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KANON 終わらない悪夢

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56日が傾くと闇落ちする栞さん

 秋子の家
(せっかく人数も増えたんだし、朝の奴ら「座古ちゃんだいしゅき軍団」にも女神様でヲタサーの姫でマドンナでアイドルの女の子とサせてやってよ、何なら人数分分裂してやって、君は好きなだけ浮気してもいいよ)
 自分の嫁に来てくれたのと、特異点探索と発見の報酬としても、全ての復讐を果たしてやり、恋愛自由、浮気自由を与えた天使の人形。
「え? アタシいらん子ですか? 家族には興奮しないからセックスは外でして来いって意味ですか?」
 早速切り捨てられ、香里のようないらん子扱いなのかと思い涙目になる。
(違うよ、天上の快楽はここで、オリジナルの子宮と卵巣持ってる君に上げるよ。でも他の体は好きなだけ恋愛して浮気もしていいよ、僕だけで独占するには勿体ない子だからね。沢山子供産んで「産めよ増やせよ地に満ちよ」だね。君が次世代の人類の母、ミトコンドリアイブだ)
 計画変更に伴い、知能もある程度高く遺伝的に性能が良いが、人格までは不明な純血の妖狐の子だけ増やすのではなく、可能な限り座古のような聖人同然の子を増やして、今まで通りクズは始末して「良好な好ましい人類」を増やすのに決めた天使の人形。数としては母体が10万人に増えても少いらしい。
 委員長ファミリーは頭脳明晰で運動も可能でも、特殊性癖が過ぎるので余り増やしたくないらしい。
(イザナミの地位は佐祐理さんか委員長になりそうだし、正妻の地位もあげられそうにないけど、君はこれからの新世界で人類の母になるんだ)
「はい」
 知覚能力も認識能力も上げられていた座古は、天使の人形の言葉を全て理解した。
 この世を虐殺イベントや殺戮の天使(あゆ)以外の、何らかの手段で清掃(クリアランス)した後には、清潔な人類を配置して、自分が「まあオッケー」と選んだ男の種は残して子供も産み、駄目だと判断した男は脳に侵入させたザコ菌でも利用して始末するか、去勢して労働力として確保。
 ロキがギンヌンガ・ガップでフェンリルをオーディーンでトールハンマーしないでも、竜馬がロックで革命起こして大政奉還させる系統のシナリオで無くても良いようで、委員長が天孫降臨イベントで人類滅亡しないで済む系統の筋書きにソフトランディングさせた後でも、結局腐った人類は排除。
 肉体的性能は純血の妖狐並、誰も木から落ちた程度では死なず、難病で苦しんで若くして命を落としたりせず、学校にサディストやシリアルキラーが存在して毎日が拷問のような生活も送らないで済む「新世界」を作成して、ついでに知力や体力がなさすぎて惨めな人生を送らざるを得ないエラーも消去、座古はその世界でのミトコンドリア・イブに設定されたのだと知って、女として特殊な感動を覚えた。

 学校
 隣のクラスでも、他のクラスでも、妖狐関係者の間では「仮称、相沢祐一をボコる会」の首魁、北川潤が倉田佐祐理女王様の逆鱗に触れて処刑され、目の前で愛する人、美坂香里がメズブタにされて快楽堕ちする所を見せつけられ、もう一度祐一様に抱かれたのを北川に感謝までして絶望させたと通達された。
 更に名雪様のメス汁、香里の股間の中にある祐一様の精子まで飲まされて、魔力切れで死にかけだったのを生存させられ、殺されるよりも苦しい罰を受けたと知らされた。
 しかし香里を祐一の嫁から外すためにも下げ渡され、あれでも一応祐一の所有物なので前だけ血印で守れるか試し、ケツ*で恋人と初体験するのも許され、もっかい処刑するためと人生(クラナド)?するために祐一様に掘られてケツからも直接魔力補充されて、メスイキさせられた上で妊娠?させられたと広まった。
 快楽堕ちさせられていなければ、ほぼ自殺物のトラウマで、男の身でありながら五つ子か六つ子を妊娠してしまうお粗末な状況なのも広まった。
 北川も一応妖狐関係者だったので普通人のような人権はなかった。光よりも早い女の噂話も「事実部分」が広められた、
「キタガワってさあ~、アイザワの取り巻きの女に取り押さえられて、目の前で愛しの香里ちゃん犯されちゃって、それも香里大喜びでメス落ちして、何回もイクとこ見せられたんだって~、その後気絶した香里にナカダシされてた精子タップリ飲まされたんだってよお~、ヒッヒッヒッ! 香里に乗っかってケツアナでハツタイケンさせてもらったのは良いとして~、その後ろからアイザワに掘られちまってユウジョウ深めさせられたんだってよ~、ギャハハハハハハハハハハッ!」
 と言いふらされて、ゲスな女達の噂話とコイバナで盛り上がられしまった。
 佐祐理公認の上、美汐の術入りで広めさせられたので問題はない。北川の親を除いては。

