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GS美神他小ネタ18菌

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特殊部隊2、世紀末覇者ちゃん登場

 数日前
 バシュ! ドカッ! シュンッ! カッ! ザシュウッ!
 魔族のとある基地で、武闘大会が行われていた。
「ここで負ける訳にはいかんっ、水の少ない私の村では、吉報を待っている一族の者がいるのだっ!」
 何となく天下一武闘会の、誰かのような理由で戦っている少女。
「それは私とて同じだっ!大恩ある**様のご恩に報いるには、勝利の二文字以外有り得ないっ!」
 こっちは烈火の*みたいな少女、それぞれ一族郎党に見送られ、部族の将来を担って来た少女達に敗北は許されなかった。
(次の一撃で決まる)
 すでに体力も霊力も消耗し尽くしたのか、最期の一撃に必勝を祈願する。
「貴様、いや、もう何も聞くまい、次の一撃は我が全身全霊を賭けた拳だ、貴様もそのつもりで来るがいいっ!」
 どこかの紫龍きゅんみたいなセリフを言う少女、やっぱり賞品は射手座のゴールドクロスかも知れない?
「「ハアアアアッ!!」」
「露山翔竜破っ!」
「ペガサス榴逝拳っ!」
 ザシャアアッ!
「そこまでっ!」
 きっと、無敵の盾を自分の拳で砕いてしまった少女が敗者となったらしい?

「次の対戦者、中央へっ!」
「お主、流派は?」
「呉留布を少々」
 まるでゴルフクラブのような武器を持った少女、そもそも呉・留布(ご、りゅうふ)とは中国4千年の(以下略。民明書房刊)
「貴殿こそ、その目は?」
「ふふ、すでに心の目は開いてござる」
「手加減は無用、と言う事か」
左様(ニヤリ)
 もう大維震八連制覇か、天頂五輪武闘会らしい。

 こうして選ばれた特殊部隊の第1班が、ワルキューレの前に到着した。
「ほう、いい面構えだ」
 ドカッ!
 挨拶代わりのボディーブローにも、ビクともしない猛者達。
 志願者とは言え、強さと、魔族への忠誠心から選んだだけあって、もう女とは呼べないような者も多かった。
「いいだろう、貴様らに与えられた時間は4日間だ、その間に神族に知られる事無く、任務を達成し、速やかに撤収せよっ!」
「「「「「「「「「「イエッサー!」」」」」」」」」」
 魔族の価値観なので、強いオスと交尾できるのは名誉な事で、アシュタロスを倒した文殊使いの子を産めるのは、国家公務員I種とか、司法試験に合格したような物だった。
「奴も貴様らのような選ばれた女と交わるのを楽しみにしている、しかし、これが発覚すれば妨害しようとする者は多い、手元にある資料がそのリストだっ」
 ブリーフィングルームで資料を見せられる兵達。
「まず犬塚シロ、こ奴の機動力とスピード、嗅覚を侮るな、各地で案内が臭いを絶って移動して来るが、それすら当てにはできん、さらに儀式を用い、月の神アルテミスを降臨させた時は要注意だ」
「そして妖狐タマモ、言うまでも無く九尾のキツネの生まれ変わりだ、今回覚醒する事は無いだろうが、希望的観測はやめろ、奴が目覚めた場合は即座に撤退、我らがここにいた証拠を一切残すな」
 こうして邪魔者の説明がされている頃。

「いらっしゃいませ、今回ご案内させて頂きます、天使堕(あまつかだ)と申します、よろしくお願いします」
「はイっ、こチらコそお願いシマスッ」
(はあああっ、まさかこのネエちゃんとも、子作りできるのかっ?)
 早速期待汁で悶々としている横島、この時点では悪Qから「魔界から選ばれた優秀な女達が、お前の子を欲しがっている」としか聞かされていなかった。
「エスコート目標を確保、賛同者も同行します」
 車に乗せられ移動する一同、賛同者とは同じく魔族のパピリオ、意外な所でおキヌと小鳩が、偽の除霊の仕事に参加していた。
(ああっ、またお姉さまに可愛がってもらえる。それに今日は他のお姉さまが沢山来られてるなんて、どうしよう(ポッ))
 悪Qの羽の味が忘れられない汚キヌちゃん。
(もう小鳩はワルキューレお姉さまの物です、お母さんまで治療して頂いて、あんなに元気にして貰って、今日はもうどんなプレイでもお受けします(ポッ))
 二人はすでに堕落させられていた、そしてローテーションの中で、小鳩、ワルキューレ、おキヌ、休チ*日のパピリオが並んだこの週に作戦は決行された。

