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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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決戦!ライモンシティ!!

ポケモンリーグ制覇を目指して旅を続けるジン達は、次のジムのあるライモンシティへと向かっていた。そして遂に

「やって来ましたライモンシティ!!!」

ゲートを抜けると其処はヒウンシティに引けを取らないイッシュ地方の街、ライモンシティ!!バトルサブウェイがあるギアステーション、遊園地、様々なスポーツが見れるドームなどなど観光資源が多量にある大きな街だ。この旅でこの街に立ち寄るのは一つのターニングポイントになるとジンは思っている。この街にあるライモンジム、それは4番目のジムであり、バッチをゲットすれば遂にバッチ集めも後半戦。尚更気合を入れる必要がある。

「メンロ!メロメロ!!」
「おっ何だメロエッタ?おおおっ!!これは伝説のサンダースアイスだぁぁあ!!!!」
「あたしも食べた~い!!」
「はぁ……ちょっと二人ともちゃんとジンに許可を取らなきゃってジン?」

カミツレの言葉を遮ってその口を指で塞ぐ。

「今日ぐらいはね」
「………そうね」
『ねえねえジン、僕もあのアイス食べてみたい!』
「おっピカも食ってみたいか、実は俺もだ!」
「実は私もなの!!」
「おいユウヤにフウロ!俺たちも食うぞ~~!!!!」


「うま~い!その名の通り身体に雷が集団を組んで襲って来るみたいだぜぇ!!」
「しびれびれ………」
「飛行ポケモン使いのフウロには効果抜群ね」
「いやなんでさ………」
『うぅぅぅまぁぁぁぁぁあいぃぃぃぃぞぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!』

どうやら名の通りなのか電気タイプのポケモンにはとても美味しいもよう。そんな時、一人の女性が走って4人の前へとやってくる。長い黒髪を靡かせて蒼穹の瞳を輝かせている女性、その女性に4人は見覚えがある。特にユウヤは

「見つけたわよユウヤ!!」
「げぇっ!?リ、リン母さん!?」
「ユ、ユウヤのお母さん!?」

そう、目の前に現れたのはユウヤの母親ことリン!!

「やれやれ、リン。少しは落ち着いたら如何だね」
「なっ!?何で親父までいるんだよ!!?」
「ああジン………色々あってな………」

そしてもう一人、男性がリンの肩を叩いて落ち着くように促す。それはジンの父親であるエミヤであった。

「漸く見つけたわよユウヤ、さあ帰るわよ!!!」
「か、帰るって何処に!?」
「決まってるじゃない、家によ!!そして貴方は経済学の勉強を続けて私の後継者になるの!!」

リン、ユウヤの父親であり夫であるシロウと共に大きな研究所を経営しており、リンはその研究所の所長を務め、父であるシロウは副所長を務めている。そんなリンはユウヤの旅を中断して連れて帰りたいといっているのだ。因みに、彼の夫のシロウはエミヤの従弟だったりする。

「否に決まってるだろ!!あんな退屈な毎日じゃ俺死んじまう、それに研究所だって姉さんとかが引き継げばいいだろ!」
「だとしても貴方も勉強は必要でしょう!!」
「でも旅は自由にしていい言ったじゃねぇか!!」
「言ったけど取り消す!!」
「きたねぇぞ強欲金の奴隷母さん!!」
「聞き捨てなら無い事いったわねぇえええ!!!??」

互いが互いの頬を掴んで引っ張り合うというなんとも子供の喧嘩の様な事が起き、ジンとエミヤは思わず溜息を付いた。

「やれやれだぜ……ほらユウヤ落ち着けってほら」
「やれやれだな……リン、冷静が君の長所だろう」

親子が後ろから羽交い絞めする形で二人の距離を置くが、同時に溜息を付く。

「ならさリンさん、こういうのは如何かな」

このままでは何時までの平行線のままだ、そこでジンがある提案を出した。

「俺とジンがタッグを組んで貴方達とバトルをする、それで俺たちが勝ったらそのまま旅を続ける事を認めてもらう。俺たちが負けたらユウヤを連れて帰るってことで」
「いいわねそれ、解り易くて気に入ったわ。アーチャー!私のタッグパートナーは貴方よ!」
「昔の渾名で呼ばないで欲しいものだな、それにお前にはあの小僧がいるだろう」
「シロウは忙しいのよ!!」
「はぁ………よくあいつは我慢できるものだな………」


「へっくしゅ!」
「先輩大丈夫ですか?」
「ああ大丈夫さサクラ、どうせリンが噂でもしてるだろ」

「所でなんで親父が居るのさ」
「無理矢理連れて来られただけだ。何故かこういう女性には弱くてね」
「きっちり母さんには報告しとくわ」
「それは勘弁してくれ!!!」

そして場所は移動してバトルフィールドのある所までやって来ました。

「いくわよアーチャー、手を抜いたら許さないからね!!」
「リン、相手は一応私と君の子なのだが……まあ、我が子とはいえ手加減する気は無い」
「行きなさい、コジョンド!!」
「行けっウォーグル!!」