 食堂兼カフェ
 本日も怒涛の一日が終わり、舞と佐祐理の命が狙われていたのも助かり、12.5ミリの狙撃ライフル、それで無理ならジュネーブ条約違反の40ミリの対装甲(アンチマテリアル)ライフルでも用意され、周囲に人気がなければロケットランチャー、クレイモア地雷指令爆破などなど、半年以内には人類の英知を結集してでも滅びの巫女である舞の抹殺が行われるはずだった。
 外見とか雰囲気では「ほむほむ」な系統の無口キャラの舞だが(乳のデカさを除く)、現在もイザナミ候補の名雪と秋子とマコピーと美汐と舞と佐祐理、ついでに委員長は、ワルプルギスの夜さんぐらいの物理攻撃無効状態にある。
 当たっても無効では無いが、物理法則を捻じ曲げる系統の秋子と同等の防御方法で、弾が何故か不発、調べようとしたスナイパーに向かって排莢された弾丸が偶然頭の方向に暴発して射殺、隣の観測員が突然発狂して、眼の前に居るヌルヌルの化け物を拳銃で射殺しようとして射手を射殺してから、化け物に殺されるより自殺を選んで銃口を咥えて自決。
 ロケットランチャーの射手も不発か自爆、装甲車でも自爆、数億分の一の奇跡が起こってクレイモアが転がったり逆方向に爆発する奇跡が起こって守られる。

『は~い、皆さん着席してくださ~い』
 本日募集されたばかりのユリクマ会第一回会合が、放課後のカフェで行われていた。
 元々Sっ気が多い子や、ガチレズは基本全員参加、遅刻厳禁で休むなど許されない運動部女子も退部してでも参加、美汐が走り回らされて部長(名雪を含む)などを配下に置いて参加を許可させた。
 六時間目中に佐祐理と取り巻きが廊下を歩き、全ての教室内をゴージャスさゆりん圏内に収め、全生徒から属性のある娘を抜き取って、ガチレズスイッチもオンに切り替え、佐祐理と波長が合ってしまった処女の娘は呼び集められていた。
「この集まりは、お姉さま方を中心として、女子同士の親交を深めるためのサークルだっ、参加も退会も自由。特に決まりも掟もない、参加証も無いが、どうしても会員の印が欲しければ後日用意するっ」
「「「「「「「「「「キャーーーーーーッ!」」」」」」」」」」
 後輩女子憧れの星「演劇部の王子」まで参加していて、祐一の制服を奪って上着を着せているので、更に倒錯的な雰囲気になり、王子、月人、空手部筋肉系女子、舞など「デカい系女子」も参加しているので、ねこさ~ん大喜び。
 何故か病院に帰らず、舞の左手目当てで香里まで参加していたので、ソッチ系女子とか今まで付き合って?いた娘や、香里好きの後輩とかも、香里テーブルにご指名で着席していた。
 ちなみに北川にアナルを犯されて、祐一、北川、香里の三階建てになって、3,4回トコロテン状態でケツ出しされているのは気付いていない。
「大変でしたね、お姉さま、難病で余命三ヶ月、それからの「たった一晩の奇跡の恋」お話を伺って感動しました」
「でも香里お姉さまが男性に穢されてしまったなんてっ」
 何かハンカチ噛んで「キーーッ」とかやってるのもいて、流石の香里もドン引き。
「え? ええ」
 現在の香里的ランキングは、祐一(愛する旦那様なのとエネルギー源的な意味で)>川澄舞お姉さま(左手の魔物的な意味と義理のお義姉さま的な意味で)>>>名雪(正妻)>>栞(妹的な意味で)>>王子(責めに見えるが実は受けなので)、委員長(祐一とサセてくれて寄りも戻してくれるので)>その他>え?北川?誰?>越えられない壁>>両刀の恋敵で同じ責め属性、佐祐理が嫌い。になっていた。
 自分の妹が両方のお姉さまを大好きで、犬みたいに尻尾振って懐いているのも気に食わなかった。

