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バカと平和を歌う娘

作者:牛丸Z
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対Dクラス戦 vs平賀源二

 
前書き
Dクラス戦も大詰め。Bクラス戦前にはブラブレ要素も入ってくる予定です 

 
田口「ふふふ……完敗だよ」


杉山「今度は負けねえからな!」


山崎「源二は強いから覚悟して臨めよ」


明久「ありがとう!僕頑張るよ!」


結局点数を回復した僕は三人を圧倒して勝利した。
横で須川くんがダルそうに唸ってるけど、何だかんだ一緒に戦ってもくれた。


そうこう喋ってるうちに特設フィールドは無くなっていた。


明久「それじゃあ僕は行くよ」


亮「次は代表討ち取りに行くんだろー?俺も護衛部隊は倒すつもりだが得意科目あんのか吉井?」


三人のいるところを後にし、歩いている途中ふとそんな事を聞かれた。
まあ英語の悲惨な点数を目の当たりにしたから聞きたくもなるよね。


明久「その辺は大丈夫さ!僕の得意科目は――」


「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」


明久「…………」


亮「…………」


あれはさっきの三人の声だろうか、地獄へ連れて逝かれる叫びを聞いてのんびり話してるのが申し訳なくなってきた(死んで逝った仲間とあの三人に対して)


明久「……げ、現代社会と歴史なら多少」


亮「そ、そうか」


取り敢えず微妙な空気になりながら相手の本拠地を目指した。


明久「あれ、雄二じゃないか」


雄二「おう、生きてるか?」


死んでたらここに居ないけどね!?
だがここはグッと堪えよう、突っ込んだら多分負けだと僕のセンサーが語り掛けている。


明久「まあね」


亮「それにしたって代表自ら敵と戦うのってどうよ?」


雄二「血が……血が騒ぐんだ。中学時代喧嘩に明け暮れたせいかこう、多対一の一に自然になっているんだ」


ただの喧嘩バカかよ!?
代表が死んだらそこで試合終了なんだぞ!?
……勢いで止めなかった僕も悪いけどね。


雄二「まあ俺がやってる所に横溝やら工藤が来たから無傷だ、心配ねぇ。因みに奴らには武器操作技術向上の為複数人で一人を狩る様言ってある」


明久「なら良いけど」


狩るとか複数人とか少し危ない単語が出てきたけど聞こえなかった事にしておこう。


亮「ところで同じ方向に行った島田は?」


雄二「島田は……清水との乱戦の末周りにいたDクラス諸共道連れに逝ったぜ……」


島田さん、君の事は忘れない。
多分、きっと、多少は。
僕達三人は静かに合掌した後、今度こそ敵本丸へと行くのであった。


源二「来たか」


Dクラスに到達するまでに数人と交戦したがまあ簡単に倒せた。
その為なのか三人共最初の戦い以外でのダメージは無かった。
いやあ幸運でしたよ、残り1点とか本当に死ぬと思ったし、姫路さんに合わせる顔が無い思いましたよ。


源二「しかしわざわざ本丸に二人だけで来るなんて無謀過ぎないかい?」


雄二「お前一人ならこれで充分だ」


亮「早まって前線に出し過ぎたんじゃね?ふひひ」


二人……そう今僕はDクラス……の窓の外の下に居ます(因みに今平賀くんの声が聞こえたのは雄二の無線機に聞こえたのを僕の無線機が拾ったから)
あれから外へコッソリ出て今に至ってる訳。


横溝「よくもまあバレずに来れたもんだよ、俺達も吉井も」


福村「バレたら坂本自体がヤバい事になるしな」


君島「しかし俺達が吉井隠して歩いてても注目されないってのは良いのか悪いのか……」


工藤「俺達モブだからね、仕方ないね」


明久「実際点数が低いからこのクラスに来てる訳だしね」


しかしさっきから聞いてても二人の演技の上手さが際立ってるなあ。
流石はこの文月が誇る策士と怪しい宗教団体……じゃなくてロリコン集団……ではあるけどこの街が平和なのは紛れも無くこの怪しい集団のおかげだ(何故か僕も雄二も入ってるけど)
で、その集団を率いるのが須川くん、という訳だ。


