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転生とらぶる

作者:青竹
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マクロスF
  0743話

「ん、ちょっと、アクセル。朝から何してるのよ」

 ふと、そんな声を聞きながら意識が覚醒していくのを感じる。
 最初に目に入ってきたは、ストロベリーブロンドの何か。同時に手の中に柔らかい感触。そして、ストロベリーブロンドの何かからはどこか呆れた様な視線を向けられていた。
 その向けられる視線と目を合わせて数秒。ようやく目の前の整った顔立ちの人物が誰なのかを理解する。

「シェリル……か」
「ええ、そうよ。全く、半ば寝ぼけている状態でもあたしを求めるなんて。どれだけ女好きなのよ」

 その声で、ようやく俺の手の中にある柔らかい物がシェリルの年齢不相応な――シェリルの正確な年齢を知った以上は年齢相応と言うべきか――豊かな双丘である事を理解する。とは言っても、俺もシェリルも昨夜の夜の営みの関係上は2人共裸だ。幸い、寝室にあるベッドに関しては部屋を決めた時ダブルの中でも大きめな物を買ったので、俺とシェリルの2人が寝ても狭さは全然感じられない。
 いやまぁ、今の俺の体格は20代の時と比べて小さいから当然なんだろうけどな。
 そんな風に、やや気怠い朝をシェリルと2人で過ごしながらもお互いにじゃれあいながら30分程過ごす。
 シェリルの身体を抱きしめながら寝室の時計に視線を向けると、午前10時前といったところだ。
 S.M.Sの宿舎ならともかく、いつもの俺ならとっくに起きてS.M.Sに行っていなければいけない時間だが、幸い今日と明日は休日を貰っているので全く問題は無い。
 引っ越し記念パーティをやってから6日。明日にはランカとグラス大統領のパレードを始めとして、美星学園でのランカのライブをメインにした祭が予定されている。
 幸い超長距離フォールドを完了してからバジュラの類は一切現れていないので、S.M.SのVFパイロットは休日を取りやすくなっている。……ブリッジクルーは休み無しで色々と大変らしいけどな。
 アルト達もランカのライブではアクロバット飛行をやるらしい。シェリルの時に怪我をしたメンバーも既に復帰しているので、今回は俺の出番は無いだろう。

「何を考えてるの?」
「いや、明日は色々と忙しくなりそうだなと思ってな。……身体の方はいいのか?」
「ええ、フォールドした日から全く何の問題も無いわ。もしかしたらもう治ったのかもしれないわね」

 冗談っぽく告げてくるシェリルだが、時々不安そうな表情を浮かべているのは知っている。恐らく今はたまたま落ち着いている時期なのだろう。もしまた症状が出て来たらあの薬を飲むしかない。

「何よアクセル、そんな顔して。……それよりも、さすがにまだ疲れが抜けないわね。あんた、なんであんなに夜は強いのよ? と言うか、まだまだ余裕っぽかったし。あんたの恋人達とは是非1度じっくりとその辺を話し合ってみたいわね」
「そうだな、俺もお前とレモン達を会わせてみたいとは思ってるよ」

 そっと俺に抱き付いて柔らかい肢体を密着させているシェリルのストロベリーブロンドの髪を撫でながら、シェリルとレモン達の初顔合わせした時の様子を想像するが……駄目だ、全く思い浮かばない。喧嘩腰になったりはしないで欲しいんだけどな。

「レモン、コーネリア、マリュー、スレイ……だっけ? 全く、あんたみたいなのに引っ掛かるんだから、馬鹿な女よね。……あたしも含めてだけど」

 カプリと首筋に噛みついてくるシェリル。自分の体液がV型感染症に感染するかもしれないシェリルにとって、その心配が全く無い俺には甘えやすいのだろう。

「いつになるか分からないけどな。きっとシャドウミラーはお前も気に入ると思うぞ。色々と面白い奴も揃っているし」

 そう。シェリルの治療の為にも、なるべく早くホワイトスターとの行き来が出来るようにゲートの設置を急がなければならない。こうなると、つくづくガリア4の消滅が惜しかったよな。あそこでフォールド断層が発生しなければ。
 ……バジュラの件とかその後の展開を考えると、やはりあれもまたグレイスの仕業なのだろう。つくづく祟る女だ。
 そう思いつつ、取りあえず今は首を振ってその事を忘れる。
 グレイスの件はオズマとキャサリンが調査しているので、証拠を掴めばキノコ諸共にどうにか出来る……かもしれないと期待するしかない。

