なんかポケモンの世界に転生しちゃった?!
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カントー編
ポケモンの世界に転生!?
どうも、ごく普通の高校生だった柏原夏奈です。どうして過去形かと言うとなんか神様の事故で私、死んじゃったらしいです。こんなこと言われても分からないんですけど。
「そこでね。君を転生させようかなって・・・・・」
「本当に?」
「本当」
転生かあ・・・・・・漫画とか小説の話ばかりだと思ってたけど、実際に自分の身に起こるなんて考えもしなかったなあ。
「それで、どこがいい?」
「ポケモンの世界でしょ」
「即答!?まあいいけど。色々と特典つけるね」
即答したら驚かれたよ。だって私ポケモン大好きなんだもん。あーそういえば、X、孵化作業の途中だった・・・・・まあいいや。だってこれから本物に会えるのだから。そんなの気にしない。
「ありがとうございます!」
「じゃあ、いってらしゃい!」
神様の言葉と同時に私は光に包まれた
*
「アヤカ!こっち!」
「今行く!」
どうも、前世は普通の高校生だった柏原夏奈です。現在はアヤカという名です。なんか、サトシとシゲルの幼馴染らしいです。しかもポケモンの言葉が分かるってどういうこと?
『アヤカは少し落ち着きを持った方がいいよ?』
「それ、サトシに言ってくれないかな?」
私、まだ10歳になってないけど、パートナーいます。フシギダネです。NNはフッシー。男の子なんだけど、どうもXで使ってたフシギバナに似てるんだよね・・・・・・まさか特典ってこれ?私の歴代のポケモンゲームでゲットしたポケモンと出会えるってこと?
『アヤカにそんなこと言っても無駄』
「さりげなく酷いこと言うね」
さりげなく暴言を吐いたのはピカチュウ。女の子です。NNはピカ
『姉さん・・・・・・』
そのピカチュウをジト目で見るのは弟のピカチュウ。NNはライ
『あんた達、調子に乗らない』
個性豊かな仲間を咎めるのはイーブイの女の子。NNはグレ。妹と弟が沢山いるんだよ。グレはその中で一番の年長者。だから面倒見がいい。怒ると怖いけど。グレイシアに進化したら怖い気がする。
『まあまあ、姉さん、落ち着いて』
そんなグレをなだめるのは次女のイーブイ。NNはフィア。二番目の年長者である。のんきだが、この子のスピードスターはかなり痛い。だって特典が歴代のポケモンゲームでゲットしたポケモンならフィアは特攻Vっ子だもん。
『・・・・・・二人ともうるさい』
静かにして欲しいとばかりに反論したのは長男のイーブイ。NNはブラック。この子はブラッキーに進化するんだろうな。
『兄さん・・・・・・』
そんな兄を見るのは次男のイーブイ。NNはフィー。この子、実は隠れ特性。なんかハイパーボイス覚えてます。ニンフィアに進化したらやばくない?ちなみにこの子も多分特攻Vっ子。控えめっ子だから特攻恐ろしいことになりそう。
他にも沢山のイーブイがいる。その中には一匹だけ色違いがいるんだ。臆病な子だけど、頑張りっ子でもあるんだ。この子達も大切な私のパートナー。
私は、サトシの元にようやく辿り着く。話し過ぎて、疲れた。
「遅い」
「ごめん。シゲルは?」
「もうすぐ来るよ」
「ごめん。遅くなった!」
「遅いぞ!」
私が着いてから数秒後にシゲルが到着。てかスーパーマサラ人のあんたに私が追いつける訳無いじゃん。
「相変わらずの懐かれようだね・・・・・・アヤカ」
「知らない。」
『僕らはアヤカのパートナーだよ?これは決定事項。僕はアヤカ以外は選ばないよ』
「うん。知ってる。ありがと」
『まあ、私もアヤカ以外選ぶつもり無いし』
「ピカ・・・・・・」
「アヤカ、僕らにも分かるように・・・・・・」
「あ・・・・・・ごめん」
ついつい何時もの癖で一人で話し込んでしまった。私はフッシーとピカの言葉を簡潔に説明する。するとサトシとシゲルは納得した。なんで?
