ソウルブラザーのなく頃に
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Ⅳ話「建設大臣の孫誘拐事件(中の上)」
前書き
赤坂さんVS小此木展開は次に回します。エロネタばかりは思いつくのですが、書き方を根本的に変えていきます。今回は・・・
19XX年。建設大臣の孫誘拐事件が起きて40時間後、公安部からの出動要請が下った・・・公安部のルーキーと言っても過言ではない赤坂衛は雛見沢に派遣されたのだが・・・
「それで大石さん、何で雀荘ですか!」
「ぬふふ、赤坂クン。いいですかね、我々のような職種は、豊富な社会経験はとても役立つと思いますよ?」
「まぁ、100歩譲りましょう。貴方に情報屋と仲介手数料込のお金を支払っていますけど?」
「おい坊主。そんな事よりも、さっさとやるぞ!」
「えぇ・・・」
赤坂は、大石の知り合いの情報屋から犬飼寿樹の事を聞き出す為に大石に着いて行き、連れて行かれた場所が雀荘である・・・
まぁ、此処まで行けば嫌でも分かるだろう。彼らは、麻雀で私と勝負し、負ければ・・・
「・・・大石さん。ハッキリ言っておきますけど、仲介手数料で結構持ってかれている為、如何わしい所のお金は払えませんよ」
「なははは、赤坂クン。貴方が勝てたら、サト(佐藤)さんと一緒に情報を渡しますよ。貴方が勝てたらね・・・」
「おぅ、坊主。まぁ、俺が勝ったら、ブルマの体操服やエンジェルモートの服のメイドでイチャイチャする店だ。まぁ、坊主の支払でな!」
「まぁ、私とサトさんはエロエロなバニーガールとイチャイチャする店ですがねぇ・・・まぁ、赤坂クンの支払ですが・・・」
(絶対、違法な場所だ・・・)
赤坂は公安部の中でもかなり若い方であるが、嫌でも大石さんの単語を聞くと察しが付いてしまう。完全なアダルト目的の如何わしい店であると・・・しかも、お金が数万で済むのかが怪しいレベルの・・・
「まぁ、赤坂さんが情報屋のサトさんと一緒にそういったイチャイチャできるお店でのお話が目的なら」
「悪いですけど、私は妻一筋ですので・・・大石さんの言うようなお店には興味がないので」
「ぼ、坊主・・・若いくせに、こんな方面じゃあ物足りないって言うんか?」
「悪いですけど、あなた方みたいなそういった店で童貞卒業しているのとは違うんで・・・」
赤坂にはある特殊な性癖があるからこそ、そういったバニーやブルマの体操着やメイドでは動じないのであるが、まだ説明する必要もないので割愛しておく・・・
麻雀で、取り敢えず年長者だからと言った手加減なしで本気で打った結果が、3人から3人とも、「降参します」と頭を下げられてしまった。
少し、やり過ぎたなぁ・・・と思っていると・・・
「まさか、赤坂クン。いえ、赤坂さん・・・アンタは麻雀の上級者とは・・・しかも、ただの上級者じゃなくて、ヤクザの代打ち並みの経験者だとは・・・」
「もう、赤坂ク・・・さんなら、警察官に就職しなくても、フリーの麻雀打ちなら十分食っていけるでしょう」
「プロの雀士には、腕とツキが両方必要なんですよ。まぁ、ただ・・・私には、ツキがあまりなかったんですが・・・」
「あのなぁ・・・ツキって、その場の様なモンやぞ。それこそ、超能力や神様じゃねぇんだから・・・」
「いえ・・・私が相手してきた人達は、それ位の化け物ですよ。例えば、ギャンブル依存症ですが、強運くらいのツキを持つ鼻の長い人や高校生くらいの鼻が長い白髪の少年とかは・・・特にね」
「それ、赤坂さん。○カギとかカ○ジとかっていう人たちじゃないんでしょうね?」
「・・・まぁ、想像にお任せします。一番が・・・ガラス牌で麻雀打ちしたりとかもしていましたんで、その頃になると・・・ツキも必要だと判断したんですよね」
「は、はぁ!? ガラス牌!?」
「ガラス牌って言っても、全部が全部ではありませんよ。一部が普通の牌で、後がガラスの・・・」
「いや、もういい。小僧・・・いや、赤坂。俺らの負け。降参。俺らからしたら、お前は本当の化けもんだよ」
現場監督さんは、そう言って、此処のお金を財布から出してくれた。大石さんは苦笑いしていたが・・・
