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KANON 終わらない悪夢

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72舞ちゃん実力行使で祐一と結婚するの巻


 本来、893の息子で跡取り、どっかの楽くんみたいに料理上手で、子供の頃に一緒に遊んだ少女と鍵を交換し合って、いつかペンダントの鍵を開けた時に結婚してザクシャインラブ。
 警察の娘で「任侠と書いて人魚と読むきん」の人が恐れるお巡りさんとか、怒ると九州の訛が出てしまう子は千葉県のYさんの所に嫁に行く。
 和菓子屋の娘で味音痴、デッブデブに太ってから紅白歌手のセンターに立った穂乃果ちゃん?が、売れないアイドルかジュニアDVDタレントから既にAV堕ちしていて、素人AV図鑑VOL.7に出演「これ、シロウトのフェラじゃねえぞ!」とか言われた乳首真っ黒の声優とは結ばれなかった。
 まあ凶暴なゴリラ女でキンパツの人物は血を分けた姐弟だったので、舞と祐一のカンケイと同じく結婚もザクシャインラブもできない。
 ヤンキー娘と潤きゅんは、ヤられる前のセリフが同じだったのは、姉弟で脳神経の回路が似ていたためらしい。
 そちらの恋愛コイバナは成立しなかったようなので割愛する。
 双方ともそんな初恋はすっかり忘れていて、今後恋敵でライバルで「パパ」の寵愛を受けるためには敵同士、冥府魔道に堕ちて生きる二人であった。

 それでも舞は、血を分けた姉弟でも祐一と無理やり結婚する。
 十年間自分を傷付け自傷行為を続けて、何度か自殺まで成功させた舞だが、天使の人形も死ぬのを許さず、今日まで生かし続けた少女。
 約束の少年で、血を分けた姉弟で、運命の相手でなの「約束の少年と永遠に結ばれる」以外の選択肢は存在しない。
 最初から他の選択肢も「4,秋子ちゃんと愛の逃避行」すら無い。
 例え韓流ドラマのヨン様みたいになろうが、兄妹で結ばれない悲恋とかは無くて、姉弟でも絶対に結婚してザクシャインラブる。
 もう呪いと自分の血と傷、剣と爪と棘と牙と角と背びれで学校敷地内全ての隅々に10年間血の色の魔法円?を描き続け、代償を払いまくった呪いなので必ず実行実現血実する。
 ナニが起ころうと、その代償に世界が滅びようと、ビッグクランチしようが、必ず結ばれる。
 イザナミ候補で直前まで仮のイザナミ本人、滅びの巫女の決定なので揺るがないし、女帝で女王様の決定でもあるので、祐一クンに拒否権は存在しない。
 生贄として送り出されてお姉ちゃんズに心臓をヌかれて聖杯にされてから喰われる。
 その前に英霊のバーサーカーを九回殺されて、目も切られてしまうかも知れないが喰われる。
 キスシスみたいに全く血が繋がっていない姉二人と結ばれるとか同居してるとか、そんな甘くて美味しい嬉し恥ずかしい関係でも無く、パイパンの騎乗位センセイとか妹も出ないし、お漏らし眼鏡の鈍臭子な同級生も出ないし「エッチなのはいけないと思います」なメイドも出ない。
 それも強制力のある呪いでギアスなので、祐一きゅんの肉体と魂に刻み込まれて必ず実現させられる。
 秋子タソでもマコピーでも無効化出来ない積み上げた呪いである。

 本日の巫女で妖狐の嫁である娘の、父親と祖父二人にも挨拶されてしまった祐一。
 教頭先生と、北川とヤンキー娘の親父で893な親分まで、相沢祐一をボコる会に参加されそうで恐怖した。
 北川キュンのお父さんの場合、姐さんと恋仲になって生まれた自分の命より大事な娘と、一方的に惚れられただけで愛情は無い妻だが、フォックスブラウンの髪を見初められて婿入りさせられた、組長の娘が産んだ跡取り息子をダブルでヤられている。
 月宮一行はこうなるのを見越して、信じて送り出されて農家じゃないが祐一クンの妖力にドハマリしてアヘ顔ピースで里のババアや母親に写メ送っているぐらいに快楽堕ちもしていたが、眼鏡地味子さんとかは両親の許可も取っていない。
 まあ、家族も娘の存在を忘れていたりする。
 舞と委員長は母親まで食ってしまい、許可と言うか快楽堕ちさせて、親父の恋人や会長の旦那から寝取って自分専用のメスにしてしまった。
 もう叔母ファッカーで姉ファッカーで親友男子ファッカーで義母マザーファッカー、正に鬼畜としか表現の仕様が無い祐一の下半身。
 取り付けてある本体の方はガクガクブルブル震えて、オトモダチだった潤きゅんのパパや、美汐ちゃんと秋子さんと名雪の制裁を思って震えていた。
 潤きゅんとは「もう友達ではいられないカンケイ」になってしまって、男の娘にして「お前がママになるんだよっ」したかも知れないのでセキニンとかも取らないとイケない。
 天使の人形は秋子より、名雪のたくわんあたっく、とか生姜アタックが怖かった。
 現在本体からのエネルギー供給があるが、先日まで「無限エネルギー名雪エンジン」の動力、名雪的には「ゆういちとは運命の赤い糸で繋がってる」三相三線の動力線?で生かされて来たので、名雪パワーにはレジスト出来なかったりする。
 これはもう秋子ちゃんハウスへの立入禁止の出禁、心の恋人秋子ちゃんからの離婚?宣言もあり得る。
 みーちゃんの方は、明日ものみの丘の裏側に行く、前行程3時間全部泣かれて、返答を間違うと号泣される。「もうゆうくんと一緒になれないんだったら、イイよね? いいよね?」と聞かれてから刺されるか、毒で心中を迫られる。

