戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢その十五
「貴殿等にはそうした努力をする気がないのか」
「ねえよ、そんなもん」
「何で無駄な努力しないと駄目なんだよ」
「百年前だって禿山と痩せた土地しかなかったじゃねえか」
「それで貴族連中ばかりのさばっててよ」
「塩も針も水車も染めものも作られなかったじゃねえか」
二人はその百年前を語っていく。
「あんなところ併合するんなら宇宙に進出しろよ」
「それで月開発しろよ」
「木星行け、木星」
「ニュータイプも作ってろ」
「そんなことは既にしている」
日帝衆は優秀だ、既に宇宙にも進出している。人類の宇宙の時代は彼等がその扉を本格的に開いているのだ。
「我々も宇宙の素晴らしさはわかっているからな」
「けれどそれでもかよ」
「再併合はするのかよ」
「それこそが我等の悲願」
それ故にというのだ。
「旧領土の回復こそがな」
「じゃあ台湾どうなるんだよ」
「あと南洋はいいのかよ」
「そうしたところはスルーかよ」
「じゃああそこも余裕でスルーしろよ」
「台湾や南洋の彼等は既に独立し真っ当に国家を運営している」
大久保は再び二人に反論した。
「だから問題はない。我々は彼等の助けはするが治めることはしない」
「あの半島だって独立してんじゃねえか」
「一応な」
「ずっと喧嘩ばかりしててもな」
「それでもな」
「その分裂、そしてあのていたらく」
彼等の政治を見ての言葉だった。
「あれではだ」
「どうにもならないからかよ」
「また日本が併合してか」
「そういうことだ。わかったな」
「いや、最初から理解するつもりはないからな」
「それも全くな」
二人は大久保に間髪入れずに答えた。
「だからあんたと戦ってな」
「再併合止めさせてもらうぜ」
「いいだろう、それではだ」
大久保は剣を構えている、そして。
ジャスティスカイザーの二人も武器を出した、その武器はというと。
レッドはビームサーベル、ブルーはビームガンだった。それぞれの武器を構えてそうして大久保との戦いに入る。
しかしだった、大久保はその二人に。
離れた間合いから剣を振った、すると。
気が放たれてだ、二人に襲い掛かって来た。二人はその気を。
かわした、そのうえで言うのだった。
「本当に出してきたな」
「ああ、気をな」
「まさかガチで使えるなんてな」
「噂通りだな」
「この程度誰でも出来る」
剣の極意である気を出してもだ、大久保はそれを当然としていた。
「それこそな」
「日帝衆ならかよ」
「出来るっていうんだな」
「如何にも、我だけではない」
気を使えるのは、というのだ。
「そしてだ」
「まだあるのかよ」
「さらにかよ」
「こうした使い方もある」
こう言ってだ、今度は。
二人に向けて無数の突きを繰り出して来た、間合いは離れているが。
しかしその剣からだ、気を放ち。
流星群の如き攻撃を繰り出して来た、これには。
二人も驚く、それでだった。
何とかかわそうとするがそれがだった、二人共攻撃を受けて。
そしてだ、痛みを堪えつつ言うのだった。
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