 ブリーフィングルームにて
「神族のヒャクメ、こいつの眼力から逃げられるとは思うな、霊視迷彩が施されたこの建物から出る時は必ず装備を着用、横島の行方が分からなくなった時点で、奴らの捜索が開始されると思え」
「そして最後に小竜姫、こいつと一度剣を交えたいと思っている者は多いはずだ」
 そう聞いてニヤニヤと笑っている兵達。
「しかし、今回それは禁止する、我々の任務は神族に敵対する事ではない、貴様らの腹の中に詰め込んだ、貴重な物資を持ち帰る事だ」
 悪Qの下品なジョークで笑っている一同。
「では防衛陣の配置に着けっ! 奴らが到着次第ゲートを閉鎖! 優勝者が一番槍を受ける栄誉を許可するっ!」
「「「「「「「「「「ヤーー!!」」」」」」」」」」
 文字通り一騎当千の兵が、建物の周囲数キロを守備し、もし小竜姫以外なら、自分がいつ、どうやって倒されたかも分からないうちに、どこかに監禁されるはずであった。

 その頃、横島家では
 ピンポ~ン
「いらっしゃいませ、お待ちしてました、さぁ、お上がり下さいっ(は~と)」
「「「「「お邪魔します」」」」」
 そこには別働隊として、ジーク以下、超絶美形ハンサム部隊が陽動のため動いていた。
「みんな美形なのね~~」
 ヒャクメの眼力の半分が奪われた。
「お口に会うかどうか分かりませんけど、よろしかったらどうぞ(は~と)」
 魔族には弱いのか、美形に弱いのか、キャーキャー言いながら、あれこれ世話を焼いている美衣とケイ。
「せっかく来られたのに、横島さんもお姉さんも居なくて残念ですね」
 デタントとは言え、主不在のまま魔族の侵入を許し、ピリピリしている小竜姫。
「いやあ、男同士の兄弟が会っても、喧嘩ばかりですから、ははっ」
「クスッ、あんな美人のお姉さんに向かって男だなんて、言い付けてしまいますよ」
 腹の探り合いの中、軽いジョークで多少緊張が緩和された。

「フンッ、キザったらしい二枚目ばっかり、ケイもよく気持ち悪くならないわね」
 前世の経験がモノを言うのか、相手の本性を見抜くタマモ。
「ジーク殿以外、先生のような武人はお見受け出来申さん、失礼するでござる」
「外、行く」
 シロとタマモに、メドも同行した。
 ピンポーン
 そこに新たな刺客の足音が?
「はいっ」
(全く、客人の多い日でござる)
「いや~、どうも、ジーク君とここで落ち合う予定だったんですが、おっ、可愛いお嬢ちゃんですね~、人狼族の子ですか~(なでりなでり)」
「はわわ~、イイです~~」
 絶妙のポイントをなでなでされ、マルチ語で喜ぶシロ。
「人狼族はね~、こうやって噛んでスキンシップを取るんですよ~、ほうら噛んでごらんなさい(ガブッガブッ)」
 さらに痒い所を掻いてやり、変化を解いて狼になった所を噛み噛みしてやる。
「キャウウウ~~~ン(ハ~ト)」
「何してんのバカ犬っ、ヨコシマ以外にそんなに懐いてっ!」
「クウウウウ~~~ン」
 すでに、腹を上に向け、完全に警戒感を無くしているシロ。

