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紫天の主は管理局の少将

作者:メア
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吸血竜の歌姫







 機動六課で仕事をしていると、Alertが鳴り響いた。それも、一級警戒態勢だ。どうやら、山岳リニアレールらしい。俺とうちの子達は動かない。

「機動六課の戦力を図るには丁度良いですね」

「ジェイルの狙いもそれだろう。楽しみだな」

「まあ、今回は小鴉共のお手並み拝見だな。ただ、あやつ等まで乱入しないか心配だがな」

「あははは……」

シュテル、ディアーチェと一緒にお茶を飲んで仕事をしながら、現場の映像も送られて来る。






エリザベート





 私はキャロの契約召喚龍……いえ、サーヴァントとして存在しているけれど、もの凄く暇ね。訓練をする必要もない。そんなの、数百年前からやっている。数百年の内に修練がてらに戦争に参加して世界を何個も滅ぼしてきた。御蔭で、私の保有する命の総数は3702億3421万1616体。キャロとの契約は対等で、むしろヴォルテールからお守りを頼まれているから、血を定期的に提供する事だけを条件にある程度云う事を聞いてあげている。

「エリザ、フリード……始めての出動だけど、私は大丈夫かな?」

「問題無いわね。貴方はこの私が守ってあげるのだから、豚共なんて、粉々に斬り裂いて、並べて晒して跡形もなく消してあげる」

「そ、そこまではいいですよ!」

「そう、残念ね。まあ、キャロは心のあり方でいくらでも強くなれるわ。血と魔力さえ支払えば、私もフリードもヴォルテールも助けてあげるのだから。でも、力は使いようで善悪がコロコロ変わるわ。私は基本的に善悪相殺、全て殺すから」

「壊してもいいですけど、殺すのは駄目ですよ?」

「面倒ね。でも、いいわ。マスターたるキャロの生命に支障をきたさない限りは従ってあげる」

「はい。大丈夫です。あ、ヘリポートにつきましたね」

「そうね。楽しい遊戯を期待するわ」

それから、ヘリに乗って現場へと向かう。

「危ない時は私やフェイト隊長、リィンとアインスがフォローするから、おっかなびっくりじゃなくて、思いっきりやってみよ」

「「「「はい!」」」」

まだ、キャロは心配みたいだけれど、私が手を繋いであげると問題無い。

「空からも来てるみたいだね。私はみんなの中間で支援に回るから、アインスはフェイトちゃんと一緒に空を確保してくれる?」

「問題有りません」

このアインスは私と同じイレギュラーだけれど、今のところは敵ではないから放置。それより、こちらに飛んで接近している8体の巨大な魔力反応の方が気になる。だが、こちらに敵意はないのが3体いる。
そんな事を感がていると、スターズが降下していった。

「それじゃあ、次はライトニングの2人だ」

「行くわよ、キャロ。ほら」

「え、エリザっ!」

私はキャロを抱いて、そのまま上空へと出て真紅の翼を展開し、飛行する。

「バリアジャケット」

「はっ、はい!」

少年も問題無いようで、なのはが原作と違って一緒に居る。こっちは私がいるから任せたのだろう。空を見れば、アインスが広範囲殲滅を行っている。あちらも直ぐにケリがつくだろう。

「さあ、キャロ。私と一緒に歌いましょう」

「ここでっ!?」

私はマイクを取り出して、一つをキャロに押し付けて、さっさと歌いだす。私はエリザベートと違って音痴ではないので、支援効果を出せる。

「わっ、わかったよ……私も歌うね」

キャロも歌いだして、一緒にライブを行う。アンプも問題無い。

「ティア、歌ってるけど大丈夫なの?」

「大丈夫じゃないわよ。なんで、戦場で歌うのよっ!!」

「あっ、でも……」

近づいて来るガジェットには私のジャッカルでご退場願う。そして、キャロはフリードを召喚する。歌いながら、歌詞の中に呪文を混ぜて、竜魂召喚を行い、フルパフォーマンスのフリードへと返信させる。

「さて、第二ステージよ!」

ステージは大きくなったフリードの上だ。

「うん!」

音波による識別が終了。音波に乗せて個別にキャロが支援を飛ばし、私が破壊の音波でガジェットを蹴散らす。4番まで歌い終わる頃には全てが片付いていた。まあ、当然ね。

「こっちの方が、しっくりくるね」

「そうでしょ」

もちろん、私は歌いながらガングニールとジュッカルを振り回す事も可能だ。むしろ、戦場では歌いながら敵を殺して血を吸いまくったのだから。








「アーカードでアイドルかよ!」

「あの歌はかなり危険ですよ」

「音が聞こえる範囲なら、どこでも破壊も支援もお手の物か」

「あの竜の小娘の魔力量はSSSクラスだな。」

「それより、アーカードとはなんですか?」

「吸血鬼の名前。詳しくはヘルシングで検索してみな」












 
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