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王道を走れば:幻想にて

作者:Duegion
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第四章、幕間:爛れた部屋 その1 ※どエロ注意

 
前書き
 一時スランプに陥って全く描写が思いつきませんでした。一応生存報告もかねて、一話のみ投稿させていただきます。 二話同時投稿と銘打っておきながら約束を果たせず、大変申し訳ございません。

 プレイ一覧:複数、騎乗位、口淫、パイズリ、手淫、膣内射精、咥内射精、舐め取り  

 


 ---ぎっし、ぎっし。

 村の倉庫で倒れて以来沈んだままの意識が、まるで揺り起こされるように舞い上がっていく。倉庫で嗅がされた薬独特の香りが、身体全体をまるで泡のように宙に浮かばせるような感覚に陥れていた。感覚はそれだけに飽き足らず、彼の意識をまるで灼熱で炙るかのように熱し、まともな思考能力を奪っている。

『・・・んんっ、ああっ、ああんっ!!』
(な、なんだ・・・体がふわってしている・・・それに熱い)

 鉛のように重たい瞼を薄ら開くと、睫毛が掛かり且つぼやけている視界の中、肌色の何かが蠢めているのを捉えた。それは上下に身体を揺らし、上部の辺りではまるで風に揺れる幕のように栗色のふわっとしたものを揺らしている。それが何度も蠢く度に高調子の甘い声が響き、その動作と同時に、慧卓の腰に何か重みのあるものが叩き付けられる。

『ああっ、すっごぃぃ・・・いいっ、いいぃぃぃ!!』
(誰かいるのか?腰が重いなぁ・・・)

 徐々に身体の感覚を取り戻しつつある慧卓は、己の周りの環境をゆっくりと理解していく。身体に敷かれたこの柔らかな感触は、寝台と毛布のものである。頭に敷かれているのは枕だろう。しかしどうにも解せないのは、熱を帯びる身体であるのに、蒸れを感じる事が無いのだ。通常ならば服に汗が吸われて、少しぬめっとしたものを感じるのに、それがない。それどころか腰の一点を覆うかのように、快楽というべき感覚を覚えるのだ。
 長らく暗いままであった視界が晴れていく。曇りがかっていた慧卓の瞳に、蝋燭の淡い光が入り込んだ。その仄かな明るみは暗い一室を照らし、慧卓の上で蠢くものの正体を顕とさせ、慧卓の度肝を抜かせる。彼が敬愛する美麗な女騎士、アリッサ=クウィスが、引き締まった女体に赤みを帯びさせた上にその全てを顕とさせ、慧卓の上で淫らに腰を振っていたのだ。上品に揺れる桜色の突起と彼女の蕩けた表情を見ると、慧卓は息を詰まらせて顔を紅潮させ、寝起きにやるように無意識に足を伸ばす。瞬間、腰元に一気に絞られるような悦楽を覚えた。

「ぁぁあああっ、ケイタクのぉっ、前より硬いいいいいっ!!!」
「っ!?!?あ、アリッサさんっ!?」

 慧卓は腰部にある己の陰茎が、アリッサの膣肉によって貪られているのを瞬間的に理解した。普段の凛々しさも上品さも欠片も見られぬ彼女の痴態に、慧卓は瞠目して興奮を覚える。寝起きに見るにはあまりに刺激的な光景に心奪われていると、横合いから別の声が届いてきた。

「よく見ておきなさい、チャイ。あの大きなものが、あなたの中に入っていくのよ」
「母さんっ・・・もう、我慢できないぃ・・・」
「駄目よ。今したら妊娠しちゃうでしょう?我慢なさい」

 慧卓はその声にはっとして、横を見遣って更に驚愕する。自らが卑しき行為に拘束されるのを、二人の麗しい女性がじっと観察しているのだ。一人は豊かで魅力的な身体を披露するソ=ギィ。もう一人は若いながらもスレンダーな美しさを露とするチャイ=ギィであった。銀毛の麗しの女性らは互いに興奮の色を身体に走らせて、熱帯びた息を漏らし、慧卓らの行為に参じようとする本能を堪えているようであった。
 突如、腰の揺れ動きが強くなった。同時に肉槍に掛かる締め付けもより窮屈なものとなる。慧卓は目を大きく開いて暴発しそうになる気持ちを押さえつけ、己の上で気侭に腰を振るアリッサを睨んだ。丁度先の揺れで最も感じ易い点を穿たれたのだろう、至福だといわんばかりに彼女は笑みを零し、膣部に入り込む一物を味わっていた。

「けっ、ケイタクのぉ、いいっっ!!あっ、あああっ、だめぇぇっ、そこだめぇっ!!」
「アリッサさんっ、こ、これは一体っ!?」
「んんんっ、いっく・・・っっああ!!!」

