IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
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【第431話】
前書き
夜の話が思い付かなかったから原作に戻ります(ぇ
次の日の朝、SHRにて全学年に対して校内放送で今回の急な大会である【全学年合同タッグマッチ】の話が放送された。
今回の大会は、専用機持ち限定の大会の為基本的に一般生徒は参加出来ないが、機体の整備に関しては別だと言ってもいい。
勿論、重要な機密に触れる箇所以外での整備の手伝いが徹底されるが――ともかく、そんな訳で早ければ昼休みからもしかすると一夏にアプローチをかける整備科の面々が来るかもしれない。
――まあ、整備必要無いっていうなら断ることも可能だが。
それはそうと、四時限目が終了、今日の朝は一般科目の授業で四時間目はIS関連の授業、今日の授業内容は中距離での戦闘方法が云々だったが、実際実践しないと分からないかもというのが俺の答えだ。
――というか、授業のお復習をしてる場合ではないと気付き、俺は慌てて強化書類を机に入れていると頭上から声が聞こえてきた。
「ヒルト、食堂でお昼にしない?」
シャルの声だ、頭を上げるとニコッといつもの笑顔で俺を見ていた――食堂で昼食、甘い響きに釣られそうになるも、タッグマッチ大会の放送があったという事もあり、俺は四組へと向かわなければならない為――。
「ごめん、シャル。 ちょっとこれから四組に用事があってな」
「四組に? ……そっかぁ……残念だなぁ」
眉根を下げて残念そうに呟くシャル、断った事に対する罪悪感が沸くなか、シャルは――。
「じゃあどうしようかな……僕。 ……あ、そうだ。 ヒルト、タッグマッチは誰と――」
シャルの言葉の途中、遮るように声が聞こえた。
「でゅっちー、私たちとご飯食べようよ~」
そう言って長い袖を振るのほほんさんがシャルを呼んだ――が、シャルは自分が呼ばれたとは一瞬気付かなかったのだが、【でゅっちー】という呼ばれ方と明らかにのほほんさんが自分に近付いてくるのが分かると、困惑した様な表情を浮かべながら呟く。
「でゅ、でゅっちー?」
「行こうよー。 たまにはでゅっちーとも食べたいしー。 えへへ~」
言いながらシャルの腕を取るのほほんさんは、そのまま逃さないように自身の腕を回す。
シャル自身、誘われた以上は断ることはしないため、頷くとのほほんさんに連れられながら――。
「じ、じゃあヒルト、また後でね?」
「うん。 ひーくん~、私もまたあとで~。 それじゃあ、れっつごー」
そう言いながら教室のドア前で待っていた鷹月さんや谷本さんをはじめ数名の女子生徒と合流するのほほんさんとシャル。
一度シャルは俺に振り返ると困ったような表情を浮かべながら再度手を振って学食へと向かっていった。
とりあえず四組に行かねばと思い、今朝調理室で仕込んできたおにぎり詰め合わせ弁当を鞄から取り出すと、それを持ち椅子から立ち上がる。
セシリアやラウラは美冬たちに捕まっていて(既に未来と美春には美冬から説明してくれていたらしい)、俺に声を掛けることは叶わなかった――二人の様子は気になるものの、とりあえず教室を後にすると俺の前に立ち塞がる二組のクラス代表、凰鈴音がそこに居た。
「ふふん。 待っていたわよ、ヒルト!」
立ち塞がる鈴音は仁王立ちで威風堂々とした佇まいを見せていた、そして、俺に人差し指を指すと廊下で声を高らかに出す。
「アンタ、勿論あたしと組んでくれるわよね!?」
半ば既に組むことが決まってる様な口調なのは気のせいだろうか――だが、鈴音と組むことは出来ない、今回は自分の意思で更識簪と組むと決めた――きっかけ自体は楯無さんが用意したものだが、楯無さんにお願いされて組むだと、俺としても中途半端な気持ちで組むのと一緒だと、今は思う。
とりあえず、人差し指を指す鈴音に頭を下げ――。
「ごめん、今回は他の奴と組むってもう決めてるんだ」
「へ? ……他の奴って誰よ? あたしに言いなさい。 その子に言ってあたしと代わってもらうから――てか、美冬だったら諦めるけどね、兄妹だし」
何故か美冬だったら諦めると告げる鈴音――だが、美冬ではなく、四組の更識簪だ――組む前から下手すると、鈴音が一触即発の雰囲気で色々言い兼ねない。
そう思うと流石に名前を告げる訳にはいかず、再度頭を下げるしかないと思い。
「悪い、名前は言えない」
「……む、何で言わないのよ……バカ……。 ……はぁ……また後で来るわ、その時迄には気が変わってたらいいけど。 ……あたしと組んだ方が、ぜっっっったいに良いんだからね!?」
絶対を強調して一旦二組へと戻った鈴音――断る度に、鈴音も他の子も傷付けてる気がする。
――と、今度は背後から声をかけられた。
「ヒルト、今度のタッグマッチは俺と組もうぜ? 学園に二人だけの男なんだし、良いだろ?」
一夏だ、だが一夏と組むのは一種の敗北フラグ確定みたいな物だろう――と。
「有坂、一夏とは私が組む。 貴様に一夏等やらん! 行くぞ、一夏!」
「ちょ、箒! また箒と組むのかよ、俺――」
「わ、私と組むのが不満だというのか!? お、おのれ……成敗してくれるッ!!」
「ギャーッ!!」
部分展開し、刀を呼び出すと篠ノ之は一夏に切りつけた――が、間一髪それを避けた一夏は一目散に逃げていく。
「おのれ……逃さんッ!!」
言いながら篠ノ之は一夏の後を追いかけた。
……つか、一夏はいらんし、貰っても別の危険が増えるだけだから正直篠ノ之が引き取ってくれる方が非常にありがたい。
とりあえずあの二人がまた反省文なり懲罰部屋なりに行く未来が見える、だがそんな事はどうでもいいかと思うと、今度こそ俺は四組へと足を運ぶ。
廊下には学食へ向かう女子生徒が複数いて、色んな会話が耳に届く――と。
「こんにちわ」
「あ、こんにちわ。 ――セラ」
先日出会ったセラ・アーカニアンが俺を見掛けたのか声を掛けてくれた、その手には購買部で買った各種様々なパンが詰め合わせられた袋を持って。
「今から昼食か、セラ?」
「うん」
短い返事だが、力強く頷くセラ――と。
「セラーっ! 早く屋上に行こうよー!」
「直ぐに行く。 ……じゃあヒルト、また」
ひらひらと手を振り、呼ばれた女子生徒の所へ早足で向かった彼女――と。
「……セラ、有坂くんと何を話してたの?」
「……他愛ない話」
そう言ってセラは僅かに笑みを見せると、女子生徒は驚いた表情を見せた。
……てか、彼女に見とれてる場合じゃなかったな。
頭を掻くと、俺は四組へと再度向かった。
後書き
原作は二頁半ぐらいのを色々膨らませてこんな感じに
下の空白のメモ帳率半端ない('A`)
だがこれから先もっとメモ帳率は高いし、よくよく考えたら短い会話ばかりだな、原作(゚o゜)\(-_-)
まあ俺のもそうだが……(゚゚;)\(--;)
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