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クイーンズブレイド リベリオン 最強にして最高の主人

作者:jindam3
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第八話 雷獣騎士VS騎士姫

 
前書き
七話と九話の間に話がないことに今更ながら気づいたのでUPしました。 

 
アンネロッテは色々確かめるため和樹に声を掛けようとするが・・・

村長「おお・・・勇者様!・・・ありがとうごぜぇます!」

和樹「勇者!?(まるでRPGみたいだな)」

アンネロッテよりも早く一人の老人が和樹に話しかける、この村の村長だ。

声を掛けられた和樹は村の方を見るといつの間にか手に武器を持った村人達。

それに、この村に偶々来ていた美闘士達も来ていた。

その中にはアンネロッテが戦った美闘士もいたし。

異端審問官のシギィもいた。

シギィは教会や聖書などにのっている神などを崇拝している。

そのシギィが和樹のジンオウガを纏っている姿を見て神々しいと思った。

この場を離れ教王庁・・・・・

異端審問の総本山に予言の者が現れたことを報告するためその場を離れる













来たのはいいけどもう戦いが終わっていることにみんな唖然としていた。

村長「おかげで一人の死者も出ることはなく村は救われました。

ほんとぉぉぉぉぉうにありがとうぜぇます!!

お礼と言っては何ですが・・・あとでなにかお礼の品を・・」

リーラ達のリーダ格だと思い和樹に頭を下げ礼を言う。

和樹「気を使わなくてもいいですよ、当然の事をしたまでですから。」

今の所和樹達は金には困っていない。

この村に来る道中無謀にも和樹とアレインに襲い掛かった

馬鹿な追い剝ぎや山賊を返り討ちにして金を奪ったから今の所不自由はない。

村長「そうおっしゃらずに・・・そうだ!せめて今晩はお礼に宴会を開きましょう!」

和樹「いや・・だから別に・・・」

村長「そうと決まれば早速準備に取り掛かります!それでは!」

話を強引に切りあげ村人達の所行き事情を説明し、

村長は村人達と一緒に村に戻っていく。

和樹「全く、人の話を聞かない爺さんだ。」

悪態をつくも内心元気な爺さんだと思った。










その夜、どうやって知ったかは分からないが

リーラとアイリが泊っている宿の酒場で盛大な宴会が行われていた。

宴会場にはアンネロッテもいて

いつ和樹に声を掛けようかとタイミングを覗っていた。

そんなことにも気付いていないかもしれない

和樹は村人達から丁重な持て成しを受けていた。

リーラとアイリはメイドの分際で宴会に混ぜることはできないと言い。

椅子に座っている和樹の後ろに立っていた。

アレインもこういう場は苦手と言う事で和樹の後ろに立っている。







それから数時間ほど酒を飲み・・・・・・・・・・

和樹「ふぅ~~~~ちょっと飲み過ぎたかな。」

立ち上がり外へ出ようとする。

リーラ「和樹様・・・どちらへ?」

和樹「少し飲み過ぎたから夜風にでもあたってくるわ。」

リーラ「それでしたら、私もお供いたします。」

和樹「いや・・いいわ・・少し一人で歩きたい気分だし。」

リーラ「・・・そうですか」

久しぶりに二人っきりになれること思った瞬間和樹に断られ内心滅茶苦茶凹む。

アイリはざまぁみろと思い。

アレインは自分自身も気付いていないがホッとしていた。

外に出た和樹はアンネロッテと斧を持った美闘士が戦った広場に来ていた。

無造作に置かれている木でできているコンテナの上に寝転ぶ。

和樹「この世界は星が綺麗だな・・元の世界とは大違いだ。」

夜空に舞う星を眺めているとこっちに近づいてきている足音が聞こえた。

体を起こし前を見るとそこには自前の鎧を装着しているアンネロッテがいた。

和樹「アンネロッテ・・・だったか?・・俺に何か用か?」

アンネロッテ「あなたに聞きたいことがあって来ました。」

和樹「聞きたいこと?」

アンネロッテ「先生の呪いを解いてくれたのはあなたなんですか?」

和樹「そうだが。」

アンネロッテ「そうですか・・やはり・あなたが・・・・」

深々と和樹に頭を下げる。

アンネロッテ「先生の呪いを解いてくださりありがとうございます!」

和樹「気にすんな・・それよりそれで用は終わりなのか?」

アンネロッテ「いえ・・実はあなたにお願いしたいことがありまして。」