 勝手なまま、彼女は身体を落として絶頂の震えを覚えた。慧卓は一時の安寧を得てすぐに身体の違和感に気付く。今まで達した事が無い彼女の子宮口に、造作も無く自らの陰茎が届いているのだ。通常の勃起ではあり得ぬほどの硬さと熱を慧卓は感じ、意味がわからぬままにアリッサを見上げた。
 アリッサは恍惚とした表情をしながら慧卓の横に顔を落とした。しなだれ掛かる彼女の身体を受け止めると、完全に勃っている彼女の乳首が汗と共に慧卓の胸板を掠めた。アリッサは甘い言葉で己の痴情の訳を囁く。

「ケイタク・・・こ、これはな、仕方ないんだ・・・」
「仕方が無いって・・・」
「ケイタクはな、薬を嗅いでしまったんだ。だから、ここがすっごく硬くて・・・」
「そうじゃなくて!なんでアリッサさんが・・・」
「だって、ここを治めないと、ケイタクはずっと辛いままだからな・・・それに、私以外に、まだ二人待っているんだから」
「ふ、二人ですって!?」

 慧卓は改めてソ=ギィらを見て合点した。何の理由も無く彼女らが裸体となる訳が無い。二人の火照った頬と潤んだ瞳、そしてもぞもぞと身動ぎする太腿を見る限り自慰をする訳でもないようだ。つまり彼女らは、アリッサとの行為が終わり次第、慧卓に襲い掛かる。

「そ、ソ=ギィ様・・・チャイ=ギィ様・・・どうして!?」
「ケイタク様。どうか今日一日だけ、私共の無理を御理解下さい。これもすべては身体に回った毒を打ち消すためなのです」
「毒って!?」
「・・・あの時、村の倉庫で鼻にした白い粉であります」
「・・・!まさか、あの時の薬が、皆に!」

 それならばこの異常な勃起もと、慧卓は事態を察する。あの時、賊を討伐するために押し入った倉庫の中で嗅いだ薬。あれによって慧卓ら一同の身体に異変が発生したのであろう。媚薬か、或いは睡淫剤か、それに類する効果が。
 ソ=ギィは一つ頷いて、チャイ=ギィの両脚を掴む。

「御明察恐れ入ります。ケイタク様のみならず、私の娘も御覧のように・・・」
「や、やめてっ、母さんっ!!」

 力の入らぬ抵抗を物ともせず、娘の両脚を開かせる。仄かな明るみによって、彼女の引き締まって割れた腹筋と、それに反するかのような可憐な桃色の膣部が見えた。彼女も現場に居たのだ、欲情しているだろうという事は想像はしていた。しかし太腿に流れ、シーツを穢す愛液の量は尋常のものではなかった。まるでお漏らしをしたと言っても過言ではない程の量であり、臭いすら感じてしまいそうだ。
 赤らんだ頬をついと逸らすチャイ=ギィを、ソ=ギィは温かな言葉で詰った。

「しとどに濡れておりますわ。その上、薬によって発情に発情して、子を作る準備も出来ているようで」
「そ、そんなのいわないでぇ・・・」
「・・・仮にケイタク様と交わった場合、間違いなく娘は孕んでしまいましょう。ですがこのまま放置するのも、娘にとっては苦痛。ですからケイタク様をお借りしようと、このように・・・」
「このようにって、それ、アリッサさんが俺を襲う理由になりませんって・・・」

 まともな反応に窮する慧卓に覆いかぶさって、アリッサはぜぇぜぇと荒く淫らな息を零す。絶頂を迎える彼女の淫気に愚息を震わせつつ、慧卓はソ=ギィの説明に耳を傾けた。

「・・・説明致しますわ、ケイタク様。どうして私達がこうしているのかを」



ーーーーーーーーーーーーーー



 それは村での戦闘が終了した後、負傷者、及び数少なき生存者らの救護をしている最中に発覚した事であった。今は亡き村長が住まわれていた館で、ソ=ギィとアリッサは訝しげに瞳を窄めていた。

「せ、性欲剤ですと・・・?」
「正確に申しますと、馬用の精力財ですな。エルフや人が使用するものではありません。可哀相に、あれでは起きた瞬間に暴れ馬になりますぞ」
『・・・』
「し、失礼しました。年甲斐も無く、どうしようもない洒落を口に出してしまいました」

 しわがれた声で老人のエルフはじろりと睨んでくる美女に臆し、洒脱な心を押しとどめて真面目た口調で言う。すなわち、慧卓やパウリナら私兵団団員らが吸い込んだ薬についてである。

「団長殿や補佐役殿が吸われた薬というのは、どうやら、馬同士の生殖を盛んにさせるための薬だったようですな。地元の野草などを調合し、粉状としたのが件の白い薬の正体です。
 あの薬を吸い込めば、確実に子を為すため、性欲が高ぶるでしょう」
「人間に効果があった場合、どうなるのだ?」
「馬の精力は人間の数倍も御座います。それにあわせて作られた薬なのですから、人間が使用した場合・・・」

