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『自分:第1章』

作者:零那
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『今後の方針』

お母さんに聞かれた。
今後どうしたいか。
どうするべきか。
正しい道。
いろいろ考えた。

施設に帰るべき。
自立の為、仕事して貯金。
やっと見つけた仕事も無断欠勤。
ソレどころじゃなかった。
失念。
理性を失ってた。

あんなに頑張るって決めたのに。
こんな程度やったんか。
呆れる。
情けない。

せなあかんことは解ってる。
そうじゃなくてしたいことは?って聞かれた。
したいことより、せなあかんことばっかりやのに。


『仕事するにしても、したいことはないん?』

『あってもできん。受け入れて貰えんの解ってる。受け入れてくれるような職種は決まってる。』

『したいことは一応あるんやな?』

『一応は。』

『なんなんか言うてみ。』

『アパレル関係なら何でも。いつかデザイン出来たら良いなって。でも無理。ショップ店員すら高卒からやし。でも高校生のバイトは良いのに中退者は面接すらあかん。』


悔しかった。
通信とはいえ、また高校生になれたことが凄く嬉かったから...
女相つれて行かされて通信も辞めざる得んかったのは辛かった。
でもそれは誰のせいでもない。

『高校なんかまた家借りたらいつでも行ける!』

『えっ!通信行きよったん言ったっけ...』

『あぁ...』

なんか言いにくそう。
ユウから聞いたなら、そう言えば済む筈なんやけど。
なんか違うっぽい。

 
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