感謝の顔から戦士の顔になり腰に差している鞘から剣を抜き和樹に向ける。

アンネロッテ「不躾で申し訳ないが私と戦ってほしい!」

和樹「(成程・・・そう言う事か・・・)」

剣を向けられた瞬間何となくだがアンネロッテの考えが分かった。

言葉で語るより剣で・・力と力で語った方が嘘もないし相手の事が分かる。

そう言うことだろうなと思った和樹はコンテナの上から下りアンネロッテを見据える。

和樹「いいぜ・・お前に敬意を表して最初から本気(マジ)で行かせてもらうぜ!」

(ジンオウガ行くぜ!)」

ジンオウガ「(承知した!)」

ジンオウガを纏い戦闘態勢に入る。

アンネロッテ「(もの凄い威圧感だ!・・・これに飲まれたら負ける!)」

弱気な気持ちを引っ込め和樹に向かっていく。

アンネロッテ「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

正面から向かい複数の剣撃が和樹に襲い掛かる。

和樹「甘いな・・・」

左の掌であっさりと全ての剣撃を受け止める。

アンネロッテ「まだまだ!!」

和樹「お・・・スピードが上がったな・・・」

攻撃が激しくなるが其れでも和樹はその全てを受け止める。

アンネロッテ「(つ・・強い!・・・もしかしたら・・クローデット以上かも知れない

それに・・・この人の心の強さも私より遥かに上だ・・・やはりこの人こそ・・)」









以前、アンネロッテはアレインに指導してもらい森を出てすぐに

女王の都・ガイノスに向かいガイノスで行われていた式典で

女王クローデットを襲撃したことがあった。

襲撃したのはいいが圧倒的な女王の力に敗北した。

クローデットに戦いを挑んだ時クローデットからどす黒い何かを感じた。

しかし、和樹は全く逆だ、和樹から感じたのは太陽のような温かなものだった。

その後、アンネロッテは城の地下牢に閉じ込められ。

牙を統べる者・エリナの執拗ないやらしい拷問に耐え抜いたある日転機が訪れた。

仮面を着けた謎の美闘士が地下牢の門番をすべて倒しアンネロッテを逃がした。

外までアンネロッテを連れ出した仮面の美闘士はアンネロッテに一つ助言をした。

仮面の美闘士「この大陸を変えたかったら仲間を集めなさい」

それだけ言うと仮面の美闘士はアンネロッテの前から姿を消す。

その通りだと思ったアンネロッテは大陸を変える仲間を探す旅に出た。

そんな旅を続けていたある日あの予言を聞いた。

その予言に一筋の光明を見出した彼女は予言の者を探していた。

そして、今その者がアンネロッテの目の前に立っていた。













和樹「どうした!お前の力はこんなものか!」

アンネロッテの剣撃を右手で殴り後ろに下がらせる。

アンネロッテ「くっ!!・・・勝てなくてもせめて一撃・・一撃だけでも!!」

剣の己の力の全てを込め和樹に向かっていく。

和樹「その心意気に俺も応えてやるか」

背中の鞘に差している王牙刀を鞘ごと右の腰に持っていき抜刀の態勢を取る。

和樹「受けきってみろ・・・閃輝雷翔!!!」

鞘から王牙刀を眼にも止まらぬ速さで抜刀術の要領で剣を抜くと

緑色の(いかずち)を纏った飛ぶ斬撃がアンネロッテに襲い掛かる。

アンネロッテ「負けて・・・負けてたまるか!!」

どうにか剣で受け止めるがそれだけでも

ダメージを受け鎧のあちこちが壊れ服が破れる

和樹「(殺さない程度に加減はしたが少し強過ぎたか。)」

この一撃で決めるつもりがまさか受け止めて

粘るとは思わずアンネロッテに予想以上のダメージを与えてしまっている。

このままでは最悪腕の一本もへし折りかねない。

そう思った和樹はアンネロッテに放った斬撃を消そうとするが・・・

アンネロッテ「はぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁ!!!!!!」

首に付けている馬の形をしたブローチが赤く光ると

剣に更に力を込められ斬撃に亀裂が入る。

和樹「おいおい・・・マジかよ・・火事場の馬鹿力って奴か。」

そのまま勢いに任せで斬撃を消滅させ・・・・・

力尽き地面に倒れる。

アンネロッテ「はぁ・・はぁはぁ・・・はぁ」

和樹「まさか閃輝雷翔を消滅させるとは驚いたな。」

アンネロッテの底知れぬ力に改めて驚きアンネロッテに近づく。

和樹「今怪我を治してやるから動くなよ・・蒼雷解。」

右の掌をアンネロッテに向けると蒼い光に包まれ傷を治していく。

和樹「傷は全部治した。もう動けるはずだ」