 ---性欲で心の臓が破裂する。
 その言葉を耳にした途端アリッサはくわっと目を見開いた。

「は、破裂だとぉっ!?ケイタク殿にもしもの事があったらどうする気なのだぁ!?!?」
「お、落ち着きなさい、アリッサさん!物の喩えですわ、喩えっ!!」

 勢い余って詰め寄ろうとする騎士を留めながら、ソ=ギィは首をやって話の続きを促す。老医師は気圧された表情をしながらも、冷静な口調で応える。

「し、しかし強ち間違っては御座いません。性欲を抑えきれなくなって発作が起き、その結果心の臓が止まってしまうというのも考えられます・・・あ、あくまで憶測ですが」
「推測で留まって欲しい・・・やりたいがあまり我慢出来ずに死ぬなど、あまりに情けなさ過ぎる」
「・・・それで、どのように治療したらよいのでしょうか?」
「決まっております。性欲を解消すればよいのです。・・・もっとも、馬用の精力剤を吸ってしまったのです。相手が一人では勤まらんでしょうなぁ。それに、薬を吸われたのはあの補佐役殿以外に私兵団もおるのでしょう?それも全員女性」
「もともと私兵団は全員女性ですが」
「兎も角です!皆が元通りに生活を送るには、性欲を解消する以外方法は御座いません!補佐役殿には女をっ、私兵団には男を宛がいなさい!さもなくば、命を喰らう獣が出来上がりますぞ」

 きつい言葉を言い放った後、老医師はいそいそと背中を丸めながら部屋から退出していく。残された二人は少しばかり荒げた息を整えながら、途方に暮れたように互いを見つめた。

「と、いう事なのだが・・・どうすればよいのだ・・・」
「・・・まさかチャイ=ギィに、こんな形で男を知る時が来ようとは」

 深い唸り声を漏らして二人は頭を垂れた。アリッサの懸念は慧卓の性欲がいかばかりまで膨れ上がっているかという事であり、それ次第では相手をする女性に多大な負担が掛かるという事であった。対してソ=ギィの心配とは娘が乱暴されないかという事である。性欲に滾る女性というのはそれだけで無意識のレベルで、理性を当惑させるほどの妖艶な雰囲気を発するものである。娘に唐突に破瓜の機会が訪れただけでもショックなのだが、宛がわれた男がそれに当てられて強姦紛いの行為をしたりしないか、それだけでも大きな不安となっているのだ。

「溜まったものは消化せねばならんというのは分かるのだが・・・」
「で、でもねぇ?」
「・・・私は大丈夫だ。ケイタク殿の相手なら、一度務めている。・・・も、もっとも、一回しかしていないのだが、それでも出来ると、思う」
「体力が持つのですか?相手は人間ですが、精力は馬ですよ」
「うぐ・・・」

 痛い点を突かれてアリッサは眉を顰め、口を閉ざした。暫しの間沈黙が流れるが、ソ=ギィが意を決した表情でアリッサに告げる。

「・・・こうなっては仕方ありませんわね。チャイ=ギィ以外の私兵団の面々には、何とか男達を宛がいましょう。・・・その者達は暫く使い物にならなくなるでしょうが、私兵団には変えられません」
「チャイ=ギィ殿はどうするのだ?」
「・・・・・・アリッサ様。御無礼と承知でお頼みします。どうか、チャイ=ギィにケイタク様と宛がっても宜しいでしょうか?」
「・・・聞くと思ったぞぞ、その問い」

 アリッサは深い諦めの息を吐く。
 半ば心のどこかで予想していた問いではあった。薬を服用した男女それぞれに、互いの欲求を解消させる事を。それでも少しばかりのショックを抱えながら、彼女は言葉を返す。

「わかった、少し心苦しいが認めざるを得んな。だが仮にも精力剤を服用したのだぞ。飲んだ者同士で行為を行えば、互いに手加減なしに交わるだろう。体力の消耗も一切考慮に入れずにな。そうなれば、一体誰が彼らを瀬戸際で止めるのだ?」
「・・・ならば更にお頼みします、アリッサ様」

 にたりと、ソ=ギィは色気のある微笑を湛えた。女性としての魅力を如実に現すかのような艶やかな赤みが頬に差しているのを見て、アリッサは一瞬予感めいた危惧を覚える。そしてその危惧を叶えるかのように、ソ=ギィは言ってのけた。

「私と一緒に加わりませんか?あの二人の交わりに」
「・・・・・・え、ええええ!?!?」



ーーーーーーーーーーーー



 告げられていく事の顛末に慧卓は愕然とする。というより、完全に発情した女性に襲い掛かられている状況では、それ以外の選択肢など持ちようが無かったのだが。
 むずむずと腿を身動ぎさせて、羨ましげにちらちらと二人の陰部を見遣りながらソ=ギィは続ける。

「性欲を解消するために生殖行為を行う。さりとていきなりチャイに入れて出されては、濃厚な精液によっていきなり受精してしまうかもしれません。娘の行為を見届けるだけでも驚きなのに、妊娠の瞬間までも見るなど・・・。
 ですから先ず最初は、私共が相手をさせていただくと決めたのですわ」
「ケイタクの濃い精液を薄くする。そして、受精の可能性を少しでも減らす。それが役目」
「そ、そんなのって・・・!」

