魔王卑弥呼
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完
四天王アマーンに食べられてしまった強姦魔は使い魔として復活していた。
アマーンはこの強姦魔だけではなく多くの性犯罪者を食べては使い魔として復活させていた。
「ああ気持ちいい、ああん」
アダルトビデオの撮影中である、スタッフ、男優ともにアマーンの使い魔だ、そして女優は現役の防衛大臣の稲本朋子いなもと ともこ。
朋子は膣とアナルに使い魔の男根を入れられよがり狂っていた、鼻には鼻フックが付けられ背中には黒マジックで大きく調教済みと、書かれていた。
監督は四天王アマーン、今は人間のパク・シネの姿だ。
「日本の未来は世界がうらやむねぇ、ふっふっふ」
ここは佐々麻美のマンション。
「……という訳なのよ」
美樹がテレビで四天王が出ていた事を話している。
「あの真っ先に崖から飛び降りた女ね」
麻美が真剣な顔でうんうんとうなずく。
うなずく麻美の右肩にチョコンとハムスターが乗っている。
「俺はアマーンの使い魔だった、待ちに待ったお前らがそば屋の駐車場に現れたのでアマーンに知らせた、そこで俺とアマーンの契約は終わりだ、俺は今フリーだ」
「なにその生意気な口の利き方は、まだ自分の立場が分かってないようね、あなたは奴隷なのよ、ど、れ、い!」
麻美が肩に乗っているハムスターに言い聞かせる。
「タッッ」と麻美の肩から飛び降りて美樹の方へと逃げる、麻美の肩はハムスターの小便で濡れていた。
「稲本ぼ~え~だいじ~ん」
議長が告げる、ここは国会議事堂だ。
「その件に……関しましては……うっ、粛々と……あん……進めて……おります」
稲本の膣には小型のリモコンバイブが入っていた。
そのリモコンバイブは悪魔製でどこからでも操作可能だった。
その様子を裸のシネがリモコンのスイッチを手にしながらテレビで見ていた、自分の股間を使い魔に舐めさせながら。
鬼形卓(きがた すぐる)は客がいなかったので自分の屋台でスポーツ新聞を読んでいた。
その記事の内容はテレビ番組の番組編成であった。
(番組制作も大変だな)
鬼形が楽しみに見ていたドラマが低視聴率を理由に打ち切られるのである、その記事を見てなるほどと思う。
(視聴者の少ないドラマを延命させるよりも新しいドラマを作った方が視聴者が増えるかもしれないという事か……)
鬼形卓は納得したようだった。
美樹の家には織田美樹、佐々麻美、使い魔ハムスター、そして鬼形卓がいた、美樹の母はパートに出かけていない。
「あの山でそば屋をやっていたけどあっという間だった、そばは僕の人生そのものだ」
卓は皆を見渡す。
「僕は今屋台で修行中だ、今のままでも美味しいと言ってくれる人もいる、でも僕はいつか屋台から卒業して自分の店を持ちたいんだ、山頂の幻ではなくこの現実社会で!」
卓は唾を飛ばして熱弁する。
「僕は……僕は自分の打ったそばを多くの人に食べてもらいたいんだ」
涙を流し鼻水も垂れてくる。
「みんな……一言ずつお願いします」
卓が頭を下げる。
「私は……まだまだやりたいわ、主役だものね、でも卓がそう決めたんなら仕方がないわね、どんな役でも良いからあなたの作品に出してね」
美樹の目が赤く充血している。
「私は……途中からだけど楽しかったな、ハムちゃんに辛く当たったのがいけなかったのかな?私もチョイ役で良いからまた蘇らせてね」
麻美も目が赤い。
「俺はこの前出たばかりだからあれだけど……こんな中途半端で終わらせて、あんたにはプライドが無いのかい? まあしかし辞めたいのなら仕方がない、このままじゃどこへ行っても多くの人にそばを食べてもらえないよ」
ハムスターなりの叱咤激励だった。
鬼形卓、織田美樹、佐々麻美、ハムスター一同が正座して頭を下げる。
「今までありがとうございました」
声を揃えてお別れの挨拶です。
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