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魔法科高校の有能な劣等生

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凡人

 
前書き
記憶の欠片が飛び散った。
俺の中で確かに存在していた記憶は1人の女の子を助ける為、守る為に失い消えた。
だが、俺は知っている。
記憶が消えても救った女の子さえ忘れても知っている。
俺の記憶から消えても脳から削除されても心は知っている。 

 
魔法科高校九校戦予選出場枠獲得戦は終了した。
予選出場枠獲得戦に勝ち残った生徒は意外にもニ科生が大半で魔法科高校初めての意外な結末だ。
優れている筈の優等生が劣る補欠生徒、ブルームに負けた事実は劣等生として入学したニ課生を勢い付け
優等生として入学した一課生を弱られせた。

「優等生が劣等生を超えた事実は校内の生徒価値観を変えた。
優等生でも劣等生に劣る場面が存在する。
劣等生が出来ない事でも優等生が出来る場合も存在する」

達也は携帯端末に映し出されている校内新聞を読み上げる。

「優等生が天才なら劣等生は凡人。
凡人は努力しだいで優等生、天才を超え秀才となる」

優等生は優秀だから優等生、劣等生は優等生に劣るから劣等生と言われがちだが、俺は違う考えだ。
普通に見比べ計算能力が劣ってると判断され劣等生、計算能力が極めて高いと判断され優等生。
比べる基準が魔法の知識、技量で判断されるから優等生と劣等生に別けられ差別化が起こる。
劣等生として入学した劣等生より優等生として入学した優等生の方が優秀と考えるのは自然だが
優等生が出来ない使えない魔法を劣等生は出来る使える場合も存在するのだ。

「結論を言えば優等生は劣等生に劣る。
だが違う目線で見れば劣等生が優等生より勝ると」

「差別問題も徐々に静まってる。
俺達、劣等生が九校戦予選出場枠で勝ち残った影響か」

劣等生が優等生を超え劣等生は勝利した。
劣等生でも努力しだいで優等生に勝てる同等に成れると劣等生を活気づかせたが優等生達は知っている。

「努力では絶対に超えられない壁が存在する。
才能と努力を持ち合わせた人間しか超えられない絶対的壁が」

優等生は才能と努力を兼ね備えた人間だったから優等生だ。
劣等生は優等生に比べ重ねた努力が少なく才能を持たない人間が大半だ。
魔法と言う希少で希な能力を扱えるだけでも魔法を扱えない人間は妬み差別する。
魔法を扱える者は自分より魔法を扱える魔法師を妬み恨む。

「魔法を扱う為の努力を怠れば堕落する。
魔法を扱い努力すれば希望は見えてくる」

「希望か、、、パンドラの箱みたいだな」

「希望は最後まで諦めない。
絶望は諦めた人間が見る悪夢だ」


 
 

 
後書き
前回の続きです。
超久しぶりの更新です。
感想が聞きたいのでコメント下さい!! 
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