「やっぱり懐かれてる」
「というより、もうすぐで旅立ちじゃん。アヤカはフシギダネでしょ?俺は何選ぼうかな・・・・・」
「僕も・・・・・・」
いや、サトシは寝坊でピカチュウになるし、シゲルはゼニガメでしょ?いやまだこの頃は知らないのか。
私達を含めてこのマサラタウンから4人旅立つことになっている。私はフシギダネで確定。だってもう決まってるし。しかも、私が転生したことでシゲルの嫌味が無くなった。これは、黒歴史が無くなったのか?サトシは知らないけど
「まあ、そう悩まない」
「決まってる人が言うと嫌味に聞こえる」
「よく言うよ・・・・・・あんただって時々嫌味言うじゃん」
「アヤカ程じゃ無い」
「失敬な」
『まあまあ、落ち着いて』
この子はメラルバ。女の子です。NNはウル。なんでいるんだろう?まだ無印だよ!しかもこの子はテレパシー使えるし。サトシもシゲルも知ってるからいいけどね。
「ウルがそう言うなら」
ウルのストップに私達は言い合いを止める。流石はウルちゃん。喧嘩を止めるのには適してるね。ちなみにグレが止めようとすると大抵物理になるからなあ・・・・・・電光石火という名のね
「にしても、メラルバってどこの地域に生息してるんだろう?カントーにはいないよね?」
「うん。お母さん曰く、イッシュ地方っていう所にいるんだって」
「イッシュって遠くない?」
「だよねえ・・・・・・」
私はフィアの尻尾をもふもふしながら答える。気持ちいいなあ・・・・・・
「まあ、もうすぐ旅立つし、いつか行けるでしょ」
「そうだね。まずはカントー制覇だね」
「おう!負けないからな!シゲル!アヤカ!俺は絶対にポケモンマスターになる!」
「こっちこそ負けないよ?ポケモンマスターになるのはこの僕だからね」
「私だって負けない」
私達はポケモンマスターを目指して旅をする。シゲルは途中から研究者になるけどね。
*
それから数ヶ月後、私はオーキド研究所に来ていた。そこにはシゲルともう一人の子が来ていた。
「おはよう!シゲル!」
「おはよう、アヤカ」
「サトシは寝坊かな?」
「多分ね」
私達はしばらく笑い合う
「そういえば三匹しかいなくない?」
「昨日、もう一匹転送出来なくなったんだって。だから誰か別の日に旅立つことになるね」
「ううん。今日、みんな旅立つよ」
「え?」
私の言葉にシゲルが驚く
「だってもう一匹いるでしょ?ポケモンが」
私の言葉でどういうことなのか理解したシゲル。私はその様子を見て、くすくすと笑った。
「え?だってそのポケモンは・・・・・・」
もう一匹のポケモン。それはボール嫌いで人間嫌いなポケモン。サトシの良き相棒兼親友になるポケモン
「私は予言するよ。きっとそのポケモンはサトシの良き相棒兼親友になるよ」
私がそう言い切るとシゲルはそのボールがある場所をじっと見ていた。
「ですよね?オーキド博士」
「アヤカには敵わんのお・・・・・」
私が問いかけるとオーキド博士がやって来る。実は私達の会話をじっと聞いていたのだ。
「さて、ボールを選びたまえ」
「私はフシギダネを」
「うむ。アヤカはフシギダネを選ぶことは分かっておった。アヤカならきっといいパートナーになれる」
「はい!」
私はその言葉を聞いて笑顔になった
「よろしくね!フッシー!」
『勿論!僕もよろしくね!』
シゲルは勿論、ゼニガメを。もう一人の子はヒトカゲを選んだ。そして図鑑とボールを貰い、ついに旅立つことになった。
「アヤカはこれからどうするの?」
「ジム戦かな」
「ならさ、一緒に行かない?サトシと三人で」
「いいよ」
私はシゲルの提案を受けた。シゲルは嬉しそうに笑った。
それから数分後、サトシがやって来る
「やっぱ、寝坊か」
「うるさいな・・・・しょうがないだろ!寝れなかったんだからさ。で?何選んだんだ?シゲル」
「僕はゼニガメを選んだよ」
「へー・・・・・アヤカはフシギダネだろ?」
「勿論。フッシー以外あり得ない」
「だよな。行って来る!」
「いってら!」
サトシが研究所の中に入っていってから数分後。サトシはピカチュウを連れて出てきた。
「なあ・・・・・・」
サトシが話しかけてもピカチュウは知らんぷり。そこで私が話しかける。
「こんにちは。ピカチュウ」