 舞ちゃん実力行使で祐一と結婚するの巻。

 舞の控室
「ああ、舞、こんなに綺麗になって」
 消えた体や顔の傷だけでなく化粧までしてもらい、花嫁衣装である最高級の巫女服、絹織で厚みもあって仕立ても良く、前を合わせる組紐までが高級品。
 本来佐祐理が倉田神社の巫女として働くか儀式で踊る時に着るはずだった巫女装束。それが「忌み子」と呼ばれ続けた娘が着ているのを見て、感激の涙を流す母。
 香里と栞の母親ほどではなくとも、いつか娘が普通の男性と恋をして、運命の相手でなくても良いので、できるだけ長く寄り添って愛し合い、子どもを成して普通の家庭で育てて難病も患わず、ごく普通の、人並みの幸せを掴んで欲しいと思っていた母。
 だが先ほど受けた説明では、闇の世界の王子様、丘から降りてきた妖狐の息子、消えない妖狐との婚礼であり、その次席の巫女として今後妖狐に仕える(生贄)と教えられた。
 まだ混乱しているが、娘の相手は自分の運命の人ではないと思い始め少し残念な気もしたが、半分血が繋がっている弟であっても憚られる事ではなく、天孫降臨の儀式で、荒ぶる神々の嫁としては神性が強い妹や姉が尊ばれると佐祐理の母からも聞かされた。
 19年前に親子で捕らえられ、病気の娘を救われておきながら、その恩人を無碍に追い払い、この街や国を滅ぼしかけた罪人として、父親はその場で処刑され嬲り殺しにされた。
 自分は運命の相手に救われ、お腹の中にいた娘も命を永らえたが、「忌み子」「超能力少女」と呼ばれて、蔑まれたり持ち上げられてみたり、浮き沈みが多い娘と自分の人生。
 その件に付いても佐祐理の母から謝罪され、当主が二人交代するまで娘に人権は無かったが、ようやく娘にも幸せになれる機会が来た。
「おかあさん、今はいつもの舞じゃなくてボクなのだ~」
 話す前に……が一杯付いてから話す娘と違い、何やら明るく楽しい人格になっている今の舞。
「ああ、喜びの人格の舞と、お義母様の嫁入り前のご挨拶なのね? 是非5パターン全部撮っておきたいわっ」
 佐祐理的には特に、水の精霊である右手の悲しみの人格が、母の(無い)胸で泣き崩れて、お別れの挨拶をする場面をどうしても残しておきたかった。
「ついでだから全員集合なのだ~!」
 喜びの舞は撮影中の佐祐理に抱きついてキスをして、左手の人格を吸い出した。
 舞wifiで呼ばれたヤンキー娘、眼鏡地味子さん、教頭の孫にも次々抱きついて自分の魔物で精霊で別人格を吸い出して完全体?に変体して編隊非行して変態する舞。
「舞、お前…」
 レズだったの? と聞きたかった母だが、男性で弟と結婚するのに、本当はレズなのか聞けずに戸惑っていた。
「ええ、舞は祐一さんと結婚しますけど、佐祐理は舞と結婚します。他の子も佐祐理の妹デス」
「ええっ?」
 本家の本妻で正妻の方は、思いっ切り義母にカミングアウトして、娘や妹達と結婚すると言い出した。
 以前から怪しい怪しいと感じ、娘の衣服や下着、シーツ、特にパンツと靴下を持ち帰った親友?
 色々な物を持ち帰り「洗濯する」と言っていたが明らかに新しいものに交換して、ストックが貯まれば「使用した」のか「レンジでチンして複数回スーハーして匂いが抜けた」のか本当に洗濯して持って来た本家のお嬢様。
 二人共他に友達もおらず作らず、妖狐の血が引き合っているのかと思ったが、毎週のように泊まりに行って同衾する娘も見て「こりゃコイツらガチだわ」と母も倉田家メンバーも思い始めた。
 娘が男の話題を出して、約束の少年の話までしたので、娘はガチじゃなくバイか、倉田のお嬢さんだけがガチレズだと思っていたので、予想は大体合ってた。

