72の悪魔と契約した暴王
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第1話 相棒と書いて親友と読む
「何で、俺が退学なんだよクソジジイ!!!」
「いや~さすがにね、4日連続で他校の生徒を大怪我させたのは・・・ね?」
「ね?・・・・・・っじゃねーよ!こっちは正当防衛だっつーの!!」
「前から職員会議で玲夜君の退学の話が出ててねさすがに庇いきれなくなってさっき決まったんだよ」
「てか、退学なんて困るじゃねえか!!」
「一番困ってるのはわし達教師なんだけどねー?」
校長の睨みに俺は何も言えなくなった。多分口を開いたら筋肉ムキムキの鉄拳が飛んでくるから・・・・・・。
「安心しなさい、次の学校は手配しておるから」
「まじかよ、で?どこなんだよその学校は?」
「君にぴったりな学校を手配したよ、石矢魔高校じゃ」
「なん・・・・・だと」
石矢魔高校。
それは不良達の巣窟でありヤンキー率120%の天下の不良高校である。
「ぴったりじゃろ?」
「そうだけどよ、家が近いって理由でここに入ったのに意味なくなんじゃねえか!」
「それに大魔王の息子の契約者がおるそうじゃぞ?」
「ほう、あのバカの息子の契約者か・・・・・」
大魔王の契約者と聞いた瞬間に態度が変わり不適な笑みを浮かべる
「くひゃひゃ・・・・・・行くぜ石矢魔に・・・」
俺は親友に退学を知らせるために学校の渡り廊下を歩いていた。
だが、思ったより早く会うことになった。
そいつはいつも通り笑みを浮かべ、腕を組んで渡り廊下の途中の壁に寄りかかって待っていた。
既に事情が分かったかのような顔で・・・
「聞いたで玲、退学になったんやて?」
「ああ、悪いな。俺が退学になるから次の生徒会長はお前だそうだ」
「そんな事はどうでもええねん、ただ一つ言えるんは・・・・・・・・・・・・お前がおらんなると寂しくなるわ」
こいつは出馬 要(いずま かなめ)奈良県出身で出馬八神流十六代目当主でかなり強い。
「まあ、一生の別れって訳じゃねえんだからよ、そう言うなよ要」
「せやな・・・」
少しの沈黙が続いた。
それを破ったのは要だった。
要の拳が動く、それと同時に俺も拳を動かす。その軌道は顔面、右拳を最小限の動きで運ぶ。
そして両者の拳はそれぞれの顔の前で寸止めされる。
それを見て、要も俺もつい吹き出してしまった。
「相変わらずやな」
「てめーもな」
「本気で殺りあったんは1年のころやったな」
「懐かしいな」
「ホンマにおかしな奴やったで、お前は」
「お前ほどじゃねーよ」
要と思い出話に浸った後、要と共にクラスを周って、最後に職員室に行った後学校を
後にした。
そして学校を校門から見渡す。
名残惜しいがこの学校ともお別れか・・・・・・。
学校を去ろうとするとポケットから着信音が聞こえ、スマフォを取り出すとメールが来ていた。
誰だ?
メールボックスを開き新着メールの名を見るとそこには要の名前があった。
『寂しくなったら、連絡しいや』
バカヤロー
「寂しくなんかなんねーよ、また会おうぜ相棒」
後書き
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