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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

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【第七十五話】

 
前書き
試合後の話です

超駄文なので、お目汚しすみません 

 
――第三アリーナ更衣室――


第一試合が終わり、俺とシャルル、一夏は元の更衣室へと戻ってきた。


「……何で負けたんだ、俺たち…」


――と、一夏はさっきからこの調子で負けたのが未だに信じられない様子。


「……一夏、お前が考えたのってさ、どうせ最初に俺を潰してからシャルル相手に二対一って考えてたんだろ?」

「……!?な、何でわかったんだ、ヒルト?」


そう指摘され、驚いた表情を見せる一夏。


「一夏、今だから言うけどね。僕達――というかヒルトが一夏達が立ち回るパターンを三つ考えてたんだよ」

「そ、そうなのか?」

「ああ、一つ目は一夏と篠ノ之が俺を狙ってくるパターン、二つ目はその逆にシャルルを狙うパターンだな。最後のは、どちらでもなく一対一の状況で来るってな、これが」

「で、でもさ、三つも用意したのに何で俺たちがヒルトを狙うってわかったんだよ?」


「その疑問は後で答えるよ。……シャルル、先に着替えてきな」

「あ、そ、そうだね。じゃあ僕、制服に着替えてくるよ」


一夏の問いに答える前に、シャルルを一旦先に着替えさせる事に――と。


「あ、じゃあ俺もシャルルと一緒に着替え――」


等と、またホモホモしい行動に移ろうとする一夏を制止する。


「おい。……いい加減シャルルも嫌がってるんだから、それ止めろよ一夏」

「な、何でだよヒルト。お前は男同士で和気藹々しながら一緒に着替えたくないのかよ?」

「アホか、友達と他愛のない話をしながら着替えるのは嫌じゃないが、嫌がってる相手と一緒に無理矢理着替えようなんて趣味はねぇよ、馬鹿」


「あ、アホじゃねぇし馬鹿じゃねぇよ!――ヒルト、何か俺にだけ厳しくないか?」

「……あのさ、相手が嫌がる事してるやつに何で優しくしないといけないんだ?……頼むからもう少しお前は人の気持ちを考え――」

「え?なんだって??」

「………………」


――この突発性難聴症め……!


わざとしてるのかと思うぐらいだ……。

もういいや、着替えて対戦表の確認しないと。


実は一回戦決まって直ぐに準備をしたから、未来や美冬がどの辺りに居てるかわからないんだよなぁ…。


等と制服に着替えながら考え事をしていると、着替えを終えたシャルルが戻ってきた。


「お待たせ、ヒルト、一夏」


そう告げる頃には、俺も一夏も着替えを終えていたので、シャルルも恥ずかしがる事はなかった。

――って言うわりには実はよく裸を見てくるんだよな、シャルル。

別に珍しい身体では無いとは思うのだが。


「あ、さっきの続きなんだけどさ。――何で俺達がヒルトを狙うってわかったんだ?」

「ん?単純な話、一夏と篠ノ之って俺相手の模擬戦全勝してるだろ?そこから見てもお前達二人がまず狙うのは俺だという確率が高いって訳」

「た、確かに…、試合直前に箒にヒルトから先に倒すって俺、言ってたな…」

「これで納得したか?出鼻を挫かれた一夏と篠ノ之を倒すのは訳ないって事だ、これが」


「そうか…戦う時はもっと考えないとダメなんだな」

「……だからって考えすぎても意味はないぞ?最終的にまとめられないなら相手の動きに反応するしかないんだし。後は…面倒でも努力することだな」


――最終的にはこれが終着点だろう。

努力に勝るものはない……ってね。

努力せず、自身を天才何て言ってる人は直ぐに追い抜かれるのが見えてるしな、これが。


「……あ、そうだ。一夏、篠ノ之の所に行ってやれよ?多分落ち込んでるだろうしな」

「ん?あぁ、ならこれから行ってくる。――ヒルトやシャルルはどうするんだ?」

「俺達は対戦表を見たら、観客席にいって試合見てくる」

「そっか。なら俺は箒を探してくるよ」



一夏はそう俺達に言い残し、控え室を後にした――。


「ふふ、何だかんだ言ってやっぱりヒルトって二人を気にかけてるよね?」


――と、唐突にシャルルがそんな事を言い出すので慌てて否定する。


「べ、別に気にかけてる訳じゃないよ。――それよりも、対戦表見よう?美冬と未来、後はラウラがどの辺りに居てるかチェックしないとな」

「そうだね。今モニターは第二試合――じゃなくもう第三試合が始まってるから」

「……早いな、第二試合直ぐに決着したのか」


遠目にあるモニターには、既に他の生徒たちによる試合が始まっていた。


「とりあえず速見表的なの無いかな…セシリア達を探す方が早いかもしれないな。試合に出ないから対戦表持ってそうだし」

「うん。じゃあ観客席に行こう、ヒルト?」


そう言うや、シャルルは俺の腕を取り、自然に腕を組む形に――。


「お、おいおいシャルルっ。今は二人だからいいけど、ここを出たら流石にこれは目立つぞ?」

「あ……そ、そうだよね!?」


パッと離れるシャルルの表情は、少し暗く感じた。


「今のシャルルは男の子なんだから、窮屈かもしれないが部屋まで我慢だぞ?」


そう言いながら頭を撫でてあげると、暗い表情から直ぐに笑顔へと戻るシャルル。

――なでなでされるのが好きなんだろう、俺も人の頭を撫でるの好きだし。

――まあ主に背の低い子にだが。


「じゃあ行くぞ?次の対戦相手は後で調べればいいんだしな」

「うん!」


隣に並んで並走する形でついてくるシャルル。

他愛のない話をしながら俺達は控え室を後にした――。 
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