 頭で理解していくうちに、慧卓はただただ驚きの念を禁じえなかった。と同時に、これから展開されていくであろう壮絶な性の嵐を期待してしまい、無垢にも彼のいきり立った肉槍はびくりを震えてしまうのである。
 精力剤の効果により肥大化した一物がアリッサの膣内で如実にその存在を証明する。アリッサは凭れ掛かった状態で一物の熱さを感じ取り、呻くように卑猥な息を慧卓の乳首に吹きかけた。

「それにな、ケイタク・・・実を言うとだ」

 彼女は切羽詰まったように続ける。

「あの時、私も少し薬を嗅いでいてな、あの時からずっとここが疼くのだ」
「・・・え?」
「ここだよ、ここ。お前の先端が突く場所だ」

 言葉と共に慧卓の亀頭がびくりと締め付けられた。膣内の最奥、子宮口の肉壁が蠢いているのだ。今まで味わったことのない奇妙な熱に慧卓は狼狽えて、喉にたまった唾をごくりと飲み干した。
 アリッサは面を上げて、今にも唇同士が触れ合いそうな距離まで近づき、欲望で蕩けかけている瞳を向けた。

「・・・私、ケイタクのが欲しくて、もう駄目なんだ」
「!?!?」
「それに、我慢できない」

 いうや否や、アリッサは己の慎ましき女体の中に慧卓を抱きかかえる。そして堰き止めていた本能を開放するかのように、腰を上下に振りたくり始めた。途端にそれまで静謐に閉ざされていた密室が、淫猥な肉がぶつかり合う音と愛液が弾ける音で満たされる。傍でギィ母子が息を呑むのが慧卓には分かったが、すぐさま陰茎を締め付けられる快楽によって、その思考の余裕を失っていく。

「ああああああっ、こ、これ最高っっっっ・・・!」
「アリッサさんっ、そんな、急に・・・!」

 肉体の躍動は激しいものだ。組み敷いた男の悲鳴など無いもののようにアリッサは腰を揺らす。桃色の唇から猥雑とした息が溢れ出ては、慧卓の肌を擽って弄ぶ。騎乗での行為を好んでいるのか、彼女の陰部はぎゅうぎゅうと慧卓の滾った陰茎を締め付けて先走りの液体を出させようと苦心している。まるで蚯蚓が泥濘を這いずるかのような、下品で、執拗な蠢きだ。その凛とした上品な顔から繰り出されるものとは到底思えない。
 引き締まった肉体が慧卓の肌に押し付けられて、柔らかな胸が潰される。こりこりと乳首が慧卓の胸板に押し付けられて、静電気のように快楽を神経に走らせる。交わりによって水気が激しくなる陰部もさる事ながら、アリッサの汗や涎によって慧卓の首がどんどんと汚されていく。背徳的な悦楽を得るうちに、慧卓は段々と理性が追い詰められていくのを感じた。

「も、もう無理っ・・・!!ケイタクなしじゃっ、もう、生きられないぃぃっ!!」

 ふと顔を上げて、アリッサは慧卓の顔の輪郭にそって唇を落とす。その啄みは段々と口に近づいていき、そして予想通りに慧卓の荒げた口元に降り注いだ。思わず瞳を閉じて慧卓はそれを受け入れ、成されるがままに淫らな接吻をかわす。
 舌同士の淫らな邂逅を愉しんだ後、アリッサは瞳を合わせて慧卓の両手を握る。そして自らの筋肉質な臀部へと導かせた。

「けっ、ケイタクもぉっ、動いてっ!!私の御尻を掴んで、いっぱいしてぇっ!!」

 最早我慢の限界に達していたのだろうか、慧卓は歯を食い縛りながら己の腰を乱暴に振り始める。些末な理性の咎めを振り切るような動きだ。当然の事ながらそれこそアリッサが望んでいた、性の蹂躙である。膣壁が肉槍によって掻き分けられて愛液諸共最奥の部分まで押し上げられる。更に薬による催淫効果もあるため、愛液は溢れに溢れて抽送が非常にスムーズである。驚かんばかりの快楽が立て続けに飛来してきて、アリッサは歓喜に余り背筋をぶるぶると震えさせる。
 慧卓が掴んでいる臀部には汗がびっしりと伝っており、動きと共に寝台に撥ね落ちる。徐々に、指先から行為のものとは別種の震えが伝わってきた。アリッサは切羽詰まったように、慧卓の耳元で喘ぐ。

「いいぃぃっ、こんなのまたいくっ!!いくいくいくっ、いっくぅぅううう!!」

 狂喜と共にアリッサは己の肢体の中心から迸ってくる悦楽に頭を振るい回され、そして虚空の一点を見据えて絶頂の震えを覚えた。雷を直撃したような強烈な刺激により女体がびくびくと震え、無意識のうちに膣部に突き刺さった男根を奥へ奥へと導いていく。慧卓は小さく呻きながら息を漏らし、赤く腫れ上がった陰茎を震わせる。瞬間、尿道を駆け上って精子が波のように奔騰し、アリッサの膣内を、そして子宮を黄ばんだ白で穢していく。射精した当人も自覚するほどの熱を帯びていた。

