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ネギま!?の世界で憑依?

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番外編その3 ゼロ魔の世界No2

 
前書き
大変お待たせしました。

 

 
「それでは、学院長室へ案内しましょう」
「宜しゅうにお願いしますえ」
「宜しく、お願いします」

うちとせっちゃんは、頭頂部がツルピカのコルベール先生に案内されて学院長の居る学園長室へ向かったんやけど、あれやよね、よく読んだ二次小説とかやと、オールド・オスマンが使い魔のネズミを使ってロングビル嬢のスカートの中を覗いているんやよな。

うちは別に覗かれようがかまわへんけど、その事知ったせっちゃんが怒りで学長を両断しかねへんからな、その辺は確りと注意せにゃあかんな。

『せっちゃん』
『なんでしょうか?』
『あんな、何があっても切れたらあかんで』

『はいそれは大丈夫ですが、なぜでしょうか?』
『あんな、さっき見たように、この世界は貴族至上主義みたいから、確り状況が判るまでは、波風立てたらあかんのや。それにいきなり刀抜いたらそれこそ不審者でより所を無くしてしまうんやからね』
『なるほど、確かにそうですね。判りました我慢します』

頼むでせっちゃん、いきなりの惨劇は原作崩壊に繋がるんやから。

学院長室前に行くと、案の定オールド・オスマンがロングビル嬢のスカートを覗いているのか扉の外にまで女性の罵声が聞こえる。

「学園長、いい加減にしてください!」
「ロングビル君、儂は何もしていないが」
「惚けないでください、そのネズミがさっきから私の足元でウロウロしているじゃ無いですか!」

「おお、モートソグニル、そんな所に居たのか、何々何んじゃと、今日は黒かでかしたぞ」
「何言ってるんですか!」

うわー、お爺ちゃんもしずな先生を秘書みたいにしとったけど、何で老人はエロイ秘書を持ちたがるんやろうな?

外まで聞こえる声に、コルベール先生はばつが悪そうな顔をしてうちらを見たあと、意を決したのかノックした。

「学園長、コルベールです。緊急のお話が有って参りました」
ガコンと何かを殴る小気味良い音がした後で、学園長から入室許可が出た。
「入って良いぞ」

早速コルベール先生に続いて学園長室へ入ると、額に棒で殴ったような跡が出来たアニメで見た白く長いヒゲを生やした老人オールド・オスマンその人がいたんやけど、その姿どう見てもロングビル嬢に殴られたよねあれ。

「おう、コッパゲレール君、緊急の話とは何かにね?」
お約束の名前間違えが始まったで。
「学園長、コルベールです」

「おうすまんすまんの、コンベール君」
「コルベールです」
「すまんすますまん、所で緊急の様とは何なのじゃ?それに其処にいる二人は、我が校の生徒で無いようだが?」

学園長に言われてハッとするコルベール先生。
「そうでした、先ほど2年進級のミス・ヴァリエールの使い魔の召還に彼女たちが巻き込まれてしまいまして、帰るに帰れない状態になったのです」

コルベール先生の話を聞いて驚いた表情をするオスマン。
「なんと、召還で人間が現れるなど聞いた事もないぞ、これは前代未聞じゃ」
「それだけでは有りません、その際にミス・ヴァリエールの使い魔として平民男子が召還されたのです」

「あのヴァリエール家の三女じゃな、色々とあるが、選りに選って召還した使い魔が人間とはの」
そう言いながらオールド・オスマンは髭を触る。
「それもありますが、問題は彼女たちの事です。話によるとミス・コノエはロバ・アル・カリイエの公爵家令嬢だそうです」

ロバ・アル・カリイエと聞いてオールド・オスマンが難しそうな顔をし、ロングビル嬢もうちらを見ながら、驚いた顔をしとるで、此は記憶させて何れティファニアに会えたら公開してあげよっと。

「ロバ・アル・カリイエの公爵息女近衛木乃香言います。あんじょうよろしゅうお頼みします」
「ロバ・アル・カリイエの男爵息女桜崎刹那と申します。宜しく御願い致します」

「なんと、殆ど国交もない国とは」
「ロバ・アル・カリイエとの間にはサハラがある以上向かう事は難しいかと」
オールド・オスマンとコルベール先生が喧々諤々と話す中、ロングビル嬢が気をきかせて飲み物を持ってきてくれたんで、それをすすりながら待っていると、話が付いたのか、コルベール先生が質問してきた。

「ミス・コノエ、ミス・サクラザキ、お二人は今後どうしたいのでしょうか?」
「そうやね、国へ帰りたいんやけど、無理なんやろうか?」
一応、こう聞いておかないと怪しまれるやろうからの。

「ミス・コノエ、ミス・サクラザキ、真に済まないのですが、召還は一方通行で帰還の呪文が無いのです。更にロバ・アル・カリイエとの間にはサハラと言う砂漠だらけの土地が有り、其処に済むエルフが危険な存在ですので通過すら不可能なのです」