リンが繰り出したのはぶじゅつポケモンのコジョンド、エミヤはウォーグル。どちらも強力な物理アタッカーとして有名なポケモンだ。これは手ごわい相手だ。

「行くぜジャノビー!!」
「シャメア、フィールドオン!」

ユウヤはジャノビー、ジンは先日仲間に加わったばかりの新戦力、ダークライのシャメア。シャメアの力をより深く見極めるには丁度いい機械だと考えたのだろう。

「ちょ何よあれ!?ダークライ!?なんでそんなのが!?」
「落ち着けリン、私の息子だ不思議は無い。それに君のコジョンドなら相性もいいだろう」
「………そうだったわね、落ち着くわ。でも私はユウヤを狙うわ」
「そうか、では私は自由にやらせてもらう、ウォーグルつばさでうつ!!」

エミヤの指示を受け、2秒でトップスピードに達しそのままジャノビーに向かっていくが、その進路上にはシャメアが立ちはだかった。

「シャメア!ジャノビーには近づかせるな、れいとうビーム!!」
『承知!!』
「ウォーグル、めざめるパワー」

凄まじい冷気の光線と、大地の力を宿したエネルギーの球体が空中で交錯しながらその発射主達はぶつかり合っていく。

「ユウヤ!行くわよ、コジョンドはどうだん!」
「コォォジョ!!」

手の上に波動のエネルギーを集めそれを球体状にしてからそれをなんと蹴り飛ばして発射するという驚きのスタイルを見せるコジョンド。それに対してジャノビーは

「エナジーボール!」
「ジャァアノ!!」

エネルギーの凝縮して放たれたボールははどうだんと激突し爆発を引き起こすが、なんとその爆煙の中からコジョンドが飛び出してジャノビーへと向かう、ジャノビーは驚き反応が遅れてしまう。

「コジョンド、グロウパンチ!」
「コジョコジョコジョコジョコジョジョコジョコ!!」
「ジャ、ジャノオオ……!!」

目に留まらない連続の超高速パンチ、しかも一発一発を当てるごとに威力が増加しているにも感じられた。ラッシュが終わった後のジャノビーは既にボロボロ、体力の限界も近い。だがその体力が逆にジャノビーの力を引き出す。

「ジャノォオオオオ………」
「これは……しんりょく?」

そう、ジャノビーの特性であるしんりょく。体力が限界に近づくと草タイプの威力が上がるというもの、凄まじいラッシュの中、ジャノビーは更に戦う力を引き出した。

「まだ行けるな!」
「ジャノ!」
「その調子だ!シャメア、コジョンドにあくのはどう!!」
『はっ!』

ウォーグルを蹴り飛ばし、そのまま上空からあくのはどうを降り注がせる。がコジョンドは持ち前の格闘技であくのはどうを蹴り飛ばして受け流していく。シャメアが舌打ちをすると、背後からウォーグルが接近し

「ブレイブバード!!」
「ウグォォオオオオ!!!」

身体を青く燃え上がらせ、そのまま流星の如くシャメアへと突進した。隙を付かれての事でシャメアは咄嗟のガードも出来ずにまともに喰らい、そのまま地面へと叩きつけられる。

「シャメア!」
「ジャノビー、シャメアが作ってくれた隙を逃すな!リーフブレード!!」
「ジャアアアノォォォ!!!」

あくのはどうの防御をしていた隙をつき、そのままコジョンドにリーフブレードを連続で叩き込むジャノビー。

「ジャオ!ジャオ!ジャォオ!!」
「やるじゃないジャノビー、コジョンド、とびひざげり!!」
「ジョ!!」

それを聞き、リーフブレードを受け流し、そのまま掌で押すように吹き飛ばしてからコジョンドは地面スレスレを飛ぶように跳んだ。そしてそのままそのジャンプが生んだスピードで倍増した威力の膝蹴りがジャノビーに炸裂した。ジャノビーは一瞬意識が飛び掛けそのまま地面へと叩きつけられる。苦しげに息を吐き何とか立ち上がろうとする。

「ジャノビー!!」
「これで終わりね、とどめのとびひざげりよ!!」
「こちらも終わらせよう、ウォーグル、ブレイブバード」

コジョンドは再び低空飛行でジャノビーに接近、ウォーグルは力を溜め身体を燃え上がらせている。未だにジャノビーは地面に膝を突き、荒い呼吸を繰り返している、誰がどう見ても限界寸前、このままでは負ける!