「あああっ・・・凄い熱いぃ・・・子宮が満たされる・・・」

 両者の震えは暫し止む事はなかった。常任では有り得ない出来事が彼らの繋がった部分から垣間見れる。射精している最中に関わらず、陰茎と膣壁の合間から白濁とした液が流れてきているのだ。愛液のように滑らかなものでは無く、見てすぐに分かるほどの粘り気のある液体だ。行為を観戦していたソ=ギィは期待に胸を膨らませる。久しく感じる事の無かった雌の本能が、あの液体を受け入れたいと囁いていた。

「ぁぁ・・・確実に孕むぞ、これはぁ・・・」

 一つ、細い息を零しながらアリッサは遂に震えをおさめていく。高らかな絶頂に昇った精神が、高揚した身体に戻ってきたのだ。最後の力を振り絞って生まれたての小鹿のように弱弱しく慧卓の陰茎を引き抜くと、彼の横に身体を横たえた。女陰から逆流してきた精液が、太腿と伝って寝台に流れていく。身体全体に途方の無い脱力感を抱えながら、彼女は母体の中に残っている精液の熱に浮かされていた。

「・・・凄い量ね。それにとても濃い・・・このままだと受精する確率は高いまま。まだまだ薄める必要はありそうね」
「か、母さん・・・?」

 娘が狼狽を覚える中、ソ=ギィは発情期の雌猫の如く妖艶に慧卓へと近づいていく。しとどに溢れる愛液が膝まで垂れているのをチャイ=ギィは見詰め、そして思わず自分の股座を見遣り、母親と同じように発情の水を零しているのを知った。 
 射精の昂揚感に浮かされていた慧卓に向かって、ソ=ギィは色っぽく囁いた。

「次は私にお情けを下さい、ケイタク様。あなたの溢れ出る気持ちを、私の中や外に問わず、注いでくださいませ。・・・それにしても・・・チャイ、アリッサさんを見なさい。一度精液を出された程度でもうこの有様。若いのになっていないわね」
「そ、ソ=ギィ・・・あなたも受けるといい・・・。一度で、骨抜きにされるぞ・・・嗚呼、ケイタクの、凄く良い・・・」

 膣内で音を立てる精液を感じたままのアリッサは深緑の瞳を慧卓に向けて、淡く笑みを浮かべた。情欲に染まりつつも穏やかさを残すその笑みが意味するところは、即ち慧卓とギィ母子の行為を承認するものに他ならず、それに加え両者の求愛を見たいと言っているようなものであった。
 細い指先が滾ったままの慧卓の陰部に触れて、慧卓は驚いたように目を向けた。ソ=ギィは事後の香しさを間近で楽しみながら、息を吹き掛けるように言う。

「流石精力剤の効果といったろころですわね・・・まだまだ鉄のように硬い。生娘の中に入れるには、鬼畜過ぎる槍ですわね」
「そ、ソ=ギィ様・・・」
「・・・ですが娘にはこれが必要なのもまた事実。萎えさせるためにも、全力を出させていただきますわ」

 しなやかに指が陰茎に絡みつく。汗が滲んでいた指の腹に愛液の残滓が付着し、それを上下に擦るとなると、指全体がぬめぬめとして透明な液体に穢されていく。チャイ=ギィはその砂色の瞳を大きく見開き、己の母親が淫猥な雰囲気に自分から飛び込んでいくのを見詰めていた。
 慧卓は初めのうちは何とか余裕を保っていた。事後の余裕の無さを気遣ってくれたのだろう、手淫は優しいもので、裏筋に沿って指の腹を動かすだけであった。しかし慧卓の息が整いつつあったその瞬間から、動向は一気に変貌する。ソ=ギィの美しき指先が上へ擦った際に、カリから赤黒い槍へと変わる段差をするりと撫でて、去り際に爪をつんと引っ掛けたのだ。思わぬ刺激に慧卓はびくりと陰茎を震わし、ソ=ギィは愉悦の笑みを浮かべた。

「私、殿方がどこを弄られて喜ぶか、全部理解している心算ですの・・・たとえば、この裏筋の付け根や、玉袋の裏側にある線とか」
「っっあっ・・・!!」
「後は、尿道の近くにあるこの溝。ここがお好きなんですね、ケイタク様」
「ぃっ・・・」

 治まらぬ男根が一方的に弄ばれる。陰部より漂う性臭によって誰しもが鼻をやられて邪な気分に陥り、そして女性陣は一心に、慧卓が先走りの汁を出していくのを見詰めている。突き刺さる視線の数々が興奮作用を掻き立てたのか、慧卓は起き上がろうとしてソ=ギィの手の中にある主導権を奪わんとする。しかし彼女が慧卓の胸を押して寝台に押し付けたせいで、その意図はすぐに挫かれた。

