『自分:第1章』

作者：零那

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『デリ/社長』

部屋に入り､５分程話してた。
店から着信。
コースはｽｸﾞ決めてって。
お客さん､良く喋る人でﾀｲﾐﾝｸﾞが掴めんかった。
電話の声聞こえたらしく､180分!って慌てて言った。

『準備ええから座って!飲もっ!』

暫くして､結構な量のつまみ､おかず､酒が届いた。
乾杯。

真面目な感じ。
30いってない位？
偉い人？
考えてること解ったらしい。

『これでも社長!30人位の小さい会社やけど。やりたいこと実現して落ち着いて絶好調!今日は28歳のお祝い♪』

『10こ上ですね。28で社長ってすごい...てか誕生日なんですか!おめでとうございます!!私なんかでｽﾐﾏｾﾝ...』

ｻｰﾋﾞｽ一切無しで､飲み&話。
個室ｷｬﾊﾞｸﾗ風の接客で終わった。

初日､ﾛﾝｸﾞ2人の接客で終わった。
事務所帰って､店長と少し話して日給貰った。
８万ちょっと。
18歳限定､新人入店ｷｬﾝﾍﾟｰﾝってのもやってたらしく､プラス５万貰った。
軽く初任給並。

普通の子ならビックリする額やけど零那は普通ちゃう。
援助で､汚い馬鹿女に大金払う馬鹿な奴を見てきた。

でも､まともにｻｰﾋﾞｽせずに何万も貰うのは正直気がひけた。
また呼ぶねって言うてくれたから､ほんまに来てくれたらﾁｬﾝﾄ仕事しようっ!

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