雲は遠くて
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23章 G ‐ ガールズ、ヒット・チャート、上位へ (3)
23章 G ‐ ガールズ、ヒット・チャート、上位へ (3)
「まったく、そうですよね、陽治さん。
G ‐ ガールズのみなさん、才能にあふれていて、
天才的な、気がいたします!
わたしも、1度、聴かせていただいたら、
大ファンに、なりましたもの!
こんなに、すてきなバンドは初めてです!
わたしたち、若い人から、ご年配の、
どなたもが、待ち望んでいた
ビートルズのように、衝撃的な
バンドだと思います!
それでは、
リスナー(聴取者)のみなさまも、
お待ちかねですので、
ここで、シングル・カットされた、
ヒット・チャートも、急上昇中の、
Blowing in the sea breeze (海風に吹かれて)を、
お聴き いただきたいと思います!
この曲は、
大沢詩織さんの作詞・作曲なんですよね。ねえ、詩織さん。
詞の内容が、短編 小説のような、
ストーリー 性を感じるのですが、これって、
実体験を、
もとにしてあるってことでしょうか?」
そういうと、ちょっと、照れるように、
21歳の、MC(司会者)、本条知美は、
まだ、19歳、大学1年の、大沢詩織に、ほほえんだ。
「ええ、まあ、実体験がもとです。まったくの、空想では、
すらすらと、書けないし・・・、いいのが、できないんです」
そういって、大沢詩織は、
無邪気な、少女のように、わらった。
「いいですよね。オートバイに 乗れる、
彼って!男っぽい、気もします!」と、知美。
「はあ」と、照れる、大沢詩織。
そんな会話で、知美と詩織が、声をだして、わらうと、
まわりのみんなも、明るく、わらった。
「それでは、みなさま、お聴きください!
ポップ(大衆的)で、キャッチー(印象的)な、
最高の、ロックンロール!
Blowing in the sea breeze (海風に吹かれて)!」
MCの、渋谷陽治は、そういって、
番組を進行させた。
---
Blowing in the sea breeze (海風に吹かれて)
作詞・作曲 大沢 詩織
「海が見たくなっちゃった!」 そういう わたし
「それじゃあ 海を見に行こう!」 そういう あなた
あなたの バイクの 後ろに 跨って
海に向かって 街を 飛び出した すてきな 日曜日
I want to be blowing in the sea breeze...
(わたしは 海風に 吹かれていたい・・・ )
海岸通りを バイクで 突っ走る
潮の 香りに 懐かしさを 感じる
「太古の 記憶が 蘇るみたい?」
そういうと あなたの 笑い声が 風に 乗る
I want to be blowing in the sea breeze...
(わたしは 海風に 吹かれていたい・・・ )
太陽は 眩しいくらいに 輝やいていて
波は 白く カモメが 自由に 空を 飛んでいる
「わたしたち いつも 自由 なのかしら?」 そういう わたし
「きっと 自由を 夢 見て るんだろうな」 そういう あなた
I want to be blowing in the sea breeze...
(わたしは 海風に 吹かれていたい・・・ )
そうね 人生は 自由を 夢 見る 旅のようなもの
愛を 感じて 信じて 大切にしていこう!
きっと 何でも 乗り越えて ゆけるんだから!
愛には 魔法の パワ-が あるんだから!
I want to be blowing in the sea breeze...
(わたしは 海風に 吹かれていたい・・・ )
≪つづく≫ --- 23章 おわり ---
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