因みに須川くんは演技だけは秀吉並という。
得意なのは見た目通り悪役。


明久「……須川くんが露骨に下っ端悪役やってて胃が痛いんだが」


横溝「たまに演劇部の助っ人行ってるけど殆ど下っ端悪役だから染み付いたんじゃね?」


君島「リーダーには演技力が必要だー!とか言ってたな」


凄い演技過ぎて逆にバレそうで胃腸薬が必要かも。
と言うかリーダーに必要な演技力じゃないよ……。


雄二「サッサと諦めて死にな」


亮「せいぜい足掻くんだなァ!」


明久「おい雄二まで悪ノリ始めたぞ」


福村「自分が好きな事は突っ切るタイプだよな」


工藤「……早くしてもらえんかね?」


それから更に10分程謎の演技は続いた。







源二「……いつまで続けるんだい?」


雄二「なあに、これはちょっとした前座さ」


亮「つー訳で」


二人「let's go!」


二人共無駄に発音が良い。
そこまで英語出来ないのに何故だろうか……。


源二「やっぱりFクラスは安直な考えしか出来ないか……みんな、頼む」


「ラジャー!」


「いくらリーダーでも数の暴力にゃ」


「勝てないんだぜぇ!」


声だけで今どんな状態か想像つく。
完全に平賀くんは引っかかったみたいだ。


「ここにいるDクラス全員でそこの二人に数学で試召戦争を挑む!」


雄二「だ、そうだ明久」


亮「ユーヤッチャイナヨ☆」


源二「は?は?」


勝利目前で意味不明な事言われたみたいに素っ頓狂な声を上げる平賀くん。
まあ実際そうなんだけど。


横溝「じゃあやるぞ!」


福村「せーのでやるぞ!」


君島「てか本当にあの下りが続いて良かったな」


工藤「何せ教師を捕獲してなかったなんてな」


明久「犠牲を覚悟で逝ってくれたFクラスのみんなに感謝しないとね」


現在捕獲した歴史教師の人はちょっとばかし気絶させてある。起きたら怒られるけど気にしちゃダメだ。
そして逝った仲間への黙祷は済ませた。
もうやり残した事は無い……多分。


明久「この人(歴史教師)おぶってくけど重さ的に大丈夫?」


横溝「大丈夫だ、問題ない」


福村「それ死亡フラグ……」


君島「縁起悪い事言うなよ!」


工藤「とにかく行くぞ!」


四人「せーのっ!」


ランチャーの如く投げ飛ばされた僕は窓に激突――する前に壁にへばり付きしっかり開けてから中に入った。


明久「Hi!」


歴史教師「ここは……?」


ナイスタイミングで歴史教師の人も起きた事だし、一気に叩きますか!


明久「召喚許可を!」


歴史教師「え、あ、はい許可します」


源二「外からどうやって……いやだがFクラスには変わりない。僕を見くびった事、後悔すると良いよ」


それはこっちのセリフだよ!
何たって歴史は一番の得意教科なんだから!


歴史


Fクラス 吉井明久 274点


Dクラス 平賀源二 127点


源二「バカな……ダブルスコア以上だと!?」


明久「――どうやら見くびってたのは平賀くんの方だったみたいだね」


その一瞬で勝負は終わった。
僕が平賀くんを討ち取ると共にバトルフィールドは全て消え、全校放送でFクラスの勝利が伝えられた。 
 

 
後書き
終わりましたね、Dクラス戦


明久「先生捕まえ損ねたのが逆に良かったみたいで、一瞬で終わっちゃったよ」


怪我の功名ですか。しかしかなり危ない橋だったと思いますが。


明久「みんながみんな、Fクラスがここまでバカなの忘れてたよ……」


抜けているでは表現しきれないバカっぷり、流石ですね。


明久「凄い貶された!?」


源二「実際バカだし、仕方ないんじゃないかな?」


明久「あれ、今回ゲスト居たんだ」


ええ、まあ。存在感あまり無い上に次回の戦後対談以降は出て来るのさえ分からないですし。


源二「出て来る、出て来ますよー!ブラブレ要素強くなったら各クラス代表は一応サブキャラにはなるんで!」


……高林さんサブキャラになれるのかなあ……?


明久「中林さん、中林さんだからね!?アニメどころかマンガや原作ですら出番一番少ない代表だし本作でも須川くんにメイン先越されたけど覚えてあげて!」


あ、因みにこの間まで須川くんにカップリング付ける為に誰にしようか悩んでたけどうっすらすら高林さん……じゃなくて中林さんの名前出なかったなあ。


源二「僕でもかなり出番少ないクラス代表だってのに……」


明久「Dクラス自体は清水さんと玉野さんの存在感あるからついでに覚えてるって感じなのかなあ?二次創作でも一番序盤で必ずかませ犬役やってるし」


明久くん、君は一体いつから毒舌キャラに……


源二「かませ犬でも何でも、出番があるに越した事は無いんです!」


……そうですか。
っと、そろそろ時間ですね。
また次回、お会いしましょう


明久「お楽しみに!」


源二「取り敢えず出番増やして下さい。闇落ちでも何でもしますから!」


 
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