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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

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【第504話】

 
前書き
お兄ちゃん!今回短めだよ!!
  _/ ̄ ̄ ̄ ̄\_
 (○  ´ω`  ○)
 /  / ̄ ̄ ̄\ Λ
`/ //V| NV|\ Λ
| /V \ヽ| /ヽΛ |
|||(●). (●)| ||
||人″( ̄ ̄)″| ||
|(レV>、二二_∠|/リ |
| \\__(o__ノ二D|
| /7    ヽ  |
| / | /   |Λ |
人(レ| L_____|N)ノ
 \ヽ|-/V)ノ|-|ノ/
   ̄(/ ̄ ̄ ヽ) ̄ 

 
 夕方、港にあった貨物船は既に出港しているのか既に姿形が何処にも無かった。

 港には貨物船から降ろされたコンテナが無数に並んでいる、今は休憩時間なのか人影は見えなかった。

 灯台の方へと歩いていく――と、灯台のふもとで座っている女子を見つけた。

 風に靡く下ろした髪が綺麗だなと思っていると――。


「あれ、ヒルトじゃん」

「え? 鈴音だったのか」


 ふもとで座っていたのは鈴音だった、ツインテールのイメージがあるため鈴音とは思わなかった。

 そのまま近付き、隣に腰を下ろすと鈴音は僅かに照れながらも此方に寄り添ってきた。


「……どうした、鈴音?」

「べ、別に……。 ひ、ヒルトにくっつきたくなっただけ」

「そっか。 ……綺麗だな、夕日」

「……うん」


 短く返事を返した鈴音、徐々に夕日が落ちていき、空にはかもめが飛ぶのが見えた。


「……こうしてるとさ、一昨日襲撃があったなんて信じられないわよね」

「……まあな」


 それほどまで穏やかな時間だった、波の音も心地好く、二人きりってこういうの何だなって改めて思う。


「……ねえヒルト」

「ん、どうした?」

「ま、前に模擬戦……したでしょ?」

「ん? ……あぁ、そうだな」


 襲撃事件のだいぶ前に一度した覚えがあった、鈴音は俺の肩に頭を乗せながら――。


「……あ、あのときのお願い……し、してあげても良いわよ……?」

「……? ……あ」


 そういえば以前そう言っていたのを思い出した――と同時に、下半身に血液が集中するのを感じた。


「……もしかしてヒルト、忘れてたとか言わないわよね……?」

「あ、あはは……」

「もう……バカ。 ……んと、あ、アタシなら……いつでも良いから、ちゃんと言いなさいよ?」


 そう言って鈴音は身を委ねてくる、風に靡く髪を撫でながら――。


「わ、わかった」

「ん……」


 短くそう返事をした鈴音、互いに黙ったまま暫く夕日が落ちるのを眺めていると鈴音の携帯が鳴り始めた。


「……あぁもう! せっかくヒルトと二人きりなのにッ! はいもしもし――あ、はいお疲れ様です。 …………わかりました、部屋に戻ったら確認します。 ……はい、では失礼します」


 そう言って電話を切るや、また俺に身を預けてきた。


「……部屋に戻ったら、今日来た補給品の確認しなきゃ……はぁ……」


 軽く漏れ出る鈴音のため息、俺は黙ったまま頭を撫でていると鈴音が――。


「……ヒルト、アタシに元気分けてよ」

「ん? ……どうやったら元気分けれるんだ?」

「……き、決まってるじゃん……」


 言ってから鈴音は俺の方へと顔を向けると、小さくアヒル口を作って上顎を上げた。

 ドキッとしながらも、俺は鈴音に元気を分ける為、そっと鈴音の唇を重ねる。

 時間にして十秒ほど重ねて、唇を離すと鈴音は顔を真っ赤にしながら。


「あ、ありがと。 ……ヒルトに出会えて、アタシ……良かったって思ってるから」

「ん……そうだな、俺も鈴音に会えたの、良かったって思ってる」


 本心だった――無論、俺自身出会った人ほぼ全員、いい出会いっていうのでも感謝はしてるが。


「ん、じゃあアタシ、そろそろ戻ろうかな……」


 そう言って立ち上がった鈴音、夕日に照らされた彼女は何処か絵になりそうだった。


「そうだな、そろそろ戻ろうか。 晩飯も食べたいしさ」

「うん。 ……あ、また機会があったら、アタシが何か食べさせてあげるからね? す、酢豚とか、さ」


 言いながら後ろ手を組み、立ち上がった俺を上目遣いで見上げる鈴音。


「……その時は大盛り酢豚でよろしくな」

「ふふん、ヒルトのお腹、満腹にさせてあげるわよ」


 ニッと八重歯を見せた鈴音、そして俺と鈴音の二人は学園寮へと戻っていった。 
 

 
後書き
鈴音と来て次回は誰だろう

てかこの次の次辺りから多分八巻 
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