「駄目ですわよ。私が攻めるのですから、ケイタク様は横になっていてくださいな」
「そ、そんなっ、そんなのって・・・っっ!?」

 己の下半身へと控えめに伸し掛かってくる存在感に慧卓は驚き、一物をぴくりと反応させた。ソ=ギィが己の豊満な双丘を使って陰茎を挟み込み、頭をゆっくりとそこへ近づけさせていたのだ。彼女は優越心を感じさせる笑みを慧卓に、そしてアリッサに向けた。

「こういうのは、初めてでしたかしら?ごめんなさいね、アリッサさん。貴女には出来ない事ですわ」
「・・・少し、嫉妬するな、その大きさは」

 薬の副作用により常よりも大きくなった慧卓の陰部が、亀頭を残してすっぽりと胸の中へ収まっている。自らの肉体ではそれが出来ぬのは嫌でも理解出来る事であり、小火のように嫉妬の念が生まれてしまうのも仕方の無く、彼女の身体を揺り動かす切欠ともなった。
 アリッサは膣口に精液を付着させながらじわりと寝台の上を這っていく。そして今にも性技を施そうとしたソ=ギィの後背に顔を向けると、熱っぽく舌先を彼女の膣になぞらせた。仄かな甘い味を味わって臀部に顔を埋めながら、アリッサは言う。

「存分に攻められよ。私はここをいただく」
「・・・いいですわっ・・・なら私は存分に奉仕させていただきます」

 心中の性欲を挑発されたソ=ギィは俄然やる気となり、肉付きの良さを誇る胸部を両手で挟んで、ついに陰茎を刺激し始めた。慧卓にとってそれは、実に至福の如き光景であり、体験である。若さを残す美しき妙齢の女性が、子を産んだ後とは思えぬほど張りのある身体でもって陰茎を乳房で包んで揺さぶりながら、ちょくちょくと舌先を蠢かせて嬲るように亀頭の割れ目を舐める。彼女の後方では凛とした風貌の女性が、相手の女性の膣部を卑猥に舐め、愛液を味わっている。この世の絶景を挙げろと今言われたならば、雄大に聳え立つ白の峰に続いて、慧卓はこの女性達の痴態を挙げるであろう。
 ソ=ギィは乳頭越しに感じる燃えるような熱に悦び、更に口淫の勢いを加速させた。アリッサはクリトリスを責める方向へと切り替えたようであり、皮を剥かれた赤い突起を噛んだりして、ソ=ギィの身体をじわりじわりと追い詰めていた。

「んんっ、じゅるるっ、んむ・・・本当に硬いんだから・・・んんっ、ああっ・・・」
「ちゅる・・・ちゅっ、ちゅぅ・・・」

 為されるが儘に慧卓は奉仕を受ける。まるで揺り籠の中で弄ばれるような背徳的な思いが彼の全身を駆け巡る。滾る肉棒が乳房のふくよかさに挟まれてすりすりと擦りあげられ、真っ赤な亀頭は舐められ吸われ、そして咥えられて味を確かめられている。胸を両手で抑え込む格好となっているために膨らみが前後へと押しやられており、また指の間から見えている桜色の乳首の何と美しき事か。慧卓の一物は勃起という状態から抜け出せなくなっていた。

「・・・す、凄い良い・・・気持ち良いし、眺めも最高・・・」
「で、でしたらぁっ、いっぱい出して下さいね・・・全部受け止めますわ・・・んむっ!」

 先程言っていた男性の弱点という弱点に集中して、ソ=ギィは淫欲に塗れた口を向けた。普段は知的で冷ややかな為政者としての態度を取っているのに、今では盛った雌とほとんど同じだ。むせるような精子の臭いを前にし、恥部を舐め続けられて表情は完全に蕩けている。慧卓は再びこみ上げるものを精嚢の中から感じて言う。

「やっばっ・・・で、出るっ!!!」
「んんんんっ!!!」

 ソ=ギィが胸を俄かに離して陰茎を咥えこんだ瞬間、慧卓の尿道から精液が勢いよく飛び出していく。口腔を埋めていく濃厚な香りの塊にソ=ギィは頭をやられるような思いでそれを味わっており、そのままゆっくりと呑み込もうとするも、勢いの止まらぬ射精に動揺する。泥濘と何ら変わらぬほどの粘着質な液体が、喉の奥を満たし、段々と歯の方へとせり上がっていく。

(な、何この量!?飲みたいけど・・・全部飲めるわけない!!)
「ごくっ・・・けほっ!けほ・・・」

 結局の所、最初の一塊のみを喉の奥へと通して、後のほとんどは潤った口から零してしまう。頭がどうにかしてしまいそうな実に濃厚な液体であり、麻薬の様に劣情を催させる効用が含まれていた。溢れた一部は豊かな胸へと付着し、或は慧卓の引き締まった腿へと降りかかった。射精は止まったものの、その夥しき精液の量と彼の一物の滾りぶりを鑑みるに、まだまだ夜は続くと見ていいだろう。
 咳き込むソ=ギィを他所にアリッサは寝台を這い、シーツに落着した慧卓のそれを指で掬い、指の腹同士で擦ったり離したりして遊んだ後に、艶やかに舐め取っていく。同性としても興奮を覚えるほどの色情ぶりである。

