魔法使いと優しい少女
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第4話 友と呼べる人[後編]
ー狼牙ー
俺は目が覚めると知らない場所に眠っていた。
狼牙「どこだ?ここ?」
俺は起き上がった。
ゆたか「すー。」
能美はベッドの隅で眠っていた。
狼牙「そうか。お前が助けてくれたのか。」
俺はそう言って能美の頭を撫でた。
ゆたか「ん?神山君………。」
能美の夢の中に俺が出てきたみたいだ。
俺は隼を片手に持って能美をベッドに寝かせてドアを開けてそのまま階段を下りた。
~リビング~
俺は隼を片手に持ってリビングに降りると誰かが座っていた。
?「貴方がゆたかの彼氏ですか?」
そう能美の母親らしき人は聞いてきた。
狼牙「いや、俺は只の友達です。」
俺はそう言った。
ゆたかの母「そうですか。」
能美の母親は俺に近づいてきた。
狼牙「何すか?」
俺はそう聞いた。
ゆたかの母「今まで苦労してきたのね。」
そう能美の母親は俺に言った。
俺は涙が出そうになったがそれを拭き取った。
狼牙「ゆたかに言ってください。楽しい時間をありがとうって。」
俺はそう言って隼を持って外に出た。
ーゆたかー
私は目が覚めて辺りを見ると狼牙君の姿が無かった。
私は下に降りた。
~リビング~
ゆたか「お母さん!」
私はお母さんを呼んだ。
ゆたかの母「あら?ゆたかどうしたの?」
お母さんは私に聞いた。
ゆたか「お母さん神山君は? 」
私はお母さんに聞いた。
ゆたかの母「あの子なら出て行ったわよ。」
そうお母さんは私に言った。
ゆたか「え?どうして?」
私はお母さんに聞いた。
ゆたかの母「たぶんゆたかに危険な事に出てほしくないんじゃない?」
そうお母さんは私に言った。
私を守るために?それとも消えてほしくないから?
ゆたかの母「あ!あの子から伝言を預かってるわよ。」
そうお母さんは私に言った。
ゆたか「え?何て?」
私はお母さんに聞いた。
ゆたかの母「楽しい時間をありがとうって。」
そうお母さんは私に言った。
ゆたか「楽しい時間って。神山君は間違ってるよ。楽しい時間はこれから始まるのに。ぐすぐす。」
私は泣きながらそう言った。
ー狼牙ー
俺は学校で自分の席に座って空を見ていた。
狼牙「これで良かったんだよな。」
俺はそう呟いて机の中から一冊の本を取り出した。
その本には自分の姿を神に近い姿に変える方法が載っている。
俺はこの街に散らばったアンデットモンスターを倒すために戦う事を親父達に誓った。
~昼休み~
俺は昼休み屋上で昼飯を食べながらグランドを見ていた。
俺は飯を食べ終えて教室に戻ろうとした。
ゆたか「神山君!」
能美はいきなり走ってきた。
俺は能美を無視して下に降りた。
ゆたか「神山君!私は神山君の友達だから力になりたい。だから私は神山君の隣に居たいんだよ!」
そう能美は言った。
俺はその言葉に涙が出そうになった。
狼牙「恥ずかしいこと言いやがって。ぐす。」
俺はそう言ってあいつの言葉を胸にエヴィ・スライサーに戦う事を決意した。
ーゆたかー
私は神山君に言いたいことを言って少しスッキリした。
私は午後の授業芽終わって私は神山君の力になるために家に帰って虎龍砲を持って神山君がエヴィさんと戦う場所がどこか考えていた。
私は前まで神山君に守ってもらってばかりだった。
だから今度は私の番だ。
ー狼牙ー
俺は隼を片手に持ちながらエヴィと六月がどこに出現するか気配を感じながら目を閉じた。
狼牙「あそこか。」
俺はそう言って屋根から屋根に飛び移った。
~橋の上~
エヴィ「ほ~気配で私達の居場所を感づいたか。」
そうエヴィは言った。
