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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

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【第七十六話】

 
前書き
まだオリジナルです

話がグダグダかも

なので、THE駄文です 

 
――第三アリーナ観客席――


IS学園はいつもと違い、今日はスーツ姿の男性をちらほらと見かける。

企業から来た人だとは思うが、忙しそうに電話片手にメモを取りながら話をしている人がいた――。

――今日が特別なだけで、本来は男性がこの学園に入るのは手続き上面倒この上ないらしい。

まあ女の花園ってやつだからだとは思うが……。

第三アリーナ観客席へと到着すると、俺とシャルルは早速セシリアと鈴音を探し始めた。


他の一年女子は、皆試合が始まるまで更衣室か控え室に居てるから探しやすい筈なのだが――。



「うーん…どこだ?金髪ロールだからセシリアは目立つのに…鈴音もツインテールだからわかりやすいと思ったんだが…」

「ヒルト、もしかしたら反対側の席じゃないかな?」

「反対側か……それは面倒――と思ったら居たぞシャルル、最前列の真ん中。ちょうど後ろのおっちゃんがセシリアと被ってたから見えなかっただけだな――鈴音が居ないが?」

「多分お化粧室じゃないかな?」

「成る程、早速セシリアの所に行くかな、これが」

「そうだね」


こくんと頷くと、シャルルは俺の後ろからついてくる。


観客席の階段を降り、最前列まで降りていくと此方に気づいたセシリアが手を振った。

それを見た俺達二人も手を振り、空いていたセシリアの隣へと座ると――。


「ヒルトさん、デュノアさん。第一試合お疲れ様でした」

「あぁ、何とか上手く勝てたよ。なあシャルル?」

「うん。ヒルトのプラン通りに一夏達が攻めてきてくれたからね」

「うふふ、ヒルトさんの作戦勝ちって事ですわね」


――そう笑顔で答えたセシリア。


「あぁ、何にしても無事一回戦突破さ、これがな――セシリア、トーナメント表持ってるか?」


「えぇ、ありますわよ?」

「悪い、見せてくれないか?俺とシャルル、一回戦決まって直ぐにピットに向かったから美冬や未来がどの辺りにいるかわからなくてな、これが。後、ついでにセシリアの飲んでる飲み物一口くれないか?」

「えぇ、もちろ――………」


――と、急に黙ったセシリア、そして隣のシャルルから何故かジト目で見られている。


「……?あ…セシリアは間接キスが気になるのか?ならやっぱりいいよ。買ってく――」


「い、いえっ!わたくしはか、か、間接キスとか全く気にしませんわっ!」


――と、俺の言葉を遮り、必死で否定したセシリアの態度にたじろぎつつ。


「そ、そうか。なら一口貰うぞ?」

「え、えぇ。飲んでくださいな、とても美味しいですから」


――と、セシリアは『とても』という辺りを強調して言ってきた。

――隣のシャルルの視線も気になる中、一口飲もうとするのだが……。


「………………」


左隣のセシリアの視線がめちゃくちゃ気になり、その一口がなかなか飲めず――。


「わ、悪いがセシリア?そんなに見つめられたら飲みにくいんだが、これが」

「……!?そ、そうですわね!?おほほほほ…」

「……?じゃあ貰うからな?」


そう告げると、手にしたジュースに唇をつけ、一口こくりと飲む――。


「ん……多少渇きは潤ったかな。ありがとう、セシリア」

「い、いいえ!?い、いつでも言ってくだされば一口差し上げますわよ!?」


――等と軽く狼狽しながら答えるセシリアが気になりつつも、受け取ったトーナメント表を見ていく…。



「んー……美冬が最終ブロック一番最後か…。パートナーが……更識簪?」


確か、四月に俺にIS操縦教えてくれたのが更識楯無先輩だったな。

――妹さんかな?

はたまた名字が同じか……って更識ってそんなに多い名字ではないよな。


「シャルル、この更識簪って子、知ってるか?」

「ううん、僕も詳しくは知らないかな?……気になるの?」

「ん?まぁな、実は四月にIS操縦教えてくれた先輩も更識って名字だったから少し気になってな。まだちゃんと先輩にもお礼を言えてないし……」

「ふぅん……。その先輩、綺麗な人なの?」

「ん?――あぁ、美人だな、可愛いし、まさにお姉さんって感―――いででっ!?」


等と更識先輩の感想を言っていると、両サイドから(セシリア及びシャルル)耳を思いっきり引っ張られた。



「ヒルト?今はトーナメントに集中……だよ?」


そう笑顔で答えるシャルルだが、右耳を引っ張る力が強くて正直痛い。


「ヒルトさんっ!年上の方よりも同年代の女子の方がヒルトさんとも釣り合いますわよっ!?」


そう左耳をキツく引っ張るのはセシリア。

表情は笑顔なのだが、若干こめかみに怒りマークが見えるのは気のせいではないだろう。

そして、先ほど貰ったジュースは既に飲み干していたようだ…。


「わ、わかったから引っ張るなって!耳が千切れてしまうって、これが!」




そう告げると、二人とも引っ張っていた耳を離してくれたが、その表情は若干むくれていた。


「……ったく、聞いてきたのはシャルルじゃないか。素直に答えたら二人からこんな理不尽な事されるとは…」

「ヒルトさんがデレデレしてるのがいけないのですわっ!」

「そうだよっ!今は先輩よりもトーナメントだよ!」

「わ、わかったって…じゃあ話を戻すとしてセシリア?俺達は次の相手がわからないがどっちが勝ったんだ?」


トーナメント表に再度視線を移すと、一組の子と三組の子の対決――宇崎玲&栗原理央ペア対――三組の子、ごめん、漢字が難しすぎて読めないです、両方とも。

ともかく、うちのクラスの宇崎玲&栗原理央ペア対三組の子ってのはわかったが――栗原って下の名は理央っていうんだな。

どちらが勝ったのだろうか――。


「えーと…宇崎玲さんと栗原理央さんペアが勝ちましたわよ?お二人とも同じパッケージを使用していたって鈴さんが――」


「鈴音が?――てかあいつ遅いな、何か買い食いでもして――」


何て言ってると、後頭部に誰かからのチョップによる一撃を受けた。


「誰が買い食いしてるのよ!バカヒルト!」

「いや、鈴音ならやりそうな気がし――」

「そんなバカな事を言うのはこの口か・し・ら!?」


そう言うや、俺の両頬を背後から掴み、グイィッと引っ張る鈴音。


「い、いひゃいっへ、すずね!?(い、痛いって、鈴音!?)」


「痛いのは当たり前よっ!バカヒルト!!」

「わ、悪かったから離せって!これ以上伸びたら顔がアンパンマンになるじゃねえかよ!!」

「誰がリンリンよっ!!」


――等と、俺は一言もリンリンとは言っていないのに、鈴音に理不尽に頬を引っ張られた――。 
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