「頑張れジャノビー!頑張るんだ!!!」
「ジャ、ジャノォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」

突如として絹を裂くようなジャノビーの咆哮が上がる、負けてたまる物か、絶対に勝つ!その感情が具現ともいえる声だった。応援の声を送るユウヤも驚きを隠せずにいた、そしてジャノビーの身体が強い白い光に包まれた。まだ若々しかった若葉はしなやかだが逞しい蔓へと成長し、小さい足はなくなり、その身体は長く美しささえ感じさせるフォルムへと変化していく。激しい光が徐々に弱まっていき、成長したジャノビーの姿が露になる、否、このポケモンはジャノビーという名ではない。

ジャローダ ロイヤルポケモン。睨むだけで相手の動きを止め、強敵にしか本気を出さないという高いプライドを持つポケモン。そのジャローダはユウヤに近づいてその頬にキスをして、ウィンクをしてもう大丈夫だとアピールした。

「ジャノビー、じゃなくてジャローダ……。良し!お前の力を見せてくれ!!」
「ジャロ」

ゆったりと身体を動かしたと思ったが、すぐさま鳥ポケモン顔負けの速度を出してコジョンドに巻き付く。

「なっ!?何で速さなの!?」
「ウォーグル、ジャローダに目標変更だ!」
「そうはさせるか!」

ウォーグルがブレイブバードをジャローダにぶつけようと行動する寸前、その前にシャメアが現れる。

「シャメア、最大パワーであくのはどう!!」
『先程はよくも、これで如何だッ!!』

両手から発せられたどす黒いエネルギーは直ぐにウォーグルを飲み込み、ウォーグルを地面に落とす。

「ウ、ウォーグル!!」
「ウ、グアァ………」
「よっしゃ!ウォーグル戦闘不能だ!!後は任せたぜ!!」
「ああ、ジャローダ、そのまま空中に放り投げろ!!!」
「ジャアンロッ!」

身体を撓らせてそのままコジョンドを空中へと放り投げる、コジョンドは戸惑いながらも空中で見事に体勢を整えている。その間もジャローダの身体に多くの光が吸収されていくのをユウヤは目にした。

「光を……ソーラービームか!?」
「させるか!コジョンド、落下の勢いも利用してとびひざげりよ!!!」
「コォォオオ!!ジョォオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

気迫の篭った叫びを上げ、落下しながらも膝蹴りの姿勢をするコジョンド。その先に居るジャローダ目掛けて一直線。だが到達する前にジャローダの光エネルギーの吸収が終了し、その身体が鮮やかに、煌びやかに光を放っている。

「ソーラービーム発射!!」
「ジャァアアアロオオオオ!!!!!!」

蓄えられた光エネルギーは絶大な破壊力を伴ったソーラービームとなり、コジョンドへと向かっていく。コジョンドのとびひざげりでも相殺しきれずにソーラービームに飲まれてしまった。照射が終わると、上から戦闘不能となったコジョンドが降ってきた。

「コ、コジョンド!!」
「コジョンド戦闘不能!って事は……」
「俺たちの勝ちだ!!」

ハイタッチをして喜びを分かち合うジンとユウヤ、親に勝てたというのは非常嬉しいものなのだ。二人は健闘してくれたポケモンたちにも感謝を送った。

「ジャ、ジャローダ?」
「ジャロ♪」

ジャローダはユウヤに巻きつくように寄り添い、頬ずりしたりして大いに甘えている。どうやら進化したら余計に甘えん坊な性格になってしまったようだ。

「メンロ!!メロメロメロエッタ!!!」
「ジャロ?ジャロン、ジャーロ」
「なあシャメア、なんて言ってるんだ?」
『メロエッタが"ちょっと!ユウヤにそんなに擦り寄らないでよ!!ずるいじゃない!!"でジャローダが"何を申すかこの小娘?妾はユウヤのために戦い、勝利した。当然の権利じゃ"っと申しております』
「あらら………」

「きぃぃぃぃぃ!!!我が子に負けたぁぁぁぁああ!!くやしいぃぃいいいい!!!」
「負けてしまったか、だが今度はこうは行かんぞジン」
「うわぁぁあああああああああん!!シロォォオオオオオ!!!」
「………母さん………」

絶体絶命のピンチから、ジャノビーはジャローダへと進化した!誇り高いジャローダの力はこの程度のものではない。何時ジャローダは本気を見せるのか。さあ次は遂にライモンジムだ!!ポケモンリーグを目指す旅はまだまだ続く、続くったら続く!!

to be continued・・・  
 

 
後書き
母さんとジンの親父さんに勝った俺達はジムに挑戦する事にしたんだ
何?此処は悪タイプのジムだって?上等だ!
俺のポケモンたちとの正義の力でやっつけてやるぜ!!

次回、ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

悪の貴公子 ゾロアーク!! / 皆さんはホウエンの御三家はどれがお好き?

ユ「皆もポケモンゲットしようぜ!!」  
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