「んむ・・・じゅる・・・んん・・・ケイタクの、美味しい・・・」
「・・・やるわね、アリッサさん」

 勝利の愉悦とばかりにアリッサは指先と舌との間に、唾という名の銀糸を落とす。女性としての対抗心を触発されたソ=ギィは慧卓を押し倒したままずるずると態勢を動かし、彼の顔に己の顔を近づけた。自然と両者の距離は最大限にまで近付く。そして彼女は、滾る肉棒を柔らかく握りしめると、己の女陰に触れさせる。

「さぁ、本番といくわよ・・・」
「・・・ケイタク、私のも弄って・・・」

 横合いからアリッサの声が響いてきて、慧卓は目を向ける。彼女も位置をずらして慧卓の横へと倒れ込んでおり、無気力に下ろされていた慧卓の手を掴んで自らの股座へと導いていたのである。無茶苦茶に弄って欲しいとばかりにアリッサは瞳を潤ませ、慧卓の意識を独占しようする。 
 しかし、彼女の目論み通りとはならなかった。『ぬちゃり』という聴覚を奪うような音が下腹部から響き、温かな肉のようなものが慧卓の陰茎を上部の方から抱擁していく。ソ=ギィが腰を下ろして、肉棒を膣口へと咥えこんだのだ。女としての確かな快楽に身震いし、同時に感激のような情念を覚えながらソ=ギィは頬を桜色に染めた。

「っっ・・・はぁぁ・・・す、凄いわ・・・こんなの覚えたら、一生忘れられなくなる・・・」
「そうだろう?」
「ええ・・・凄い・・・私にぴったり嵌まるぅ・・・」

 欲情した秘所の中を埋める圧倒的な存在感。屈託無く、ただ快楽を与えるだけの存在で普段はただの排泄器官でしかないのに、今となってはそれが何よりも愛おしい。互いに叩き付け合えば子宮にまで鳴動は響くだろうと予感するほどの大きさと熱さに、ソ=ギィは完膚なきまでに魅了されてしまった。
 陰茎が挿入されてしまった事で考えや躊躇いが吹っ切れてしまったのか、慧卓はソ=ギィの太腿を抑えると自らの腰を突き上げ始めた。唐突に直上へと襲い掛かる槍に、ソ=ギィは不意を突かれたように喘ぎ、妖艶な身体を揺らす。

「あああっ!?う、動かないでぇっ!?こんなの、駄目ぇぇ!!!」
「さ、先程までの勢いはどうしたのだ、ソ=ギィ殿?やるのではなかったのか?」
「駄目なのっ、こんなの覚えたら駄目なのぉっ!!ケイタク様のしか、受け付けなくなっちゃうぅうう!!!」

 歓喜の声はすぐに嬌声へと変わり、ぱんぱんという肉質な音が部屋中に木霊していく。遠慮の欠片の無い攻撃が断続的に叩き込まれる。予想通りと言ってはなんだが、子宮口にまで届く一撃の数々にソ=ギィは更に悦楽の導きへと惹きこまれ、自分からそれを求めるように腰を振り肉体を慧卓へと押し付けた。膣の中へと勢いよく滑り込みすぐに姿を露見させる滾った肉棒には、両者の思いが現れたかのように性の液体が付着している。傍目から見ても淫猥な光景に当てられて、チャイ=ギィは己の秘所へと手を遣って、くちゅくちゅと自慰を始めていく。

「母さん・・・羨ましいよぉ・・・早くしたいよぉ・・・」

 娘に痴態を見られる興奮を感じているのか、ソ=ギィの求めは激しく、そして一心不乱である。肉ヒダの蠢きはアリッサと比べれば大した事ではないが、しかし豊かな体躯に劣らぬ圧力には参るものがあった。男根自体が熱っぽく圧迫される不思議な快感である。また押し付けられる女性の厚みがある一方で柔らかな肉体美は熟れた者にしか出来ぬ艶やかによって仄かに色付いており、汗腺より滲む液体が肌を伝って熱を高めている。両者は迸る本能のままに、ただ腰を振りたくっていた。

「ああっ、あっ、あああっ!!!!!私変になってるぅ・・・」
「・・・ケイタク。私を忘れないで・・・んちゅ・・・」

 存在を忘れられている事に寂寥感を感じて、アリッサは慧卓の頬に唇を落とした。まるでマーキングするかのように舌を這わせ、慧卓の顔を振り向かせてその口を強引に奪って露骨に舌を絡ませていく。躊躇いがちだった彼の手淫は何時の間にか大胆さを帯びてきており、アリッサは再び欲求が込み上げるのを悟った。
 快楽に耽っている最中、力強くずしんと突き上げられてソ=ギィは目を見開いた。その突き上げは女の急所を擦るように抉り、そして女体の奥にまで直撃するものであり、今日の行為の中では最高の一突きだったからだ。ますます愛おしさと多幸感を感じてソ=ギィは思わず叫んでしまう。