「いやぁ・・・赤坂さん。アンタは自慢しても問題ないですよ。おやっさんから、名前で呼んでもらえるなんて一人前にでもならなければ、口が裂けても言いませんよ」
「は、はぁ・・・」
「まぁ、話しは置いといて・・・赤坂さんはサトさんに情報を得たいんでしょう。サトさんと一緒に車に乗ってくれれば問題ないはずです。私は遊び足りないので、お二人でお話し下さい」
大石さんの口ぶりから察するに、私達を嗅ぎまわっている人達がいるのだろうか、単純に大石さんが尊敬の意味での話なのかは分かりかねなかったが・・・
「取り敢えずだ。此処なら、安全に話しをしやすいはずだ」
「あの・・・此処って・・・」
「うん? あぁ、小僧・・・いや、赤坂くんは、此処には通わないんだな。何でもありのキャバレーだ」
「何で、此処で話すんですか?」
私達が車で、狭い路地を小さく左折し、その後にキャバレーに連れて行かれたのだ。しかも、園崎絡みの情報なのに・・・
「ほら、木を隠すなら、森の中。水を隠すなら、川の中。その発想で、S号絡みの情報を園崎組の経営するキャバレーで話せば、連中には耳に入らないだろう」
「どんな発想なんですか!? 逆に筒抜けでしょう!!」
「まぁ、あんまり店前で騒ぐな。童貞と思われるぞ」
そう言って、サトさんはキャバレーブルーマーメイドに一人で入って行った。
少し考え事をしていると、周りの人から「あの人、絶対童貞だな」や「あんなイケメンでも、こんな店で筆下しして貰わないといけないんだな」と噂されていた為、さっさとお店に入った。
・・・お店の雰囲気は、よくあるようなキャバレーである。まぁ、言った事はないから分かりかねないが・・・
「・・・お客様。何名なんでしょうか?」
「うわ、吃驚した!」
「此処のオーナーの葛西だ。もう一度聞く。何名なんだ」
「2名様で・・・」
「案内する。付いて来い・・・」
まさか、オーナー直々に案内されるとは・・・と思いながら、ソファーに座った。
水が置いてあったので、取り敢えず、落ち着かせようと、コップに水を注ぎ、飲もうとすると・・・
「ありゃりゃ、厄介な事に園崎組NO2の葛西辰由が直々に案内されるとは、俺達の事も調べられているだろうな・・・」
「ごほごほ・・・待って下さい。寧ろ、アウトでしょう。さっさと、出て行った方がいいでしょう」
「まぁ、そうした方がいいが、下手したら、応援を呼べずに殺されかねないからな。電話で蔵ちゃんに電話するから、来るまでの間は、此処でいた方が安全だからな・・・」
そう言って、そそくさと出て行った。サトさんは何処かに行った。確実に逃げた可能性も高いが・・・
(如何するべきだ・・・。こんな事なら、大石さんにも着いていって貰えば良かったのか? それとも、雛見沢にすら来なければ良かったんじゃ・・・)
「・・・お客さん。如何したの? 思い詰めた様子で・・・」
「・・・え? うわぁあ!?」
「ちょ、脅かさないでよ。吃驚した!」
「・・・えっと、貴方は?」
「へぇ? ブルーマーメイドの人気のホステスの間宮リナ。オーナー直々の指名が来たんだけど、違う場所に来ちゃった?」
私は間宮リナをジックリと見た。胸元が特徴的な薄い黄色のトップスで、大きい胸元が特徴である。お腹にはピンク色の星型のタトゥーが描かれており、薄い水色のジーンズで、髪型はピンク色のショートヘアーで、香水の匂いがきつい特徴的な女性であった。
一目で、グラマーで、美人と分かる。尚且つ、彼女がNO1ホステスと言うのも頷けるだろう。
「お客さんみたいなイケメンの方でも、こんな店に来るんですね。お酒でも飲む?」
「え? あははは・・・知り合いと一緒に来たんですけど、体調を壊して、トイレに・・・あ、じゃあ・・・ビール頂きます」
流石に店内で、毒を混ぜて飲ませるなんてしたら、お店の利益に影響するだろう。と判断し、瓶ビールを注文する事にした。
運ばれてきた瓶ビールを、間宮さんは蓋開けを使いビール瓶の蓋を開けて、コップに注いでくれた。
「じゃあ、カンパーイ!」
「え、あ・・・カンパーイ!」
私はサトさんを信じ、ビールを最後の晩餐の様に飲む事にした・・・
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