IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
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【第508話】
体位測定から解放された俺は、ぐったりしながら保健室の椅子に座っていた。
一年生女子の測定は全て終わり、残りは俺と一夏だが先に一夏に測定させ、俺は一休み――と、保健室のドアが開いた。
「ヒルト、感謝しなさいよ? アタシがあんたの身体を測定してあげるんだから」
鈴音がやって来る、無い胸を張り、メジャー片手に俺の前までやって来た。
――鈴音の下着の色は、若干白みがかったピンクだ。
「ほらヒルト、測定してあげるから服を脱ぎなさいよ」
「ん、わかった」
言われて立ち上がり、体操服の上を脱ぎ、下に手をかけたその時――。
「ば、バカッ! 下まで脱がなくていいわよ! う、上から測るんだから!」
「あ、それもそうか。 ……疲れてるな、俺」
特に体調が悪いわけでは無いのだが……いや、精神的な疲労が原因だろうか。
「もぅ……確りしなさいよ? じ、じゃあ胸囲測るから、バンザイしなさいよね?」
指示通り、俺はバンザイをすると、鈴音はメジャーで胸囲を測り始める。
だが鈴音自身照れてるのか何気に頬が赤かった。
……それよりもだ、改めて鈴音の姿を見る。
IS学園では女子の体操服はブルマ姿、昨今はそれが犯罪の助長に繋がるからと廃止する学校が多々あるなかでの、IS学園は敢えて採用する辺り、やはり上層部の頭が大丈夫なのかと本気で思う。
それはさておき、鈴音は確かに貧乳だ、ラウラもだがそれを補う様な健康的な肢体は彼女の魅力の一つと言っても過言ではない。
適度に引き締まった太ももも、活発さがあらわれていた。
胸囲を測る鈴音――近いからか甘い香りが鼻孔を擽る。
「……ヒルト、結構引き締まってるじゃん」
「ん……? ……あぁ、まあな」
胸囲を測る鈴音、興味あるのか胸板を軽く触ってくる。
胸を触られるのは苦手なのだが、我慢して大人しくしていると――。
「……そ、そういえば、二人っきりよね」
「あ、そういやそうだな。 ……保険医もいないし」
「う、うん」
照れたのか俯く鈴音、胸囲を測り終え、山田先生からもらったであろう俺の記録表に記入していく。
……のだが、鈴音の健康的な肢体と、ブルマ姿が視線のやり場に困った。
手を伸ばせば触れられるその距離――欲に負け、俺は鈴音のお尻を思わず触ってしまう。
「……!? ヒャァッ!?」
突然触られ、反応する鈴音は直ぐ様俺に振り向くや、目尻を釣り上げて――。
「ば、バカッ!! い、いきなり何で触るのよッ!! ビックリするじゃん!!」
お尻を触られた鈴音、当たり前だが怒っていた――いや、これが普通だよな。
「わ、悪い」
「つ、次やったら……」
そこから口ごもると、鈴音は黙って腹部を測り始める。
――のだが、必要以上に密着してくる鈴音に、疑問符を浮かべていると小声で囁いた。
「そ、測定してる時は……う、うっかり手が滑って触ったとしても、お、怒らないから……」
言いながら測定する鈴音、わざとなのか手間取っているのか、上手く測ろうとしない。
……とはいえ、うっかりなら良いというので遠慮なくブルマ越しに鈴音のお尻を両手で鷲掴みしてみた。
「……ッ!?」
ビクッと反応する鈴音を他所に、俺は鈴音のお尻を揉み始める。
適度に引き締まっていて、更に揉み心地が良い、正直、鈴音は胸を揉むよりはお尻の方が良いかもと思ってしまう。
暫く揉んでいると、鈴音は――。
「そ、測定終わったわよ。 ……あ、あんた……がっつきすぎよ……」
「あ、悪い。 触り心地が良すぎて、な……」
「ふ、ふぅん……」
俺から離れると、鈴音はまた記入を始める。
鈴音のお尻を揉んだせいか、既に欲望の塊が構築されていて体操着にテントを張っている状態だった。
「こ、これで最後よ。 ほ、ほら、今度は下を脱いで立ちなさいよ」
「あ、あぁ」
言われるがまま立ち上がる――無論、既に構築されているソレも鈴音の目には映り、みるみる内に顔が真っ赤に染まった。
「ば、バカ……な、何であんたのソレ、勃ってんのよ……!」
「あ、あはははは」
「わ、笑い事じゃないわよ……」
真っ赤になりながらも抗議する鈴音、体操着の下を脱ぎ、下着姿になると渋々鈴音は屈んで測り始めた。
勃起した欲望の塊が鈴音の頬に当たる――。
「も、もぅ! ちゃんと測れないじゃん、ヒルトのバカ! あ、アタシのお尻を触って欲情しちゃう気持ちは、分かるけど……さあ。 が、学校の中なんだから、節操を持ちなさいよ……」
「わ、悪い」
「そ、測定済ませちゃうから……」
真っ赤になりつつ、今度はてきぱきと測り終えた鈴音、まあ流石に学園内――それも保健室だといつ誰が来るかもわからないし、学舎という事もある。
鈴音はその辺りもちゃんと線引きしてるのだろう――感心しながらも、節操ない俺自身は猛省しないとと思う。
記入する鈴音を見ながら脱いだ体操着を着る――。
「ん、これで身体測定は終わりよ。 あ、後はアタシに任せて構わないから、ヒルトは早く戻りなさいよね」
「あぁ。 ……鈴音、悪かったな」
「……べ、別に……。 ……ひ、ヒルトに触られるの、イヤって訳じゃないんだからね? ……でも、学園内は誰が見てるかわかんないんだから」
言いながら記録表を持ち、立ち上がる鈴音、まだ僅かに頬に赤みが射していた。
「あ、あぁ。 ……じゃあ、鈴音、よろしく頼むな?」
「ふふん、其処は信頼しなさいよね?」
ウインクすると鈴音は駆け足で保健室を出ていく。
精神的疲労も肉体的疲労も吹き飛んだ俺は、勃起が治まるのを待ってから保健室を後にした。
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