 精霊を引っこ抜いたので全員ピヨって座り込んだが、舞が佐祐理を叩き起こす。
「佐祐理、気絶してる場合じゃないわ、起きて、撮影するんでしょ?」
 本来、本日の人格だった怒りの舞が佐祐理の頬をシバいて起こす。
 他の人格から「花嫁の顔叩くなよ、ボディよボディー」と言われ、一弥がいる腹を避けてケツを叩いて起こした。
「ええ、起きるわ、撮影続行よっ」
 床に三人ほどタヒ体があるが気にせず撮影続行。
「お、お母さん? べ、別に祐一と、弟と結婚するんじゃないんだからねっ、佐祐理とはずっと「友達で」一緒にいたいし、お、女同士で結婚するん訳じゃじゃないんだからね。そう、これから巫女として祐一を助けてやらないといけないから、仕方なくするんだからねっ(///)」
「「ツンデレだ…」」
 怒りの舞はツンデレなので、否定した方が本心である。佐祐理と友達でいたいというのは本心では無いのが気になったが、女同士で結婚するのが本心なので佐祐理も喜んだ。
「おかあさんっ、今日、舞はお嫁に行きます~、今までありがとう~~」
「ああっ、貴方の晴れ姿を見られる日が来るなんて、お父さんにも見せてあげたかった」
 母に抱きついて泣く舞。今度は水の精霊で哀しみの感情らしく、ガチ泣き水分過多、色々会話もしたが何となく精神年齢も7歳当時そのままのようで幼かった。
「あれ? お母さん? なんかダリ~、この服重っ、こんな重いの着て立つとか有り得ね~~、え? 結婚もダリ~~、でも佐祐理と結婚できんのか~、一回やっとくかな~?」
 ヒキコモリニートの楽の感情も出て、椅子に座って足を投げ出し、椅子の背中にもたれかかって抱きつき、全体重を椅子に預ける。
 しかし性欲の魔物でもあるので、佐祐理や祐一とパッコパッコすることには興味があった。
「妬ましい、倉田の奴らもまだ私を「忌み子」だと思ってる。佐祐理と一緒に神前で結婚するとか有り得ないとも思ってる。何の苦労もせずに私と同じ地位を得る者すらいる(委員長とか)。妬ましい…」
 喜怒哀楽では無く、嫉妬の心を持つ魔物である胴体で木の精霊。祐一クンロボのAIも務めていて、ウルズ6のM9と同じで田村ゆかりの声でインフメーションを話す魔物でもあった。
 どこかの人魚の監察官みたいに「悩ましい」のでは無く「妬ましい」らしい。
 舞ママとの感動の対話なんかも有り、10年ぶりに母親と再会して個別に話せたので、追い出されてからの苦労話もしたが、お互いに殺し合って元の体を奪い合い、自傷し続けて自殺までを目指していたのは母には伝えなかった。
 全員お母さん子だったが、人格統合には遠い道のりが必要だった。
 多分このまま分裂したままで、名雪に産ませた娘、香里の娘、栞の娘、佐祐理の二人目の子で娘、美汐かチョロインさんの娘として、元憑依していた少女から別人格が生まれ直してくる、まほらばオチと思われる。

 そんな舞、本日の人格である怒りの左手が、撮影が終わると部屋にある内線電話を取ってこう言った。
「電話、北海道総長連合」
「「「エ?」」」
 その電話は、秋子様から電話があったかのように即繋がって、相手先も慌てて受話器を取った。
「姐さんっ、姐さんから電話が頂けるなんてっ!」
 何か感激している相手を無視して、舞なので手短に用件を伝える。
「ええ私よ、今日、これから倉田の本家、倉田神社で結婚式をするの、見たい娘は見に来て、じゃあ」
 短い用件だったが、どこかで無理やり遮断されるまでに用件は言い切った。
「「「あ、ああっ、ああああああああっ!!」」」
 先日の香里の手口を覚えた左手は、ピザと寿司と救急車とパトカーと自衛隊100人前注文してしまった。
 外部に情報が漏れたので、当然天野とか討ち減らされた月宮の兵団も来て阻止行動を取る。
 秋子様に歯向かったり手出しするのでは無いので、ガチの戦争である。
 解散した倉田には兵団も術者もない。
 二時間目に来た連中も、仕事終わりか学校終わりか、連絡が間に合わなかった携帯持ってない連中にも緊急号令が掛かって来なければ後日ボコられて死ぬ。
 警察が出動しない、できない武装集団が舞姐さんの一声で集合する。
 卒業した連中はスゲエリーゼントとか鬼ぞりパンチパーマで礼服着て祝儀を持ってくるが、現役の奴らは「特攻服が礼装」なので、ご自慢のマイカーとかマイバイクに分乗して殺到する。
 ほんのチョット「忌み子」と思っている倉田の連中が気に食わなかったのか、自分が使役できる最強兵団を呼び集め、妖狐関連なので警察は出動出来ないし、(みなごろし)の舞で殺戮天使で木刀天女関連の事件は警察内に存在しない。
 例え110番しても「今日耳日曜」である。

 更に最悪なのが、北海道統一総長二代目である、メリケンサックの栞さんが持っているママちゃん用の携帯にも着信して通話内容が聞こえてしまい、現在縮地でスッ飛んで、倉田神社にちっちゃいペギラかガメラが火吹きながら回転して侵攻している最中であった。
「「「うそ~~~~~ん」」」
 倉田家終了のお知らせであった。
 
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