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ひぐらし 幸せ満し編

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コスプレ鬼ごっこ 前篇

 
前書き
 小説にもあった作品をこの作品オリジナルで書いていきます。結構久しぶりですが・・・ 

 
(鹿納裕美って、確か・・・)

 携帯ゲーム贄捜し編・心崩し編に出て来るキャラクターで、猪上博文の養子である猪上若葉が邪魔になり、虐めていた奴である。最終的には、雛見沢症候群を発症した若葉により殺害されてしまう。

(すごいネタバレ要素を地の文で説明したのです・・・)

(うっさいわね。これって、下手したら、山狗もいるし、雛見沢症候群を悪化させかねないわね・・・)

 古手梨花が山狗や東京以上に一番怖いのは、雛見沢症候群である。そもそも、この病気は、風土病であり、発症した患者を疑心暗鬼に陥り、自らの手で自殺する恐ろしい病気である。
 本来なら、学校や他の欠片には参加しない鹿納裕美が存在するのは完全なるイレギュラーであるからだ・・・

「おーい、梨花ちゃん。無視しないでよ」

「み、みぃ・・・どうしたのですか、裕美?」

 私はいきなり話し掛けられた為、驚いてしまった為、鹿納も少し驚いていた。

「脅かさないでよ。いきなり話し掛けたのが、そんなに驚く?」

「み、みぃ・・・裕美や若葉が昨日はいなかったので、少し驚いていただけなのですよ」

「いやいや、アタシが昨日いなかっただけで、驚かれてもなぁ・・・」

 頭をぽりぽりと鹿納はかいていたので、流石に反応が可笑しすぎたかと思ってしまった。

「うん、梨花ちゃん。そんなにいなかったのが変?」

(梨花、流石に怪しすぎるのです・・・)

「(流石に怪しすぎるか・・・) みぃ、少し驚いていただけなのです」

 そんなやり取りをしていると、圭一と華織は身構えながら、教室に入っていた。

「ふぅ、今日はトラップはないんだな・・・」

「ちぃ・・・あら、圭一さん。幾らなんでも、毎度毎度トラップを仕掛ける訳ありませんわ」

「流石に、舌打ちされたのは、仕掛けること前提だったんだ」

「あら、誰が仕掛けないとは言っておりませんの。流石に、これは危険すぎますわ。他のは仕掛けますわ」

 そう言って沙都子は、別のトラップを仕掛けることにした。仕掛けている間に、悟志と詩音が教室に入ってきたが・・・

「やぁ、お早う。圭一」

「お早う、皆様・・・あれ、レナさん。お姉は?」

「あはは・・・えっと、魅ぃちゃんは、気絶していたから、置いていっちゃた」

「あら、そうですの。それは好都合ですわね。魅音さんには、少しエグイトラップを仕掛けておかないといけませんわね」

「それでも、エグイトラップを仕掛けるんだ」

「そうですの。私の朝は誰かにトラップを仕掛けて、反応を見る事ですの」

 沙都子はそう答えると、どこか不気味さが伺えてきてしまった。流石に、この世界の沙都子って大丈夫よね?
 そんなことを考えていると、10分ぐらい経ち、沙都子はトラップを付け終り、自身の机に戻ることにする。

「ちょっと、レナ達のヤツめ・・・おじさんを置いて行きやがって・・・」

 魅音自身、レナパンを受けて忘れているのか、素で忘れているのか、そのままドアを開けた瞬間であった・・・
 ドアに付いていた紐が切れて、テニスや野球を発射する装置が発動し、魅音目掛けて、数発ゴムボールが発射された。

「ぐへぇ、ごふぅ・・・」

 幾らゴムボールとは言え、沙都子が変に改造してある装置である。威力は弱くしているのは、速度がかなり早い為、豪速球で連続発射されるかもしれない。
 その為、それらをまとも受けた魅音は、そのまま倒れて、普通の板を踏んでしまう。ガンっと板を顔面に直撃させてしまった・・・

「いたぁ・・・」

 そのまま、魅音は倒れてしまった。魅音の周りは、赤い血が流れていたが・・・
 ここまでいくと、ドッキリとか、トラップではなく、悪意ある虐めであるが、これがトラップなのだろう・・・

