『自分:第1章』
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『職探し』
ユウとの電話を切った後、持って来た資料に電話しまくる。
幸い、街。
職はいくらでもあった。
雇ってくれるところさえ見つかれば。
テレフォンオペレーター、イベントコンパニオン、パーティーコンサルタント...こんなんが、やたら多かった。
職員に、コンパニオンや夜の職は禁止って言われた。
無知な自分は従った。
街行ったら求人雑誌が置いてあった。
やたら高額なバイト。
逃げるとき声かけられたようなことが書いてある。
その雑誌を暫く見てて、持って帰った。
寮に帰ったら職員が速攻で雑誌を奪った。
『禁止っ!!!
何考えてんのアンタはっ!!!』
逆にこっちがビックリ。
『...確かに、怪しいことばっかり書いてるのが殆どやけど、コレ見て、コレっ!』
印を付けた場所を指さして言う。
『住み込みOK、食事付き、旅館の仲居見習いから...って、アンタには無理よ!
朝早いし、着付けもすぐ覚えなあかんし、他にも言い切れんくらい、厳しい世界なんよ旅館は...』
『え~、続かんかぁ...ほな意味無いなぁ。』
職員はその雑誌を鞄に入れた。
『持って帰るん?やっぱ此処の給料も安い?』
『あほぉ!アンタが道逸れんようにや!この求人雑誌は二度と見たらいかんよっ!』
返事した。
とりあえず、貼り紙してるコンビニ飛び込みで行ってみよかな。
合間に他の仕事見つけよ。
寮の食堂で書類と睨めっこ。
恵ちゃん帰宅。
恵ちゃんはマクドナルドでバイトしてる。
零那は、此処に戻って来て、街で声かけられて簡単な稼ぎをしてた。
カラオケや御飯に付き合う。
手を繋いで歩く。
そんなんだけで現金が稼げた。
恵ちゃんには言ってた。
テレカ代も返した。
アクセ買ったげたり。
恵ちゃんの店行って空き時間に一緒に食べたり。
恵ちゃんは、ソレ位バレんかったら良いやろ♪ってノリだった♪
でも、ユウ君を裏切る行為まではしたらあかんよって。
コンビニ巡りは玉砕。
高校中退が2回あるってのが気に入らんらしい。
突っ込んで聞かれた場合は事情があったのも言った。
訳有りは雇いたくないって。
ちょっとさすがに辛くなる。
ことごとく拒否され続ける。
恵ちゃんの店行って休憩。
恵ちゃんも休憩入って席に来てくれた。
『最近、良い会社見つけたん!街で声かけられたんよ!
うち、もうすぐ目標金額の貯金できるから家探して出ないかんのん。
で、かけもち探してたら声かけられたん!職員には言ってないけどアパレル販売!一緒に行こ!したい言ってたよね!!』
『したいしたいっ!!どんなん?何処?高校中退者OK?』
『18歳からなら誰でも平気みたい!とりあえず人数欲しいみたい。本社が大阪やし高松は最近事務所借りたばっかやからって。』
『すごいやんソレっ!じゃあ、一緒に働けるかもって事?』
『かもしれんよねっ♪』
『恵ちゃん、また話聞いといてや!とりあえず零那も面接しまくる。ところで、出るって言ったよね...いつ頃?逢える?此処は辞めん?』
恵ちゃんは高松に居るやろって勝手に思い込んでた。
けど、違うかったら...
せめて連絡先は...
『大丈夫よっ♪この辺で借りるし、出て行っても遊びに行くし絶対携帯教えるよ♪』
『良かった♪
よしっ!また街行ってこよ。後少し、恵ちゃんも頑張ってね。帰ったらまた話そっ!』
『うん、じゃあね♪』
恵ちゃんとバイバイして街をフラフラ。
後ろから肩トントン。
前、カラオケ2時間聴いただけで5000円くれた人。
また聴いてって。
部屋に入ったら手を繋いでくれたら2000円プラスするって。
べつにええけど。
ホンマこんなんに金出すって馬鹿よなぁ...
その馬鹿な親父に金貰ってる零那も馬鹿やけど。
貯金していこ。
帰り、恵ちゃんの姿を発見。
一緒に帰った。
恵ちゃんが言う。
アパレル会社の実体が怪しいから事務所行ってみるって...
そのビルは店とかするような場所じゃないって。
単なる事務所っぽい感じって。
外観だけやから解らんけど明日行ってみるって。
大丈夫なんかな?
『零那も一緒に行くよ!』
『面接あるやん!頑張って♪マジ超平気♪うち強いし♪♪』
『...わかった。』
寮に帰って、御飯食べて、そのまま明日の面接の確認。
恵ちゃんが風呂から出た。
『空いたよー♪』って呼びに来た。
恵ちゃんも、すんごい量の面接で落ちまくりで凹んだらしい。
今の店は、やっと受かったから頑張って続けるって。
そっか、恵ちゃんも辛かったんか。
ほな自分も頑張らなあかんなぁっ!!
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