「では、うちらは、帰ることは不可能なんか?」
「今の時点では無理としか言いようが有りません」
「そっか……」

一応、気落ちした風に見せて同情をかる作戦や、せっちゃんも下手ながら演技しとるで。
「其処で、お二方は此からどうしますか?」
「そうやね、国に帰る手立てが見つかるまで、此処に所属させて貰えれば幸いなんやけど」

こう言ってみて、相手の反応を見るのが商売人の機微やね。
コルベール先生はその手しかないかという感じやけど、オールド・オスマンは別の考えのようやった。」

「所属と言ってもの、費用等の問題も有っての、そう簡単にうんとは言えないのじゃよ」
「学園長、此方の落ち度でもありますし」
オールド・オスマンの渋い答えにコルベール先生が疑問を投げかけるんやけどね。

「召還したヴァリエールの三女に全てを任せると言うのはどうじゃろうか?」
究極の放り投げや。
「学園長、それは幾ら何でも適当すぎますぞ」

「しかしの、他国からの留学生としても問題があるじゃろう」
「先ほど小耳にはさんだんやけど他国からも留学生が居るといっとったけど」
原作知識やけど、まあこれぐらいならええやろう。

「そうですな、そのてもありますな」
コルベール先生の言葉をオールド・オスマンは否定したんや。
「いやミス・ツイプツーとミス・タバサは国費留学という形を取っているからこそ、此処に留学して居られるのじゃ」

「つまりは、金の問題っ言うわけやな?」
「恥ずかしながら、我が国では他国の者を只で養うことは難しいんじゃよ」

そこまで言うなら、金を出せばええ訳や。そんなら出したるわ。
「せやなら、幾らほど寄付すればええんかいな?」

うちの話にそんな金が何処にあるのじゃという感じで見てくるオールド・オスマンと済みませんという視線のコルベール先生。

「学費、寮費、食費、雑費など含めて3年間の費用などを計算しますと、かなりの金額ですね」
そんな中、ロングビルはんが素早く計算して金額を教えてくれた。

「うむ。これほどじゃと儂が貸す訳にもいかんのじゃよ」
「申し訳ないのですが、私の給料ではとてもとても」

「うーんで金貨はないんやけど、金塊ならどうや?」
「金塊と言っても何もないのでは?」
「其処は此や、無限財布」

某青い狸のようにポケットから無限財布を取り出して其処から次ぎ次ぎに10kgの金塊を100個ほど取り出してオールド・オスマン机に並べたんやけど、途中で机が壊れそうになって、慌てて浮遊の魔法で床へ移したんやけどね。

でその金塊を見た皆の表情が傑作やった。
オールド・オスマンとコルベール先生は唖然とした表情を、フーケもといロングビルはんは驚きながらも無限財布に鋭い視線を浴びせていたし、せっちゃんはビックしていたけど、直ぐに念波で質問が来たんや。

『このちゃん、この金塊は何処でどうやって?』
『ああ、これはな、MMが滅んだときにクソ虫(元老院)共から巻き上げたもんやで』
『このちゃんが、黒くなってしもうた』

『どうせ、潰れる国やからな、移民した皆が生活を再建できる十分な量を除いて分け前として貰ったんやから平気や、それに正義馬鹿のネギ君よりアスナの方が現実的やったから、喜んで分け前受け取ったで』

『まあアスナさんならそうするでしょうけど……』

完全に動きが止まった皆に話しかけて再起動や。
「これでどうでっしゃろうか、足りまへんでしょうか?」
やっと動き出した二人が話し出す。

「いや、これだけあれば充分過ぎるほどじゃよ。ミス・コノエ、ミス・サクラザキ、トリステン魔法学校への編入を認めよう」
「良かったですね」

「ありがとうございます。これから宜しゅうおねがいします」
「ありがとうございます。これから宜しゅうお願い致します」

「では、ロングビル君、二人の部屋と制服の用意と手配してくれたまえ」
「はい」
「コルベール君はロングビル君の手伝いをしてくれたまえ」
「はっ」
コルベール先生はロングビルはんが気になっているから、喜んで外へ出て行きおった。

コルベール先生とロングビルはんが、居なくなって直ぐに、オールド・オスマンが小声で謝って来たんや。
「二人とも済まぬ、トリステンは貴族が下らぬプライドばかり高くて、他国からの留学生などは馬鹿にされたり虐められたりするのじゃよ。その為にああ言うことを言ってしまった訳じゃ」

此処まで言われたら怒る訳にもいかへんから水に流しておくで。
「丁重な謝罪ありがとうございます。お気になさらないで下さい」
「そう言って貰える有り難い。二人とも異国の地で辛いであろうが頑張ってくれたまえ、何かあれば相談にのるからの」

「ありがとうございます」
その後、部屋の支度が出来たとロングビルはんが来るまで、オールド・オスマンはんと無限財布やらの影魔法の話を少ししながらすごしたんや。 
 

 
後書き
次回、木乃香の財布をフーケが狙う。
サイトの出番が無く成るか? 
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