[ 原作 ] オリジナル作品
小説家になろう、エブリスタ、星空文庫に投稿している。
私は、植物界、裸子植物門、マツ綱、マツ目、ヒノキ科、スギ属の杉である。
威風堂々として、優れた才能が横溢≪おういつ≫した、我ながら惚れ惚れする存在だ。
人間どもの驚嘆と畏怖≪いふ≫、さらには信仰の対象とさえなっている。単なるそこらに群生している、ありふれた情けない存在を晒≪さら≫している杉ではない。思考能力のみならず、意思と優れた超能力を持つ特殊な存在だ。この世に生を受けて以来、約二千五百年経過しており、ご神木と崇められる由緒正しい存在でもあるのだ。
弥生時代から現代まで、様々な勉学と世間のできごとを観察してきた、好奇心に溢れる老木でもある。
そんな私が、これまでに経験した逸話や、これから我が身に振りかかる恐怖とは?
ページ下へ移動
ページ上へ戻る