「いいぃっ、これいいっ!!あ、アリッサさんっ!!彼を私に下さいぃぃ!!!私の夫にさせてぇぇ!!!」
「だ、駄目だぁっ!!ケイタクは私と、コーデリア様の男なんだっ!!そうだろう、ケイタク!?」
「はっ・・・はっ・・・ああっ、あっ・・・」

 慧卓は最早まともに答えられない。二人の女性に囲われるという状況に予想以上に追い詰められているというのもあるが、今日だけで何度目かとなる射精の予兆を感じて、何も言えなくなっているのだ。性を覚えたての頃ですら此処まで連続してしかも激しく自慰をした事など無いのに、況や性行為という官能的な状況に彼が抗する術など何処にあろうか。
 未知の世界へと飛び込んでいくような、背中が浮遊するような感覚を覚えながら慧卓は乱暴に腰を突き上げ続ける。彼に伸し掛かるソ=ギィは一方的に追い詰められ、しなやかな背筋をびくびくと痙攣させた。彼女も絶頂を覚えつつあるのだ。

「あああっ、駄目駄目駄目駄目っ、いっくっっ!!!」

 興奮のあまり慧卓の肩のあたりに爪を立てる。ずきりとした痛みもまた快楽となったのか、勢いの衰えぬ射精が始まった。咥内へと出されたのと同量の精液がソ=ギィの膣内へと注がれていき、彼女に大きな悦楽を与える。まるで白馬の王子に愛を告げられた生娘の如き初々しさで、ソ=ギィは精子の濁流を受け止めていく。
 本来ならばここで休息を求めても良い筈なのに、慧卓はまだ腰を動かし続ける。止まらぬ射精の予兆に身を焦がされて冷静な心を失っているのだ。

「だ、出してるのに、まだ動くの!?なんて子・・・ほんとに、すっごぃいいいいいっ!!!」

 最早獣の叫びとなんら変わらぬ叫びである。獣欲のままにソ=ギィは声を漏らし、慧卓の唇をアリッサから奪い取る。どこまでも自分を追い求める彼の執拗さ、そして本能の欲求を満たし続ける彼の嗜虐的な肉体に、ソ=ギィは身を捧げたいという思いすら頭に浮かび始めていた。その思いが体現するかのような結果が、唇の強奪であったのだ。
 アリッサは文句を言いたげにソ=ギィを見遣るがまともな回答が出来ぬほど喘いでいるのを見ると、一度熱っぽくその抽送部分を見下ろす。耳を覆っても聞こえてくるほどの大きな水音と肉がぶつかり合う音に目尻を緩ませ、アリッサは狙いを変えて慧卓の乳首を舐めていき、びりりとした快感の波を与える。新たな性感帯が開発される恍惚とした情熱を媒介として、慧卓はソ=ギィの求めに応じて舌を絡ませて腰辺りを撫で、反対側の手でアリッサの恥部を掻き乱していく。
 自慰の材料に事欠かぬチャイ=ギィは、恥じらい等が存在しないかのように淫猥な性器に指を差し込んで弄び、自らの胸を揉みしだいていた。一度指を舐めてから恥部へと向かわせているため挿入もしやすく、チャイ=ギィは指を二本重ねて肉ヒダを擦っている。彼女の桃色の妄想の中ではそれは勃起した陰茎とほとんど同義のものであり、ますますと快感が彼女を襲っていく。

「んんっ、じゅるるっ、んんんむっ・・・んん!!!」
「ああっ・・・ちゅる。っっ、ああ・・・ケイタク、ケイタクぅ・・・」

 猥雑な響きが徐々に切羽詰まっていく。絶頂後の敏感な状態から解放されず突かれる度に意識を手放しかける有様であるが、それでも己の腰を相手に合わせて打ち付けて悦楽を貪るのは、彼女の深奥に潜む性への貪欲さによるものだろう。アリッサも気分が高まってきているのか、心をときめかすような恍惚とした息を何度も吐いて心身の高揚を訴え、慧卓にしがみつくように身体を擦り合わせる。

「いくっ、またいくっ!!!また出されるっ!!!」
「わ、私もぉ・・・いっく・・・いくっ・・・!!」
「や、やだぁ・・・いっちゃうよぉ・・・母さん、私イクっ・・・!!」

 振りかかってくる嬌声の渦中で慧卓も再び絶頂の兆しを予感し、ソ=ギィの臀部を思い切り引き寄せた。子宮へと食い込んだ亀頭の裂け目から、黄ばみが無くならぬ液体が迸っていく。二度目の射精を受けて気分はいよいよ追い詰められ、ソ=ギィは明滅する意識の中で妊娠という言葉を思い出していた。

(これ・・・駄目かも・・・私も孕んじゃうわ・・・)

 身体の中心で弾け飛ぶ快楽の波に埋もれ、我が子を産んだのと同じくらいの大きな幸せを感じながら、ソ=ギィはゆっくりと瞼を閉じていく。意識がなくなるまでそれ程時間はかからず、彼女は耳元で感じる慧卓の乱れた鼓動を子守唄としながら、意識を闇の中へと蕩けさせていった。

 
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