「それより、ここ1週間近くはずっとこうして過ごして来たけど……これからどうするのか決めたのか?」

 そう。ここに引っ越して来てから1週間程が経つが、シェリルは特にこれといった行動を起こしていなかった。勿論歌を歌ったりはしているが、それも自分の満足の為というか、そんな感じだ。少なくても俺の知ってる限りでは人前で歌っているという事は無い。……シェリルにしても、グレイスの件とかランカの件で色々と思うところがあるのだろう。

「そう、ね。確かにそうかもしれないわ。あたしとしても、そろそろ歌いたくなってきているのも事実だし。けど、どこで歌うかよね」

 小さな笑みを浮かべるシェリル。
 そんな風に会話をしつつ、取りあえずそろそろ昼近いということで2人揃って起き、シャワーで昨日の汗を流してから朝食と言うよりはちょっと早い昼食を食べた。
 尚、食事に関しては一応2人で作っている。と言うか、銀河の妖精として活動していたんだからある意味当然かもしれないが、シェリルって料理は殆ど出来無かったんだよな。けど、さすがに2人で暮らしていてそれは駄目だと思ったのか、簡単な料理ではあるが俺が教えている。
 ……本当に簡単な料理しか出来ないんだけどな。男の料理と呼ぶべき大雑把な料理がメインなので、出来れば後で誰かから正式に教えて貰って欲しい。
 ホワイトスターに繋がっていれば、うちで最も料理が得意なマリューや、やれば出来るレモン。最近それなりに出来るようになってきたコーネリアや、勉強中のスレイといった面々がいるから安心出来るんだけど。
 後は、最悪ネギま世界で四葉に頼むという最終奥義もある。
 このマクロス世界だと……この前の引っ越し祝いパーティでキャサリンがパインケーキを作るのが得意だとか言ってたから、それなりに料理が出来るんだろう。……けど、調査で忙しいキャサリンにシェリルに料理を教えてくれなんてさすがに頼めないし。
 他にパッと思いつく限りだとブリッジクルーのボビーか? オズマ以外には自分の好みを向けないからその辺は安心出来るし、料理の腕に関してもかなり上手いらしいと聞いている。
 ……けど、ブリッジクルーはブリッジクルーで今は忙しくて手が離せない状態らしいしな。
 中華って意味ではランカ辺りがいいのかもしれないが……まぁ、その辺は考えるまでもなく却下だろう。ランカ自身はともかく、その周辺にいる相手は信用出来ないし。

「どうしたの? 美味しくなかった?」
「いや、美味い。ただ、時間が時間だからもう少しガッツリしたものにした方が良かったかもしれないと思ってな」

 テーブルの上に上がっているのはベーコンと目玉焼き、クロワッサン、野菜サラダに牛乳といった典型的な朝食のメニューだ。普通とちょっと違うのは、俺の好みでベーコンはカリカリじゃなくて軽く火を通す程度の焼き加減だというところか。
 そんなベーコンを口に運びながら告げると、シェリルが溜息を吐きながら頷く。

「確かに時間的に考えればそうでしょうけど……アクセルが朝からあんな風になるのがいけないんでしょ」
「……面目ない」

 さすがにその辺を指摘されるとこっちとしても言い返す事は出来無い。

「ま、いいわよ。それに応えたのはあたしなんだし。それよりも、ちょっと物足りないなら、これを食べ終わったら外に出てみない? 明日のパレードに向けて屋台が結構出ているらしいから、それを食べながらデートってのも悪くないでしょ?」

 クロワッサンを千切って口に運びながら尋ねてくるシェリルに頷く。
 恐らくこの先に何か大きな波乱があるのは確実だ。となると、今のうちにゆっくり出来るならしておいた方がいいしな。

「そうだな、久しぶりにあのクレープ屋に行ってみるのもいいかも」
「ああ、あそこ。確かに美味しいクレープだったからいいかもしれないわね」

 幾度かシェリルと2人で行ったクレープ屋を思い出す。幸い、これまでの戦いでアイランド1を始めとしたフロンティア船団に対する被害は殆ど出ていないので、それを考えると休業とかにはなっていないだろう。バジュラの攻撃で統制モードに移行していれば確実に休みだったんだろうけど。

