戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四話 由比大尉!正雪の方じゃないからな!!その五
「悪が悪しか為さない世の中もまた、だ」
「絶対に成り立たないってことですか」
「悪人が悪人なら」
「確かに誰もが褒め称える善人がいて、だ」
そしてとも話す悪田部だった。
「吐き気を催す悪人もいる」
「サイコ殺人鬼とかですか」
「他人を騙しても何とも思わない奴とか」
「そうだ、某巨大掲示板でも時々いる」
ジャスティスカイザーの二人も悪田部も色々と書かれているその掲示板群だ。二人と悪田部の関係は知られてはいないがだ。
「息をする様に嘘を言い他者を騙し利用し事実もルールも捻じ曲げて延々と己の為だけの工作をする輩がな」
「ああした奴は、ですね」
「邪悪って言うんですね」
「そうした善悪はある」
誰もが認める善行と吐き気を催す邪悪はというのだ。
「誰もが認める善行は己を捨ててだ」
「他の人の為にですね」
「頑張る人達ですね」
「そこに見返りも求めず徳を積んでいる」
そうした人もいるが、というのだ。
「しかし己の為だけに醜い浅ましい悪事を繰り返すのはな」
「吐き気を催す邪悪ですね」
「そうした奴こそが」
「世の中にはそうした善悪があるが」
しかしだというのだ。
「だが俗に言う善悪がそれぞれ善悪だけの結果になるかというとだ」
「違うんですね」
「そうなんですね」
「確かに君達は卑劣で自己中心的で煩悩全開だ」
はっきり言ってどうしようもない連中である。
「しかし他人を騙したり愚弄しつつ悪事を重ねるか」
「そこまではちょっと」
「幾ら俺達でも」
流石にと返す二人だった。
「そんな掲示板の荒らしとかジョジョの悪役みたいなことは」
「俺達でもしませんよ」
「あそこまでいったら人間じゃないですよ」
「人間止めてますよ」
「そうだ、君達は吐き気を催す邪悪ではない」
そこまでは至らないというのだ。
「流石にな」
「そりゃお金も就職もエロもいいですよ」
「けれどそんな他人を騙して私利私欲を追い求めるだけとか」
「俺達でもそこまではです」
「性根腐りきっていないつもりです」
「それならばまだ救いがある」
幾らジャスティスカイザーの二人が卑怯卑劣自己中心的でもだというのだ、世界中から嫌われていようともだ。
「そして日帝衆はだ」
「素晴らしい人達で反省していても」
「やろうとしていることはですね」
「大変なことになりかねない」
「そこが厄介なんですね」
「そういうことだ、彼等の反省が行き着いた地点が問題なのだ」
そしてそれがだった。
「半島の再併合というな」
「それが日本にとって迷惑この上ないからこそ」
「俺達が止めてるんですね」
「日本、日本人の為に」
「そういうことですね」
二人はここで少しだけ真面目な顔になった、そして言うことは。
「確かに俺達も日本人ですしね」
「日本好きですしね」
「何よりも俺達が暮らしてる国ですし」
「変なことになって欲しくないですからね」
それでなのだった。
「何とか止めます」
「日本と日本人の為にも」
自分達の為以外にもというのだ。
「金と就職、エロと」
「その為に」
「そういうことだ、では頼む」
これからもというのだ。
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