「やあ~、そちらは妖狐のお嬢さんですか、さすがにしっかりしてますね~」
(な、何このお爺さん、凄く優しい目をしてる…)
 吸い寄せられるように近付いた所で、絶妙のなでなで攻撃を喰らうタマモ。
(どうしたって言うのよ、こんな年寄りに撫でられて何喜んでるのよ、私のバカ…)
「狐は本来、人には心を開かないんですが、こ~うやって同族だと信じてもらえば仲良くなれるんですね~~」
(こんなの初めて、何だか懐かしい感じがする、そう、この人って同族なんだわ)
 こうしてタマモも落ちた、まるで「私に15分下されば、この子眠ります」みたいな感じで。
 そこで二人が落とされたのを見て、逃げ出すメド。
「おや~、蛇のお嬢ちゃんには嫌われてしまいましたか~」
 すでにお分かりの通り、このお爺さんはムツゴロウさん属性の魔族なので、警戒して逃げようとした動物系のキャラは、出口付近で一網打尽にされた。
「くううう~~~ん」
「スーー、スーーー」
 すでに変化を解いて、眠っている二匹。

 その頃、横島は
(はああっ、あの別嬪のネエちゃんと子作り、子作り、コヅクリ)
 シャワーも浴びてバスローブ1枚になり、そういうお店で待っているような感じの横島。
 コンコン
「失礼しますっ」
(き、来た~~~~っ!)
「ど、ドうゾ」
 ガチャ、メリメリメリメリッ!
「はっ?」
 そこで、ドアから入り切れないような巨人が部屋に侵入して来る。
「はっ、はわわ~~~っ!」
「ぬうううんっ!」
 その女? は身長が5~10メートルあるように見えたが、それはきっと闘気によって大きく見えていると思われる。 
「貴様がアシュタロスを倒したと言う勇者か、ならばこのワシも倒し、見事「乙女」を奪って見せえいっ!」
 モギュウウッ!モリモリモリッ!
 筋肉が動き、力が込められる音が横島の耳にも聞こえて来る、言うまでも無く、その外見は「世紀末覇者」か、魔闘気を使う双子の兄のようだった。
「ち、違うっ! 俺じゃない、美神って言うゴーストスイーパーがやったんだっ!(滝汗)」
「今更何を言うかぁ~~~っ!!」
 ボッ! ゴオウッ!
 巨大な岩石のような拳が繰り出され、横島の前で寸止めされた、もちろん喰らえば「ひでぶっ」と言う暇も無く木っ端微塵だった。
「さあっ、ワシと戦えいっ! そしてワシを倒し乙女を奪うまで、この部屋を出る事あたわずっ、さもなくば死あるのみっ!(クワッ!)」
「はわわ~~~~っ!」

 その後、数十分間死闘が行われ、煩悩で生み出されていた文殊から、剣、鎧、銃、砲など、数々の武器が生み出された。
「北*、開亜門天頂っ!!」
「ぐはああっ!」
 それはDOOMで言えば、サイバーデーモンと一緒に、小部屋に閉じ込められたような試練だったと言う。
「ま、負けた~~(涙)、好きにするが良い」
 ベッドの残骸の上に大の字に倒れ、乙女を捧げる覚悟ができた世紀末覇者ちゃん?
「はぁ~~、はぁ~~、はぁ~~っ!」
 横島も、今までの強敵(とも)との戦いで、奥義無双転生を体得していたらしく、2度砕け散ったはずの体を空にして命を拾っていた。
「さあ、何をしておる、早うせい」
「でっ、できるか~~っ!」
 ほんの数分前まで、命のやり取りをしていた相手と交われる方がおかしいが、魔族はそれが普通だった。
「このワシを愚弄するかぁっ! 言ったはずだ、ワシの乙女を奪うまで、この部屋生きて出る事はできぬとぉ~~っ!」
 再び復活した血まみれの魔人に捕まえられる横島。
「はっ、放せ~~~っ!」
「ぬうううんっ! 秘孔! 前立腺っ!」
 ザシュウウッ!
「ギャーーースッ!」
 そのままのネーミングだったが、「貴様のナニは自分の意志に反して硬直するっ」だった。
「いやや~~~~~~っ!」
「我が人生に一片の悔い無しっ!」
 ズドーーーーン!
 そのまま馬乗りになって、上から座られて奪われちゃう横島君、世紀末覇者ちゃんは魂を魔界に昇天?させちゃった。らしい。

 20番勝負制覇まで、残り18人。
 
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