 その頃の栞
 ユリクマ会の中核メンバーなのだが、姉が嫌いなのも含めて、最初の挨拶だけで中座して天使の人形との放課後デート?に引っ張り出された。 今日は時間の制約があるらしい。
(ああ、ここだよ、今差し押さえの最中の校長先生の家で、もう一人見知った顔があるはずだよ)
 昨日渡された3500万ほど入った預金通帳、先物会社「天使の先物」に家、土地、退職金、恩給全部差し押さえられ、マイナス5000万ほどで放り出された校長。
「いや~~っ! それ私の預金じゃない、ジジイと関係ないだろっ?」
「貴方が労働によって得た収入ではなく、お年玉やお小遣いとして貰ったものですね、調査済みです」
 栞が虐められていて怪我をしても「私の生徒にそんな悪い子はいないよ、君が何かしたんだね? 言ってみなさい」と言い渡して、どうしても「自分で転んだ」と誘導して言わせ、絶望させたクズが処刑されていた。
 泣いている女の声も何か聞き覚えがあって、栞にも家の入口で真っ青な顔で震えている老人の姿が見えた。
「あら、校長先生じゃないですか、どうしたんですか~?」
 大体の事情を知っていながら、笑って話しかける悪魔。
「き、君は?」
 脳が腐った公務員らしく、嘘ばかり言う口はひん曲がって、顔ごと曲がっていたが、今日は苦痛に塗れた表情で、いつもの人をあざ笑うような表情は消え、ほんのすこし人間らしい顔もしていた。
「小学校の頃「お世話になった生徒」です、覚えてませんか?」
「すまない、生徒が多すぎて、子供もそんなに成長してしまうと分からない物だよ」
 また世間体を繕った顔をして格好を付けようとしているので追い打ちをかけてやる。
「出戻り娘の産んだ孫が、昔やらかしましたよねえ? 小学校で虐めやってて「傷害事件」起こして、そんなの教育長にバレると出世に響くから「無かったこと」にしましたよね? 今日のはその簡単なお礼です、うふふ」
「なっ?」
 絶句した校長が栞を舐め上げるように見て、孫が傷付けたどの子供か見分けようとした。
「へえ、あの馬鹿、私が誰かも分からないぐらい、何人もやっちゃったんですね、学習能力無いなあ。あの頃は校長先生と名字が違うから、何言われてるか全く分かりませんでしたけど、こういう仕組みだったんですねえ」
「きっ、君はっ、君がっ!」
 いつもならポマードべったりで寝かしつけているバーコード頭も、昨日この家での最後の入浴をしてから髪もバラバラで、落ち武者みたいな無様な格好で立ち上がった。
「美坂栞、貴方のお孫さんに毎日虐められて、雑巾の絞り汁とか飲まされてました~、これからは校長先生はタコ部屋行きで、お孫さんは大人のお風呂屋さんでオッサンの精子上下の口で飲まされて、親子仲良くとらば~湯ですよね~、あはははははっ」
「うわああああああああっ!」
 既に公職追放されて、お情けで辞職扱い、ただの錯乱したジジイになった老人が襲いかかったが、そんなものは今の栞には何の効果も無かった。
「フンッ!」
 校長の孫にやられたように、突き飛ばして肋骨を一本と思ったが、栞のマッスルボディでは手加減しても、手のひら(掌底)で押しただけで老人の肋骨を全部砕いてしまった。
「ぐあああああっ」
「肋骨って、何本折れても外からギプス嵌めるか、そのまま放置しか無いんですよね~、その年で胸開いて繋ぐとか出来ないし、呼吸するだけで痛いの、何年か味わってから死んで下さい。あ、暴れて肺とか心臓に刺さったら今すぐ死ねますよ」
 栞は天使のような笑顔で微笑んでやり、校長が人生を掛けて稼いだり、賄賂を受け取って手にした現金を紙袋に入れたままクルクル回った。
「3500万って軽いですね~? 先生の人生ってこのぐらいの重さなんだ~」
「ぐうううううっ!」
 校長は奥歯が割れるまで噛み締め、悔しさにも泣き、自分が選択した人生が誤りだったと無理やり気付かされた。無力な少女など黙殺してしまえば刑事告訴や復讐など有り得ないと侮っていた自分の判断を悔やんでも悔やみきれなかった。
 天使の人形は栞を殺人者にしないで済むように肋骨を繋いでやり、今後タコ部屋で毎日元気に働いて、呼吸するだけで痛みに悶絶する状態で生かしてやった。

