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ロックマンX~朱の戦士~

作者:setuna
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第六十話 Planetarium

 
前書き
シグマウィルスでイレギュラー化したペガシオンを下したゼロ。
そしてエックスが向かった先には…。
 

 
ハンターベースではゼロのウィルス反応にライフセーバーとシグナスが密談をしていた。

「以上です。ゼロに関してのレポートは」

シグナス「ゼロは今までに、何度もシグマと戦ってきた…今更多少のウィルスではビクともしないだろう?」

「反応がないのならまだしも、ダメージを受けるどころか…パワー出力がアップしているのです。エックスとゼロ、ルイン、そしてあのジャンク屋の娘も身体の仕組みが謎の部分が多すぎます。今後何か起きるか分かりかねます。ここで何か対策を講じた方が良いかと…」

ライフセーバーからしてみればゼロやエックス、ルイン、ルナはレプリロイドとして異常な存在だ。
多少離れていた場所にいたルナはまだしも大量のシグマウィルスが発生した中心地に居ながら、3人の身体からは他のレプリロイドと違って一切の異常が認められなかった。
そもそもエックスとゼロ、ルインは数多く居るイレギュラーハンターの中で製造元が判明していないのだ。
ゼロとエックス、ルインはハンターベース創設者であるケイン博士により、特別にイレギュラーハンターに認められ、シグマの反乱と言った数々の事件を解決に導いてきた立役者であるとは言え、ライフセーバーのようにその存在そのものを怪しむ者も少なくは無いのだ。

シグナス「…………」

シグナスは手を口元に沈黙した。
現存するレプリロイドで最高のCPUを持つ彼の頭脳が最良の対策を導こうとする。

シグナス「この件は秘密にしておけ…考えておく」

「ウィルスでパワーアップするなんて危険すぎます!!せめてゼロだけでも手を打たないと手遅れになりますぞ!!」

ライフセーバーの叫び声が響き渡るが、ゼロ達に関する密談は終わる。


































プラネタリウムはバットン等のイレギュラー化したメカニロイドの巣窟と化していた。
鑑賞用の星座から出現してバットンが次々に爆弾を落とす。
新たなアーマー、ファルコンアーマーを身に纏いながら空中を飛び回る。
ファルコンアーマーの機動力を持ってエリアを突破し、重力反転装置のあるエリアを行く。




































エックス「こんなところにもウィルスが!!」

このプラネタリウムもシグマウィルスの温床となっているようだ。

「エックス…お前もイレギュラーに…」

エックス「誰がなるものか!!」

バスターを連射し、シグマウィルスを破壊するエックス。

エックス「いくら姿を似せても所詮はウィルスか…」

姿を似せてはいても本物のシグマには遠く及ばない。
エックスは実体化したシグマウィルスを破壊しながら先へと進む。
すると…。

『エックス…エックスよ…』

エックス「っ!!」

聞き覚えのある声にエックスは即座に足を止める。
そして直ぐさま声のした方へ駆ける。
そこにはライト博士が焦りを浮かべた表情をしながらエックスを待っていた。

エックス「ライト博士…」

ライト『エックス…大変なことになってしまったようじゃな…零空間、ゼロウィルス…今までにない危機が地球を襲っている……』

エックス「…はい」

ライト『すまないエックス…お前達に力を貸してやりたいのじゃが…わしにはお前達のパワーアップくらいしか出来ない……。』

エックス「いいえ博士。少なくともあなたは俺に戦う勇気をくれました。」

ライト『ありがとうエックス…ここではファルコンアーマーと対を為すガイアアーマーのヘッドパーツプログラムを渡しておく。ヘッドパーツはガイアショットのチャージ時間を更に早める効果がある…安全な所でプログラムを解析しガイアアーマーを完成させるのじゃ…頼んだぞエックス…仲間達と力を合わせて世界を守るのじゃ…』

エックス「はい」

カプセルに入り、ガイアアーマーのパーツファイルを入手したエックス。
エックスはファイルを簡易転送装置でハンターベースに転送するとネクロバットの元に向かう。




































ネクロバット「キキキッずっと待ってたぜ!!」

エックスはネクロバットと対峙する。
バットンを従えたイレギュラーはエックスを見て嘲笑っていた。
そんなネクロバットを見てエックスは苛立ちを感じながらも口を開いた。

エックス「今、どんな状況なのか分かっているのか?」

ネクロバット「キキッ、関係ないんだろ?もう、こんな状態ならイレギュラーも何もみんな死んじまう。キキキッまず、お前から殺してやるよ!!!」

エックス「どうやらお前とは話し合うより戦った方が早く終わりそうだな」

ファルコンアーマーのビームスピアを発現し、Xブレードを構える。

ネクロバット「キキキッダークホールド!!」

ネクロバットが光ったかと思うと、ネクロバットの姿がなくいつの間にかエックスに噛み付いていた。

エックス「っ!?き、貴様…いつの間に!!?」

エックスが振り払うとネクロバットは再び、空中に。

ネクロバット「キキッ…俺のダークホールドは時間を止めることが出来るのさ」

エックス「時間を…?」

ネクロバット「キキキッどんなに強くても時間を止められちまえばどんな敵も俺の相手じゃない!!俺は最強のレプリロイドだ!!ダークホール…」

エックス「スピアチャージショット!!」

ネクロバット「キキッ!!?」

ネクロバットがダークホールドを使う寸前にスピアチャージショットで翼を撃ち抜いて撃墜する。
攻撃を受けたショックでエネルギーが四散する。

エックス「お前の能力は確かに恐ろしい。お前がその能力を100%使いこなすことが出来れば確かにシグマ以上の脅威となるかもしれないが…仕掛けが分かった以上、同じ手には引っ掛からない。」

ビームスピアを発現し、ネクロバットに向ける。
ネクロバットは足掻くようにダークホールドを使おうとしたが、ビームスピアで一閃する。
続いてXブレードを振るい、二撃目を当て、ビームスピアとXブレードを交差させ、強烈なソニックブームをネクロバットに喰らわせた。
ダメージに耐え切れずネクロバットは爆散した。
ネクロバットは大してエックスに手傷を負わせることなく敗北したのだった。 
 

 
後書き
ネクロバットあっさり撃破

特殊武器入手

ダークホールド 
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