「お、おい、沙都子・・・相手を怪我させる気かよ」

「えっと、沙都子ちゃん。これを圭一君にしようとしたのかな?」

「へぇ? あぁ・・・少しイタズラで済ませようとしましょうとしたんですど・・・」

 沙都子はおどおどとして、どうすればいいのかと思い、沙都子達は魅音の介抱をしていると・・・

「えぇ、今日の授業を・・・貴方達、何やっているんですか!」

 そこに知恵先生が運悪く来たのであった・・・

「園崎魅音さん。大丈夫ですか! これは何があったんですか!?」

「えっと、実は・・・」

「沙都子がトラップを仕掛けて、魅音を怪我させました」

 沙都子が答える前に、沙都子を指さして言ったのは公由真夕であった。

「本当ですか! 北条さん!!」

 知恵先生も真夕に言われ、沙都子を見つめていた。「沙都子、正直に答えたら?」と真夕も沙都子を見つめていた。
 それに観念したのか、「・・・はい、私がやりましたわ」と認めたのであった。

「北条さん、罠を仕掛けるのは、校長も容認していますが、相手を怪我させる物は駄目ですよ! いいですね!!」

「はい、ゴメンナサイですわ」

「沙都子、魅音が目を覚ましたら、ちゃんと謝りなさい」

「・・・はい」

 公由家の孫だからなのか、当主の時の魅音の時の様に迫力があり、私ですら、怯えそうであった・

「それと圭一、魅音を運ぶの手伝って?」

「え? お、おぅ・・・」

「じゃあ、僕も手伝うよ。男二人なら、簡単に運べるだろうし、沙都子を注意できなかった僕にも非があるから・・・」


「悟志はいいよ。本来なら、私が注意するべきだったから」

「そうですよ、悟志くん。真夕さんに連れられたら、変なことされるにきまってますよ!」

「・・・するわけないでしょ! 悪いけど、詩音みたいな尻軽ビッチとは違うのよ」

「だ、誰が尻軽ビッチですか!? 悪いですけど、本命は悟志くんと決めてますよ! ただ、仕事の都合上で仕方なく・・・」

 詩音の発言には最後等辺は小声で話していたが、知恵先生も「二人とも喧嘩は止めなさい!!」と怒鳴った。

「とにかく、公由さんと前原さんの二人は園崎魅音さんを連れて、保健室へ! 先生は京介先生を呼びますので・・・」

 そう言って知恵は教室から出て行った。最後、明らかに可笑しな発言が出てきたけど、気のせいかだろう・・・

「ほら、圭一。運ぶよ」

「お、おう・・・」

 圭一と夕真は魅音を担いで、教室から出て行った。残ったのは私達だけである。誰も言葉を発しないなか、レナだけは皆に向けて言った。

「えっと、とりあえず、自習でもしようよ」

 レナに言われ、皆は各自で勉強を始めることにした・・・



 一方、圭一と真夕は、保健室に付き、魅音をベッドに寝かせたのであった。

「ふぅ、これで魅音も大丈夫だよな」

「・・・変な話しだけど、圭一って童貞なの?」

「は、はぁ!? いきなり何を聞いているんだよ。俺が童貞な訳ないだろう!」

 焦りながら、返事をしている分、明らかに童貞だと自慢している事を気が付いていないだろう
 それを聞いた公由真夕は、どこか嬉しい表情であった。そのまま、真夕は口を開けた。

「私はぁ、胸は魅音程くらいあるんだよね」

「そ、そうなのか! だけど、いきなり何だよ。胸の話しをして・・・」

「う、うん・・・私さぁ、圭一のことが興味湧いたんだ」

「・・・興味?」

「・・・うん、興味。私自身、圭一のことが、少し気になっているんだ」

「気になっている? へ、へぇ、まさか・・・」

「うん、そのまさか・・・。あえて、沙都子を止めずに、魅音には悪いけど、二人きりの状況を作りたかったから・・・」

 そう言って、真夕は自身の胸を圭一の胸に押し付ける。ムニュリとであった、柔らかくて、大きい胸が圭一に当たっていた
 
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