狼牙「お前らを倒して平和な世界にしてやる。」
俺はそう言って隼を鞘から抜いた。
エヴィ「ふ、私に勝てるかな?降り注げ!氷柱の雨!」
そう言ってエヴィは左手から魔法を発動した。
狼牙「っく!」
俺は隼で攻撃を防いだ。
エヴィ「ほ~。私の魔法を防いだか。」
そうエヴィは言った。
狼牙「喰らいやがれ!サイクロン・ブーメラン!」
風の魔法エネルギーをブーメランの形にして放った。
六月「その攻撃パターンは無駄です。」
そう六月は言って右腕に盾を出現してサイクロン・ブーメランを防いだ。
狼牙「っく。使うしかないな。お前等がコンビネーションでいくなら。俺はドラゴンの力を使うぜ。」
俺は自分の中に眠る二つの契約獣の一体ゴッドドラゴンの力を発動した。
狼牙「神々の力を持つ龍よ!我に力を与えよ!」
俺はそう言った瞬間両手が龍の手になり背中にドラゴンウイングが生えてお尻にドラゴンテールが生えた。
肩にはゴッドドラゴンのガトリング砲を装備されている。
エヴィ「それが貴様の本気か?」
そうエヴィは言った。
狼牙「はっ!甘く見るなよ。」
俺はそう言ってドラゴンウイングで空を飛んだ。
狼牙「喰らいやがれ!ドラゴンストーム!」
俺はそう言った瞬間ドラゴンウイングから金色の竜巻がエヴィに向かった。
エヴィ「ふ。なるほどAAAクラスの魔法だな。だが、その程度の魔法じゃあ私は倒せない!」
そうエヴィは言って左手に魔法障壁で攻撃を防いだ。
狼牙「っく!」
俺は肩のガトリング砲でエヴィに攻撃を仕掛けた。
六月「その攻撃はききません。」
そう六月は言った。
エヴィ「ふ、貴様の力をも越える魔法を見せてやろう。」
エヴィはそう言って片手から魔法を発動した。
エヴィ「破壊の吹雪よ奴を殺す程の力で奴を破壊しろ!デザーブリザード!」
エヴィがそう言った瞬間エヴィの手から強力な闇の氷魔法が俺に向けて放たれた。
俺はドラゴンテールに水魔法を発動してそれを放った。
狼牙「ウォーターバリアー!」
エヴィのデザーブリザードを防ごうとしたがウォーターバリアーを凍らせた。 その瞬間ウォーターバリアーとデザーブリザードは消滅した。
エヴィ「ふ、ハハハハハハハハハ!面白いぞ!神山狼牙!」
そうエヴィは言った。
狼牙「負けない!絶対に!」
俺はそう言って戦うか考えた。
ゆたか「神山君!」
下を見ると能美が立っていた。
狼牙「能美!」
俺は能美を見た。
ゆたか「神山君!六月さんは私に任せて!」
そう能美は俺に言った。
狼牙「バカ!お前は逃げろ!お前の勝てる相手じゃない!」
そう俺は能美に言った。
ゆたか「神山君!私は神山君の友達だから!力になりたいの!」
そう能美は言った。
狼牙「能美。なら援護を頼むぜ。」
そう俺は能美に言った。ゆたか「うん!」
能美は頷いて銃系の武器で六月に攻撃を仕掛けた。
俺は集中してエヴィを倒すことにした。
ー?ー
俺は中国から修行を終えて一年ぶりに日本に帰ってきた。
?「狼牙の奴元気にしてるかな?」
俺はそう言って橋を歩いていた。
~狼牙~
俺は龍の爪でエヴィに攻撃を仕掛けた。
狼牙「いくらお前でもドラゴンの爪はキツいだろ!」
俺はそう言った。
エヴィ「っく。だがお前の力じゃあ私には勝てない!」
そうエヴィは言った。
狼牙「そろそろ本気で行くぜ。」
俺は自分の中に眠るもう一体の守護神の封印を解除した。
狼牙「我が中に眠る狼よ俺に力を!レジェンドウルフ!」
俺はそう言った。
体に水色の毛が生えた。 俺は隼を鞘から抜いてエヴィに攻撃を仕掛けた。
エヴィ「何!?」
エヴィは魔法障壁で攻撃を防いだ。
狼牙「破邪・百戦剣!邪気消滅!」
俺は隼に100人近くの精霊の力を集めて放った。
光輝く剣はエヴィの魔法障壁を消滅させた。
