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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

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【第517話】

 
前書き
もうちょいオリジナル、短いよ 

 
 ヒルトがシャルと行為に及んでいた頃、某ホテルの一室。


「フフンッ☆ とてもいい食事だったよ、セバスチャン☆」

「左様でございますか、ゴードンお坊っちゃま」


 ふかふかの椅子に座り、優雅に最高級のミルクを口にする金髪のお坊っちゃま――ゴードン・ラッセル。

 それに付き従うのは執事のセバスチャン、ゴードンが食べ終えた食事の後片付けをしながら答えていた。


「しかしあれだね、セバスチャン。 僕専用に用意されたEOS、あれは素晴らしい……」

「は、はぁ……」

「フフンッ、あのユミィ・ズールィ・ズールが僕の為に専用の機体を用意してくれたのだからね☆ とはいえ、あくまでもデモンストレーション用だから僕とセシリーの挙式の時に……ムフフ」


 思い描く挙式の様子――ゴードンがいうセシリーとはイギリス代表候補生【セシリア・オルコット】の事だった。

 父親からは許嫁の件は破談になったと聞かされたが、持ち前のポジティブな考えでゴードンはセシリアはこう僕に告げると思っていた。

 以下、ゴードン・ラッセルの妄想です。


『ゴードンさん。 わたくしの様な女性では貴方に相応しくありませんわ……』

『何を言っているんだい、ハニー。 君が僕に相応しくないなんて事は――ないのさッ☆』


 キリッと振り返るゴードン(注意、相当なイケメンに変更されています)。

 だがセシリアはそれでもこうゴードンに言った(注意、あくまでも妄想です)。


『……いいえ、今のわたくしでは……完璧で美しく、そして誰にでも慈悲深い貴方の妻になるなんて……。(注意、セシリアはこんなこと言いません)』

『セシリー……(注意、イケメン度五割増しになってます)』

『それでも……わたくしを妻と致しますなら、わたくしがIS学園を卒業するまで、待っていてくださいまし……』


 ――茶番妄想終了。


「……フフンッ、セシリー……何ていじらしいんだ……☆」

「………………」


 セバスチャンは生暖かい眼差しでゴードンを見守る。

 だがまた妄想に浸っているらしいゴードン。

( ´3`)←妄想中のゴードン。

 彼の中では今、妄想の中とはいえセシリア・オルコットがキスをされているという――容易に想像しやすい構図だった。


「ゴードンお坊っちゃま、お戻りになってください」

「む。 ……まあいいさ、僕がセシリーと会えば実現するんだし☆」


 実現しません。

 また一口ミルクを飲むゴードン。

 徐にサインされた本を手に取る――題名は【アフタースクール戦場領域】、サインにはユミィ・ズールィ・ズールと汚い字でサインされていた。


「まさかこの地であの有名なユミィ・ズールィ・ズールに出会えるとは……僕としても幸運だった」


 本を片手に語り出すゴードン。

 セバスチャンは黙ってゴードンの語りを聞くことに。


「僕が持っていたブランド物の財布へのサインを求めた時に彼が告げた言葉――『少し厳しい話をします。 無料の物にはサインしません。 無料でやってるんだからあんたも誠意を見せなさい。』――僕はこの言葉に、哲学を見出だしたよ」

「………………」


 セバスチャンには明らかにゴードンを侮辱してるようにしか思えなかった――のだが、目の前のゴードンはそれを持ち前のポジティブな考えで深い哲学な話だと思うように。

 そして書店でその本を買い、汚い字でサインされ、それを大事そうに持つゴードンに哀れみを感じ始める、悪い人ではない――大多数の人はそう思う【かも】しれないとセバスチャンは考える。


「さて、セバスチャン……。 僕はいつになったら学園へ入れるのだろうか……」

「さ、さあ。 私にはわかりかねます……」

「僕の予感では……そろそろ、の筈。 あの警備員に撮み出されず、堂々とセシリーに会える……そして――」


( ´3`)←またも妄想してるゴードン。

 そんなゴードンを尻目に、セバスチャンはホテルの客室要員に食事を下げさせるのだった。 
 

 
後書き
モッピー知ってるよ。
ユミィ・ズールィ・ズールは横綱だって事。

    _/⌒⌒ヽ_
   /ヘ>―<ヘヽ
   ((/ ̄ ̄ ̄\))
   /    ) \
  /  | | //ヽ ヘ
  |  ハ | /イ | |
  レ |/ レ| N\|||
  /| |≧ ヽ|≦ |||
 / ヽ|゛    ゛|/ /
 \_(ヽ  ̄ /⌒)ヽ
  / | T ̄ ̄| ヽ |
 / /ヽノ   \_ノ|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
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