倒してでも聞かせてもらうよ!!」

グラキエス「ハハ、君は勇気あるねえ。だけどごめんね。今はまだ君と戦う気はないんだ。僕らにもやらなきゃいけない事があるからね」

イグニス「出来損ないの失敗作に過ぎないお前になど用はないということだ。お前達はここで海の藻屑となるのがお似合いさ!!」

ナックルバスターを抜き、バスターを床に叩きつけると甲板に亀裂が入り、飛行戦艦が堕ちていく。
イグニスとグラキエスが転送の光に包まれ、消えていく。

ルナ「エイリア!!戦艦が堕ちる!!早くハンターベースに転送してくれ!!」

3人もハンターベースに転送された。
ルインのデータを元にして造られた戦士達。
彼らは何者なのだろうか? 
 

 
後書き
オリキャラ

ウェントス CV:緑川光

ルインのHXアーマーを元にして造られた人間素体型レプリロイド。
飛行能力を持ち、武器の二刀流ダブルセイバーの他にも、竜巻や電撃を利用した攻撃も得意とする。
元の人間が剣術の達人のために近接戦闘において高い戦闘力を誇る。
モデルはゼクスアドベントのヘリオスのモデルH。
気障っぽい話し方だが、ヘリオスと違い、ポエムは使わない。
名前のウェントスはラテン語で風を意味する。

テネブラエ CV:堀川りょう

ルインのPXアーマーを元にして造られた人間素体型レプリロイド。
高いステルス性能と高速移動と分身能力による変幻自在な戦闘に特化している。
元の人間が暗殺などをしていた裏社会の人間のために、ルイン以上に能力を使いこなす。
クナイや十字手裏剣など忍者のような武器を扱う。
モデルはゼクスアドベントのシャルナクのモデルP。
シャルナクのように機械的な口調ではない。
名前のテネブラエはラテン語で闇を意味する。

イグニス CV:天野由梨

ルインのFXアーマーを元にして造られた人間素体型レプリロイド。
二丁の遠近両用の武器、ナックルバスターを使った肉弾戦を得意とする。
四天王の中でも一番パワーに優れている。
元の人間が軍人のために高い戦闘力を誇る。
モデルはゼクスアドベントのアトラスのモデルF。
名前のイグニスはラテン語で火を意味する。

グラキエス CV:大谷育江

ルインのLXアーマーを元にした人間素体型レプリロイド。
水中戦に特化した能力を持つ。
槍状の武器ハルバードや、氷や水流を自在に操り戦うことが出来る。
元の人間は水泳の天才だったらしく、それが水中戦闘の実力に反映されている。
四天王の中では性格は比較的温厚の部類に入る。
モデルはゼクスアドベントのテティスのモデルL。
名前のグラキエスはラテン語で氷を意味する。 
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