『・・・・・・・』
「私はアヤカ。で、貴方のパートナーのサトシ。で、こっちがシゲル」
『僕は人間が嫌いなんだ!話しかけないでくれる?』
「人間が嫌いなのはよく知ってるよ。貴方の反応からね。でも、サトシのことは信用してくれないかな?私の幼馴染なんだ」
『誰が人間なんかと』
「そういうのは勝手だけどね」
『っ!君、僕の言葉分かるの?』
「うん。分かるよ」
『・・・・・こんな人間初めて見た』
「ねえ、人間ってね嫌な人ばかりじゃ無いのよ?良い人も沢山いるの。その代表がサトシかな?」
『本当に?』
「ええ。私が保証するわ」
『・・・・・分かった。君達の事は信用する』
「ありがとう。サトシ、ピカチュウと握手しなさい」
「え?分かった。ピカチュウ、これからよろしくな?」
『・・・・・よろしく』
サトシとピカチュウが握手をした。ピカチュウは言葉通りに信用してくれたのか、電撃は放ってこなかった。
「流石、アヤカ。ポケモンの警戒心を上手くといたね」
「褒めても何も出ないわよ」
「事実じゃ無いか」
「そう。サトシ、三人で旅しない?」
「アヤカとシゲルと?」
「そう」
サトシの問いかけに、私が肯定するとサトシは笑顔になった。
「マジで!行く!」
「じゃあ決まりだね!」
こうして私達は三人で旅をすることになった。
「その前にみんなを迎えに行っていいかな?」
「いいぜ!」
『みんな?』
「そうだよ。私の大切なパートナー達よ」
ピカチュウの問いかけに私は答える。そして何時もの場所へと向かった。
*
何時ものの場所に向かうとすぐにみんなは見つかった。
『こんなに沢山?』
「そ。みんな!迎えに来たよ!」
私が声をかけるとみんなはすぐに向かって来た。ピカにライ、フィア、フィー、グレ、ウル、ブラック。それからムックルのヒサナ、キャタピーのリリ、ラプラスのララ、グレの妹のフィリー、リーフィ、シャワ、イブ、色違いのシルク、フィリア、リーフ、アクア、コハク、弟のブース、サン、ラックス、ファイア、サイラ・・・・・
大切な仲間達が揃ってやって来た。
「ボール足りるかな?」
「というより、既に六匹以上いますが?」
私の言葉にシゲルがつっこむ
まあ、確かにね。その時、進化が始まった。
「ええ・・・・・マジで?」
進化が始まったのはフィリー、フィリア、フィア、フィーの四匹。
フィリーとフィリアはエーフィにフィアとフィーはニンフィアに進化した。
「・・・・・・どんだけ懐いていたんだ?」
「私に聞かれても困るなあ」
『迷惑でしたか?』
「いや、迷惑じゃないよ。ただビックリしただけ」
私はフィリーの言葉に反論する。いや、旅立ちの日にいきなり進化は驚くよ。てかまだエーフィもニンフィアも出てないでしょ!改めて言いますが無印時代だよ?なんでいるんだろう・・・・・・これも特典かなんかですか?
早々にツッコミを放棄した私は自問自答を繰り返す。サトシとシゲルに至っては、目を輝かせている。もう、いいや。私はそれぞれにボールを当ててゲットする。メンバーどうしよう?
「メンバーはフッシー、ライ、フィア、フィリー、ララ、ブラックにします」
私に選ばれた子は喜び、それ以外は落ち込む。どんだけ行きたかったの?
というより、旅立ちの日からこんなんで大丈夫かなあ・・・・・・・
『ん?アヤカ、あれ』
耳がいい、ピカが空を見上げていた。私はピカに言われ空を見ると、金色の鳥が空を飛んでいた。あれってまさか・・・・・・・
「サトシ、シゲル、あれ」
私は二人に空を見るように言った。
二人も空を見上げた。
「あれって・・・・・ポケモン?」
「うん。多分ね」
シゲルはポケモン図鑑をかざす。だが、データ無しと言われた。それもそのハズ。だってあれホウオウだし。無印時代のポケモンじゃないからね。ジョウト行けば分かるよ。てか私、ホウオウゲットしたい。ピカかライの雷落とせば落ちるかな?でも特防高いんだっけ?そういう時は、誰かの岩技で落とすか。
「みんな、いつかあいつ、ゲットしよう」
私はそう呟いた。
みんなも賛成とばかりに、頷いた。
私達の旅は始まったばかり。
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