 国や県の調査目的で、重機も入れない山奥で毎日スコップで穴を掘って、意味があるのか無いのか、遺跡調査か地層確認名目で穴の底を学者に見せたら、自分で掘った穴を埋め戻すだけの地獄が存在する。
 小屋で監禁されて、日当が出ても凄まじい値段の部屋代、布団レンタル、食事代、水代(水道電気なし)で収入のすべてが奪われて、合法的?に893の収入になる。
 もちろん外から鍵がかかって、火事が起こっても脱走できないし、逃げても娘と孫の負担になる。遺産相続放棄とかは街金闇金経由なのでできない。

 そんな遣り取りを聞いていた孫娘も青い顔で外に出てきた。
「テメエ、美坂だな、まだ生きてやがったのかっ?」
「ええ? チンピラってセリフが決まってるの? 昨日も同じこと言われた。もう死んで悪魔に魂売って、お前らに仕返しするために来たんだよ、ケケケッ」
 明らかに生者ではない気味の悪い笑顔で笑われたが、怒りの方が勝ち、過去の弱い栞を覚えていたので、昨日の少女のように襲いかかった。
「あははははははっ」
 栞が放つシルバーセイントぐらいの音速パンチは、少女の顔面を全部陥没させ、耳から脳が吹き出すぐらいの破壊を産んだが、天使の人形が少し時間を巻き戻し、死なない程度に調整して、これからの苦痛だけの人生を続けられるようにしてやった。
(栞ちゃん、そんなに楽に死なせちゃだめだよ、これからこの女は、18になるまで援交とかの裏ビデオに出演して、18になったら整形してAVデビュー、その後もずっと、ストリップ小屋とか売春宿で一生を終えるんだ)
「う~ん、鼻と顔潰しちゃったから、今すぐ整形かな? 良かったじゃん、昔の知り合いとか初恋の相手がお風呂屋に来てバッタリ、でも顔違うから分かんないでしょ、あはははははっ」
「じぐじょう、ぜっだいにじかえじしでやる(畜生、絶対に仕返ししてやる)893の女になっておばえをごろじてやづ、ゲフウウッ!」
 死ななかった少女は、栞に踏み潰されて胸骨全損の障害を負って心臓と肺を直接踏まれ、呼吸できない状態で失神したが、また天使の人形が自発呼吸できるように修復して、息をする度に激痛が走る状態で生き返らせてやった。
「893とかに媚びても無駄だね、この「メリケンサックの栞」さんは北海道の統一総長で、893供より上の頂点にいるんだ。やれるもんならやってみな」
(闇金とお風呂屋さんの元締め、夜王もいるよ~、チャイナマフィアもロシアンマフィアも皆殺しだよ~、「カズヤのアニキ」はちょっと休業してるけどね~)
 少女にも見えない化け物の存在は知らされ、警察や自衛隊でも勝てないガメラやゴジラに喧嘩を売ったのだと気付かされた。
「私が雑巾の絞り汁飲まされた分、これからお前は毎日オッサンの汚くて臭い精子飲まされるんだ。収入全部巻き上げられるから、お小遣い貰うにはスマイルだよ~、あはははははっ」
「ひぐ~~~、あうううううっ!」
 流石のサディスト少女も、自分の選択が間違っていたのを気付かされた。弱そうで病褥な生き物を毎日虐めて楽しまなければ、これから終生続く地獄を味合わずに済んだ。
「卵巣も子宮も潰さないで置いてやるから、この世で一番醜くて汚くて臭いオッサンの子供孕めよ、頭陥没してて左右の顔違ってて壊れてるようなの。お前に似た超ブサイクでキモイ、病弱で障害も持った足りない子供生むんだぞ、あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!」
 少女は脳の血管が切れて憤死しそうだったが、死ぬことは許されなかった。あゆに食べさせる命も満タンだったので、命さえ喰われず長生きする羽目になった。
 
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