妹子が風邪をひいた話。
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太子が風邪!?
前書き
みなさんご存じ、あの聖徳太子がいつものように家でのんびりとしていますが様子がおかしいようです。
ピヨピヨ…
…ピヨ
「今日もいい天気だなぁ、しかし、天気予報で言ってたが今日の最高気温は13度って言ってたなぁ。…なのに何故こんなに熱いんだ?まさか熱…!?………」
いつものように床に寝そべりながら大使はジャージのチャックを開け、ジャージを脱げ捨てる。
「こんな熱いもんいるかー!!!」
一方その頃、妹子は自分の家のリビングの炬燵でぬくぬくしながら太子を待っていた。
「ったく、太子遅いなぁ。約束の時間、過ぎてるじゃないか…自分からこの時間に約束したくせに…」
ー前日ー
太子は自分の家の前で何やらぶつぶつ
言っている。
「どうしたんですか、太子」
「いや、妹子」
「…はぃ」
「今からフィッシュ竹中さんに会いに行くぞ」
「何でまた急に?」
「実は悩みがあってな、それを今から相談しに行くんだ」
「……太子に悩みなんてあるんですか?」
「そりゃあるわい!わたしは人間だぞ!?1つや2つ悩み抱えてたっていいじゃないか!?」
「何故か頭切られた!;」
ーフィッシュ竹中の池の前ー
「おーぃ、いるかー?わたしだー、聖徳太子だー」
……………
出てこない、竹中さんが出てこないのめずらしいな…
って太子、池に潜ろうとしてるし!
「太子危ないですよ!?落ちても知りませんよ?!」
「わたしの辞書に危ないなんて言葉はないんだ!」
「あってください!!」
「ふむむ…中覗いてみてもいないなぁ、やっぱり留守か?」
「知りませんよそんなこと…………?」
あれ、太子がいない…
「太子ー、どこいっちゃったんですかー?」
辺りを見渡してみると…
!?
太子が池に溺れてる!?
「妹子ー!池に人食い魚がいるぞー!」
「いませんよそんなの!それより早く上がってきて下さい!」
ぶくぶくと音を立てながら太子は池の淵にゆっくりと近付いて目だけ見えるように頭を出している。
「妹子、明日また来よう。お昼の1時にだ。たぶんフィッシュ竹中さんは彼女とデートに行っているのだろう」
"うふん"
「デート?!竹中さん彼女いるのー!?」
「知らん」
「……………」
「妹子、必ず明日お前の家で待っているんだぞ!お昼の1時だ、分かったな!?」
「分かりましたよ;」
ー現在ー
ってことでずっと太子を待っているんですけど…
もう30分も経ってる…
『郵便でーす!』
「郵便?誰からだろ」
外に出てガチャッとポストを開け、ハガキを見る。
「噂をしていたら太子からだ!何だろ、遅刻までしてハガキ送ってきて、もしかしてドタキャン!?」
ハガキを見る。
ー内容ー
小野妹子へ
昨日約束をしたがどうやら熱を出してしまったようでお見舞いにきてほしいな、ちゃんと土産も持ってくるんだぞ♪リンゴとかミカンとかバナナとかとか…
…………
ただ果物食べたいだけじゃないか。
…まぁしかたない、行かないと機嫌悪くなるし行ってやるか。
そうして妹子は太子の家に行くことにした。
「あ、お土産わすれた。草でいいか、小石も少々…」
その場にしゃがんで草と小石を詰め込んで再び歩き出す。
ー聖徳太子がの家ー
「太子ー、具合はどうですk…」
「あッははははー!」
ひぇー!
ノリノリでブランコに揺られてる!
「妹子とツナは~なーかよしー、枕の中は~ツナでいっぱい~♪あっはは!」
「その歌は飽きたよ……………」
スッと感情を入れ換えるとグッと怒りが込み上げてきた。
「太子、何遊んでるんですか!熱出したんじゃないんですか!?」
太子にズシズシ近づくと太子は揺れるのを止めてこっちを見た。
「あっ、妹子!」
「僕に嘘をついたんでs…太子?」
また太子が目の前から消えた。
「太子ー?」
………下を見てみると…
いたー、アイスのように溶けてドロドロになってるー
「ちょ、太子大丈夫ですか?」
力を入れて太子を起こす。
「…なんちゃって☆」
バコッ
「殴るなんて酷いぞ妹子!わたしは病人だぞ、びょ・う・に・ん!」
「なら何でブランコに揺られてたんですか…」
ゴゴゴゴゴ…
「あ、熱いから涼みn」
妹子は太子が言い訳をする前に家の中に連れ込みました。
「37.7度か…意外とありますね…」
妹子が体温計に表示されている数字を見て溜め息を吐く。
「だから言ったろー?熱出したって」
「ですけど、何でそんなに元気がいいんですか?」
「それはなぁ、聞きたいか?」
「…いえ、結構です」
「ならば質問するな……ッくしゅ!!!」
太子がこっちを向きながらくしゃみを飛ばしてくる。
「ギャッ!太子、くしゃみこっちに飛ばさないで下さい!僕に移ったらどうするんですか!?」
「ふふふ…わたしの風邪菌を妹子へ行け……へっくしッ!!」
「いやー!」
後書き
この日は太子が風邪をひいた、…が、くしゃみを飛ばされた妹子は…?
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