蒼い光が消えると足元がおぼつかないがそれでもゆっくり立ち上がろうとする。
もう大丈夫だろうと思った和樹はアンネロッテの横を通り宿に戻ろうとする。

アンネロッテ「ま・・・待ってくれ・・・」

呼び止められたのでアンネロッテの方を振り向く。

和樹「なんだ?まだ戦う気か。」

圧倒的な力の前にボロ負けしたが。

和樹と戦いアンネロッテは和樹がどういう人間か大体分かった。

自分よりも人の上に立つ器を持ち、

自分の力を誰かのために迷わず使い。

そして、怪我を治してもらった時に

和樹の温かさを知り誰よりも心優しい人物だと思った

これらの事が分かったアンネロッテは剣を鞘に納め和樹に近づき・・・

和樹の前に膝をつく。

アンネロッテ「あなたに戦いを挑んだ私の非礼・・・どうかお許しください。」

和樹「別にいいって俺も久々にいいもんをみたしな・・・でそれで用は終わりか?」

アンネロッテ「いえ・・・もう一つあなたにお願いがあります。」

和樹「お願い?(このパターンもしかして)」

何となく次の展開を予測する。

アンネロッテ「私をあなた様の配下にお加えください!」

和樹「(ほらな!?やっぱりきたよこれ!?)」

アンネロッテの眼を見ると例えノーと言っても付いてくるだろうなと思ったが

和樹「・・・訳を聞かせてくれるか?」

理由を聞かれたアンネロッテはまず予言の事を和樹に伝えた。

予言の内容に驚くがこれから先この予言を鵜呑みにして色々な奴が来る予感がした。

そして、アンネロッテは和樹にこの大陸を平和にするために力貸してくれと言った。

和樹「俺・・と言うか予言に期待しすぎじゃないのか?

俺はそんな(タマ)じゃないぞ。」

アンネロッテ「そのような事はございません!!

あなたの配下に加わりたいと言ったのは確かに予言の事もあります!

ですが!あなたの人柄に魅かれたというこの気持ちに嘘偽りがございません。」

眩し過ぎる瞳で和樹を見る。

和樹「俺はこの世界の人間じゃない

だから、俺の目的は元の世界に帰るのが俺の目的だ。

それでもお前は配下に加わりたいのか?」

アンネロッテ「はい!!その行動が大陸を平和にすると信じています!」

和樹「(こいつのこの自身は一体どこから来てるんだ?)」

この時和樹の頭にある考えが浮かんだ。

和樹「(闇雲に大陸中を旅するよりかは先に

俺の前に立ちはだかりそうな敵を倒していって

大陸を平和にして大陸をスッキリさせてから元の世界に変える手段を落ち着いてゆっくり

探すのもありかも知れないな。一応この考えは俺の頭の中に入れておくか)」

まさかこの考えの一部が本当の事になることを和樹はまだ知らない。

和樹「そこまで言うのなら俺に力を貸してくれ・・・

ただし、配下じゃなくて仲間としてな。」

アンネロッテ「あ・・ありがとうございます!!・・・え~~~~っと」

そう言えばまだ名前を聞いていなかったと思い気まずい感じになり。

気恥ずかしさで頬が赤くなる。

和樹「式森和樹だ・・・よろしくな、アンネロッテ。」

アンネロッテの気持ちを察した和樹は改めて自己紹介し

膝をついているアンネロッテに高さを合わせるためしゃがみ右手で友好の握手を求める。

アンネロッテ「はい、ご主人様!!」

握手に応じ和樹の右手を握ったその瞬間。

和樹の背後目掛けて三本の扇子が向かってくるのを見たアンネロッテは

素早く、和樹の背後に移動し飛んできた三本の扇子を叩き斬る。

和樹「危ない、危ない・・助かったぜアンネロッテ。」

本当は気付いていたがアンネロッテが防ぐだろうと思い気付かなかったふりをした。

アンネロッテ「ご主人様に忠誠を誓った騎士として当然の事です。

それにしても・・誰だ!ご主人様にこのような狼藉を働いた者は!!」

怒声が広場に響くと和樹の前に火柱と桜それにコウモリが舞う。

火柱から紅の忍び装束を着た女忍者。

桜の舞う中から青い忍び装束を着た女忍者が現われ。

コウモリが舞う中から女忍者ではなくサキュバスが現れる

和樹「お前ら一体何者だ?」

???「私は不知火舞・・・あなたに恨みはないけど覚悟してね♪」

???「霧幻天神流・・・霞・・お命頂戴いたします。」

???「私はモリガン・アーンスランド・・・よろしくね♪色男さん♪」

こんな状況にもかかわらず和樹は。

三人とも服が派手だな・・・特に胸の所がなどと能天気な事を考えていた。
 
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