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旧エクリプス(ゼロの使い魔編)

作者:cipher
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第06話 会議(6152年度)

ブリミル暦6152年 フェオの月 フレイヤの週 虚無の曜日
皇紀2710年 4月 1日 日本帝国 柊総合技術研究所(柊技研)

Side プロト

「光輝さん、会議を始めましょう。」

司会役のプロトが会議を進行する。出席者は、各省庁の代表者とエクリプス商会会頭のルカ、マザーコンピュータの遠隔義体であるマザー。そして光輝である。
本来、電脳世界での会議で十分だが、形式美を求める。光輝の意向であった。年度開始あたり毎年行われる。

「最初に総務省。」

「人口は、光輝さん一人です。バイオロイド12,500体、アンドロイド100,000体です。当初の予定通り、中央集権で問題ありません。
省庁ビルも完成し、スーパーコンピュータ設置済みです。行政シミュレーションにしか、使っていない為、空いたリソースをマザーに渡してあります。」

「次に法務省。」

「元の世界の各国々の法律と歴史から、立憲君主制に最適な憲法を作成しました。何時でも運用可能です。省庁ビルとスーパーコンピュータは、総務省と同じです。裁判所完成いてます。この世界の避難民受け入れる為の九州地区の整備状況により、地方裁判所を作る予定です。」

「外務省。」

「エルフと国交を結ぶ準備中です。我が国は、中立国としての立場を取る方針でありますから、エルフと国交を結んでからハルケギニア以外の国と国交を結ぶ予定です。エルフに提供する技術は、砂漠緑化です。緑化事業を肩代わりすることで、エルフの魔法技術を取得します。ハルケギニアは、時期尚早です。省庁ビルとスーパーコンピュータは、他の省庁と同じです。」

「財務省。」

「紙幣の発行準備中です。肖像画は、日本の過去の偉人を採用します。為替レートは、1エキュー/1万円とします。それと、金貨、銀貨、銅貨の発行も行います。国内のみなら電子決済で十分です。バイオロイド達は、年間500万円支給しています。後、銀行を国営で設立しています。省庁ビルとスーパーコンピュータは、他の省庁と同じです。」

「文部科学省。」

「取得した書籍データは、全て電子化しています。科学技術は、特に得るものはありません。気象情報は、元の世界の技術を使い、今は観測し、統計情報に反映中です。省庁ビルとスーパーコンピュータは、他の省庁と同じです。」

「厚生労働省。」

「細菌や微生物の研究を行っています。人体への影響やハルケギニアの人々への影響と薬の効果等、シミュレーションしています。同様に薬草の効果やハルケギニアの毒物の研究もしています。遺伝子的に、地球の人々とハルケギニアの人々間に子供が生まれる結果がシミュレーションで確認しました。省庁ビルは、他の省庁と同じです。スーパーコンピュータは、フルに使用しています。」

「農林水産省。」

「元の世界から、植生を増やしている状態です。現地の植生も遺伝子組換えを行っています。省庁ビルは、他の省庁と同じです。現地の植生の人体への影響や栄養分析に、スーパーコンピュータは、フルに使用しています。」

「経済産業省。」

「マザーコンピュータの計画通り進んでいます。省庁ビルは、他の省庁と同じです。スーパーコンピュータは、開いたリソースをマザーに渡してあります。」

「国土交通省。」

「18%開発が終わっています。計画通りです。東京地区の首都開発は、他の異世界技術待ちな為、保留となっています。省庁ビルとスーパーコンピュータは、経済産業省と同じです。」

「環境省。」

「国土の24%がムー大陸に移設済みです。計画通りです。省庁ビルとスーパーコンピュータは、経済産業省と同じです。」

「防衛省。」

「イージス艦タイプの艦艇が10隻完成しました。戦闘機も100機配備しています。試作の風石機関の両用艦も1隻完成し、試験航海中です。省庁ビルは、他の省庁と同じです。中央情報局のビルも完成しています。スーパーコンピュータは、ほぼフルに使用しています。今のところ、中央情報局にもスーパーコンピュータを導入する予定です。」

「警察庁。」

「特に報告はありません。省庁ビルとスーパーコンピュータは、経済産業省と同じです。」

「エクリプス商会。」

「嗜好品の売上げが好調です。宝石類は、相場崩さないように原石を購入してカッティングをしています。」

「魔法庁。」

「DNAマップのお陰で、魔法とDNA関係が分かりました。遺伝子組み換えで、今後のバイオロイド生産は、魔法の使えるタイプにします。既存のバイオロイド達も遺伝子治療の方法で遺伝子を操作する予定です。これからは、魔道具の解析と科学的に魔法を分析する事になるでしょう。省庁ビルは、他の省庁と同じです。スーパーコンピュータは、フルに使用しています。」

「マザー。」

「ムー大陸は、12%完成しています。このペースで行けば近い内に、日本の植生全てを移設出来るスペースが確保出来ます。そこで、オーストラリアの開発を提案します。異世界避難民の受け入れ先として、丁度良いと考えます。
また、アフリカ大陸の開発を提案します。北アフリカの地下に風石が多く埋蔵している事が分かっています。植生は、そのままにして、地中の開発を行ないます。これで、多くの資源獲得が行なえます。
それと、ユーラシア大陸の植生調査を行います。1,000km単位に調査拠点を設ければ、十分です。
東京地区の開発を研究都市にします。大型加速機をなど、素粒子研究を行ないます。首都機能は、凍結している間に土地の有効活用が出来ます。
仮首都は、横浜にしています。
次に魔法研究の進捗状況です。遺伝子によって、魔法が使えるかが決定している事が判明しています。香月夕呼博士と一条光輝さんのクローン作成に入ります。遺伝子操作して、魔法が使えるようになります。また、現地調査で取得したDNAマップを元に、クローンの作成を行ないます。また、完全なクローンではなく、男性・女性の遺伝子をランダムに掛け合わせて、オリジナルにしたいと思います。
この後、光輝さんも遺伝子操作して、魔法が使えるようにします。
風石の調査結果、素粒子の組み合わせが異なる事が判明しています。
その為、素粒子研究が必要であると判断します。
報告は、以上です。


「最後に光輝さん。」

「マザーの提案を是とする。これから、国民も増える。関東地方に研究都市を作るとし、学園都市を併設する。各省庁に公共施設拡充をお願いする。
太平洋連邦を設立し、加盟国を日本帝国、オーストラリア、南亜連合とする。ムー大陸は、太平洋連邦に組み込むが、自然保護区とする。
オーストラリアは、民主主義国家で大統領制とする。南亜連合も民主主義で共和制とする。
日本帝国は、1都1府10県が望ましい。首都は東京にするが、京都府は、天皇陛下の都とする。県は、九州、四国、北海道、本州の7県とする。
東京と京都は、大都市して区割りし、本州7県は、地政学を考慮し面積による区割りとする。グランドデザインは、国土交通省にやってもらう。
以上だ。」

「それでは、他に意見がなければ、会議を終了します。」


Sideout 
 

 
後書き
10年程経過しました。(原作開始90年前)
暦を修正しました。 
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