black lagoon 百合小説 ”I”
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友人?2
「マジっでもう一生こねえからなあ・・・っ」
そして・・何故か後ろ手に手錠をかけられたレヴィがキっとシェンホアを睨みながら見ていた。プロの手口のような手際のよさでレヴィが入って来た瞬間にあっというまに施錠されてしまうとハイヤ!的な何かでソファまで蹴飛ばされてしまったのだ
「フフン、ワタシの家に遊びに来たわりには随分な言い草ネ。」
何故か勝ち誇ったようにえっへんと両手を腰に置くシェンホアを見ながらレヴィは相当ばつが悪そう・・
「おい、コレなんなんだよはなせって!アタシは一杯やりに来ただけだっての!なあ!」
「ハッ!いっぱいヤりに来た・・!アバズレってばホントのアバズレか!?キャー!コワいね!」
「いやそっちの意味じゃねえから!勘違いすんじゃねえ!」
「そっちもあっちもないネ!人の事叩き起こしといてタダで帰れると思ったら大間違いヨ!」
「なっ・・あー・・クソっ。変なテンションの時に来ちまった・・。」
抱えられない頭を抱え。彼女がため息を漏らしながらガチャガチャと手錠を揺らしていると嬉しそうな元気な笑顔で横に腰かけて来る
「それ全然外れないだろ。警察からくすねたモノホンの手錠よ鍵であけないとぜーったい外せませんネ」
勝ち誇ったように紅茶を啜りながら片手で鍵の輪をくるくる回しながら得意気に説明脚を組むとばしばしとレヴィの肩を叩いて笑っている
「テメエマジで覚えてろよ・・」
「ハッ!洒落っけもなにもない捨て台詞ね、流石アバズレ!んー、って言うか。実際アバズレは何のようでワタシのトコに来たか?」
「えっ・・何故ってまあ・・」
彼女はこの異常な状況の中で何故かロベルタの頼みごとを忘れてしまったこと。ただの暇つぶしでここを訪れた事を真顔で喋った。それが非常にシュールだ
「・・ッて言う訳でって・・。アタシなにマジになって話してんだ・・クソっ」
「あのメイドがアバズレに仕事の依頼か・・。ヘー。珍しい事もあるもんだネ。」
頬杖をついて考えるシェンホアを横目にレヴィも何故か彼女の頼みごとを思い出そうと考えてしまう
「で、何か思い出せそうか?何かこう、フレーズ的ななにか、とか。」
「この手錠外してくれたら瞬時に全部思い出せんだけど外してくんない?」
「ソレは却下ネー。身動きとれないアバズレをこーんな好き放題できるんだから」
「んむっ馬鹿やめろっ」
彼女は何を思ったかわざとらしく目を瞑りレヴィの唇におもいきりキスを仕掛けて暫く抱きつくと悪気も何もないような満面の笑みで口を放した
「フフ、もーらいっネ!」
「な・・・な・・」
頬を赤く染めながらレヴィは目をぱちくりとさせその反応を可笑しそうにケラケラ涙を浮かべながらシェンホアは笑っていた」
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