エヴィ「っく。」
俺はエヴィの距離を縮めて打撃技を繰り出した。
ーゆたかー
私は虎龍砲で六月さんに攻撃を仕掛けた。
六月「なるほど、少しは銃系を使うのが上手いみたいですね。」
そう六月さんは言った。
ゆたか「神山君の背中を守るために手に入れた力だから。私は神山君を守る!」
私は虎龍砲のトリガーを引いた。
六月「確かに威力はすごいですが。それだけでは無意味です。」
六月さんはそう言って右腕から刃物を装備して攻撃を仕掛けてきた。
私は避けながら攻撃をしようとした。
でも六月さんは隙を与えなかった。
六月「終わりです。」
六月さんはそう言ってロケットブースターを右腕を飛ばして攻撃を仕掛けた。
私は避けようとしたけどその速さに避けきれないと確信した。
?「ホーわた!」
いきなり誰かが後ろから六月さんのロケットパンチを蹴り飛ばした。
ゆたか「え!」
私は誰がやったのか気になった。
隣には頭がツルツルの男の人が立っていた。
?「何か嫌な気配を感じたが狼牙が戦っていたのか。」
そうスキンヘッドの人は言った。
六月「なるほど、貴方は格闘技を使うようですね。」
六月さんは立ち上がってそう言った。
?「おい、そこの嬢ちゃん!」
スキンヘッドの人は私を呼んだ。
ゆたか「何ですか?」
私は男の人を向いた。
?「こいつを倒すの手伝ってくれ。」
そうスキンヘッドの人は言った。
ゆたか「はい!」
私は頷いて虎龍砲を片手に持って頷いた。
ー狼牙ー
俺は拳に光属性の魔法を発動した。
狼牙「サウザントシャイニングアロー!」
俺はそう言って弓を引くポーズをしてエヴィに放った。
エヴィ「何?千本の矢だと!?」
そうエヴィは魔法障壁で光矢を防ごうとした。
魔法障壁を破壊した。狼牙「こいつでフィニッシュだ!」
俺は左手から雷属性と風属性の魔法を融合させた。
エヴィ「っく。ならばこちらも!」
エヴィは闇と氷の魔法を融合させた。
狼牙「疾風雷撃砲!」
拳に強力な魔力砲を放った。
エヴィ「暗黒究極奥義!アイスエンド!」
エヴィは右手を前に出してそう言った。
バァアアアン。
二つの魔法が衝突した瞬間強力な爆風が巻き起こった。
俺は拳を開いて威力を倍加させた。
エヴィ「何だと!威力を倍加させただと!」
そうエヴィは言った。
狼牙「うおおお!」
俺は残された魔法力を全力で放った。
エヴィ「ぐあああああ!」
エヴィはそのまま地面に落ちた。
俺はレジェンドウルフの発動を解除して地面に膝をついた。
狼牙「ふう。」
俺は隼を鞘に戻して能美を見た。
ゆたか「神山君!」
能美は俺に抱き着いてきた。
六月「マスター!」
六月はエヴィに近づいた。
狼牙「おい六月!」
俺は六月の方を向いた。
六月「何ですか?」
六月は俺をじっと見た。
狼牙「明日屋上で飯食おうぜ、って言ってくれ。」
俺はそう六月に言った。
六月「解りました。」
六月はそう言ってロケットブースターでどこかへ行った。
狼牙「それより。鉄粋お前帰って来てたのか?」
そう俺は友達の鉄粋に聞いた。
鉄粋「ああ!二時間前にな。」
鉄粋はそう言った。
ゆたか「ねえ、神山君そろそろ帰ろっか。」
そう能美は俺に言った。
狼牙「そうだな。」
俺はバイクに乗ってヘルメットを能美に渡した。
~能美の家~
俺は能美を家まで送ってそのまま家に帰ろうとした。
ゆたか「神山君!」
能美は俺に話し掛けてきた。
狼牙「ん?」
俺は能美をじっと見た。
ゆたか「また明日学校で話そうね。」
そう能美は言った。
狼牙「ああ!」
俺は嬉しくなってそのまま家に帰った。
続く
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