「じゃ、決まりね。今から食事を終わって、家の事を片付けて……そうなると、大体昼くらいになるかしら?」
「そのくらいだろうな」

 こうして、忙しくなる日の束の間のデートと洒落込むことになるのだった。





「うわ、確かにこうして見ると随分と華やかになってるわね」

 表通りに出て来て、まず最初にシェリルが言った事がその一言だった。
 周囲は明日のパレードに向けて準備万端に整えてあり、屋台もそれなりの数が出ている。

「ほらっ、アクセル。行くわよ!」

 腕を組み、強引に俺を引っ張るシェリル。
 一応サングラスと帽子で顔を隠していても有名人であるのは間違い無いんだから、その辺はもうちょっと考えて欲しいと思うのは俺の考えすぎだろうか。
 もっとも本人に言わせれば、今フロンティア船団はランカに熱狂しているから余程の事が無い限り気が付かれないって言ってるけど。
 ……確かにこうして見ても、周囲で話題に上がっているのは殆どがランカで、シェリルについては殆ど話されていないな。
 何日か前に、このままでいいのか? と尋ねた事もあったが、シェリルが言うには今はランカに風が吹いているんだからしょうがないとの事。……もっとも、それでもいずれ追い抜いてみせると言っていたのはシェリルらしいと言えばシェリルらしいが。
 そんな風に2人でデート楽しんでいると、やがて目的のクレープの屋台へと到着する。

「おっ、随分と久しぶりだな2人共。どうやら無事だったみたいで良かった良かった」
「無事? アイランド1はバジュラに襲われたりとかはしてなかったんだから、無事で当然だろ?」
「へっ、何言ってるんだか。お前さんS.M.Sのパイロットだろ? 前にTVのインタビューを見たぜ」
「……ああ」

 確かにそう言えばそんな事もあったな。ここ最近は色々な意味で忙しかったから、随分と前の出来事のように感じられる。
 そんな風に考え……次の瞬間、思わず隣を見る。
 そう、特徴的なストロベリーブロンドの髪は帽子の中に詰め込まれており、かなり大きいサングラスで顔を隠しているとはいっても、シェリルじゃないかと疑って見ればすぐにシェリルだと判断出来る俺の恋人へと。
 シェリルにしても俺と同じ事に思い至ったのだろう。思わず動きを止めている。
 だがクレープ屋の店主は、そんな事は関係無いとばかりにクレープの準備をしながらこちらへと視線を向けて来る。

「で、今日は何にする?」
「……驚かないのね」

 ポツリと呟かれたシェリルの言葉に、店主は肩を竦める。

「誰だろうが、客は客だろ。例えそれがS.M.Sの隊員であっても、あるいは銀河の妖精であっても」

 ニヤリと笑ったその顔に、思わず笑みを浮かべる俺とシェリル。

「そうね、クレープ屋に来たんだから注文しなきゃ駄目よね。……あたしはオレンジスペシャルをお願い」
「あいよ。そっちは?」
「俺は……そうだな、チョコベリーで」

 以前のベリーベリーベリーのスペシャルは基本となるのが生クリームだったが、こっちはベリーの数と種類を少なくして、チョコとベリーのハーモニーを楽しめるようになっている。……らしい。
 少なくても、メニューの紹介文にはそう書いてある。

「オレンジスペシャルとチョコベリーね。すぐに出来るからちょっと待ってくれ」

 そう言い、素早く熱した鉄板の上で生地を焼いていく店主。
 周囲に甘い匂いが広がる中、俺とシェリルは手を繋いだまま周囲の様子を見る。

「ランカちゃん、凄いわね」

 周囲に見える映像には、どこもかしこもランカ、ランカ、ラカン。……いや、ランカ。一瞬どこぞの筋肉馬鹿が脳裏を過ぎったが、気のせいだろう。
 とにかく、少し前まではシェリルとランカが拮抗していたのだが、今ではほぼランカ一色になっている。……まぁ、バジュラとの戦いを思えば無理も無いんだけどな。

「明日のコンサート、見に行くんだろ?」
「ええ。あたしのライバルなんだから、どれだけやるのかこの目できちんと見てあげないとね」

 そんな風に会話をしながらクレープが焼き上がるのを待ち、クレープを食べた後は2人で久しぶりのデートを楽しむのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:1115
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:732 
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