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神の左手を持つ雀士

作者:湯鵜
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2話

「「お疲れ様でした〜」」
京太郎の指導をしているうちに日が沈み一年生部員達が部室を後にして行った。

「ふー、部長今日は助かりましたよー。」息を深く吐き御礼を言う。
「悠もそんなに、説教が嫌なら普通に打てばいいじゃろ」
この部で唯一の同級生のまこがそんな事を言ってきた。
「バーロー、そんな事をしたら優希はともかく他の化け物2人には全く歯が立たないっての」
俺の2倍はディジタル麻雀が上手い奴と何故か嶺上開花をあがりまくる奴に比べると俺のディジタル麻雀は素人に毛が生えた程度だし。
「全く、腐っても一年でインターハイ出場しているのだからそれ位は楽勝にしてもらわないと。」
不敵な笑みを浮かべそんな事を言ってくる部長。
「まぁ、今日みたいなことで何度も後輩に負けてたら長野代表の名が泣きますからね。日々精進ですかね。それじゃあ、俺もそろそろ失礼します。」と俺も部室を後にした。

今日は確かに読みが甘かった。あの場面で能力に頼るようじゃ全国制覇なんて夢か....
よし、帰ったらネト麻に京太郎と優希でも誘うかな。


<<竹井side>>
三嶋君が帰った後にすぐ、まこも帰り部室には私一人になった。
あんな強気なことを言ってるけど三嶋君には本当に感謝している。いくら、私が学生議会長である以上、大会には出ない。部員が3人の部活を存続させると贔屓目で見られていただろう。それを救ってくれたのが三嶋君。彼が去年1年生ながらもインターハイに出場してくれたおかげで部のメンツも保てたし、何より間近でインターハイの対局を見ることが出来た。そして、それにより私とまこに足りのものも分かった。だから、今年こそは彼と一緒に....皆で一緒に全国に行きたいと強く思っている。
だから....もうひと頑張りしなきゃね。さぁ、私ももう帰りましょうか 
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