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勇者に恋人を奪われて引退した元救国の騎士の復活譚

作者:水源+α


勇者に唯一の恋人を奪われた騎士、エデル。

彼は恋人を奪われたその時から、何かに取り憑かれたかのように戦場の前線に立ち続けた。

 何時でも氷点下まで冷めきった顔、しかしエデルは幾度も撤退時には殿を務め、撤退する仲間に迫る敵軍の魔の手を食い止めながらも、敵部隊を半壊させ、前線を維持するという偉業も何度も成し遂げる、軍人の鏡のような活躍をする。
 表情は冷めきっていても、その手から救われた兵士、国民は数知れず、何時しかエデルは『救国の戦槍』と英雄と同様に称えられるようになった。
 
しかし、エデルはそれに喜びを示すことはなく、その日も戦場で殿を務め、且つ前線を維持する。

──戦うことしか、自分にはない

恋人が、何時か振り向いてくれるのを願って、エデルは今日も戦場で斧槍(ハルバード)を振るい続ける──が、心身ともに限界が近づき、遂にそれまで感情を押し殺していたエデルはある日、敵兵士の死体が転がる血生臭い戦場の中心で、感情を吐き出し、突如現れた謎の少女との出会いで物語は又動き出した。



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タイトル更新日時
プロローグ 五年前 咆哮、邂逅 2019年 02月 08日 21時 04分 
五年後 消えた英雄に焦がれる少女と一人の冒険者 2019年 02月 08日 21時 07分 
冒険者、エーデル 2019年 02月 08日 21時 09分 
ギルドの雑用係 2019年 02月 09日 18時 21分 

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