| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

KANON 終わらない悪夢

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

81墓場に送られた祐一くんの代わりに、デッキから攻撃力1500のモンスターを召喚できる


「それでは続きましてキャンドルサービスです、皆様お席に戻って頂き、新郎新婦がローソクを点火してご挨拶に回ります」
「ひいいっ」
 祐一への苦難は続いていた。現在火炎系の術者は、月宮のデッカイ少女と香里、佐祐理も短時間だが怒りの魔物が入っていたので少々。
 もし香里さんがいらっしゃっていれば、火の海にされていた地獄披露宴。
 鳳翼天翔で祭具殿や本殿を焼いて、惰弱な妹を助けたつもりにでもなって、名雪と暗黒聖闘士(じょしりくじょうぶいん)を率いて、祐一(いてざのゴールドクロス)を強奪。
 舞お姉さまの結婚式まで妨害する、佐祐理の両刀のガチ恋敵が来ていれば、フェニックスとアテナの決戦とか、水瓶座の舞と栞の師弟?対決とか(栞がヤラれてク~ンクゥ~ン、ヒーヒー言わされました)、サンクチュアリ入り口で邪武とか激とかの聖闘士(まものいりしょうじょ)と、倉田家庶子(スチールセイント)とかゴーストセイントとの対決まで行われる所だった。
 妹と同じで舞お姉様が香里の上下の口を塞いで『私の子供を産んで欲しいの』の最終奥義を出さなければ、倉田神社とか祭具殿焼失の大惨事になる。

『さあ、行きますよ、一弥』
 今回も地獄への特急券を購入してくださった佐祐理お姉ちゃん。
「モウユルシテ、ユルシテ」
 何かの生命エネルギーを、先程のケーキ入刀で使い切ってしまった祐一きゅんは、新郎でイザナギのはずなのだが、心労と心臓膿漏で倒れそうなところを引き摺られ、元気が満タンでツヤツヤのお姉ちゃんズがテーブルを回ってキャンドルサービス。
 術を使いすぎて血の気が無くなり、寿命が減るはずの佐祐理は、充電器で一弥や弟妹用の種牡を手に入れて、その上男装している舞まで手に入れたので鼻血出るぐらい漲りまくり。
 約束の少年と佐祐理を手に入れた忌み子川澄舞も、今宵も斬鉄剣の切れ味が違うようで、手負いでも瀕死でも無い5体の魔物が集結しちゃってるので、今までの古傷も治りきってパワー全開。
 引き回されている祐一きゅんは、ヤンキーたちの車で首にロープ掛けられたまま引き摺られて峠越えもさせられ、西部の掟で広場に連れて行かれて高い所に吊るされたぐらい消耗していた。
(もうカンベンして下さい)

 父兄が参観しているテーブルでは、親分さんの刺すような目付きが気になったぐらいで問題は起こらなかったが、秋子ちゃんが許可した婚約者さんは、ヤッパリ許してくれなかった。
『祐一さん…』
 もうガッタガタ震えながらヤバイ目付きで拳を握りしめ、ペガサス座の軌道をなぞって流星拳か彗星拳を繰り出そうとしている。
 属性は水と氷なので白鳥座のセイントにならって、オーロラサンダーアタックとか、白鳥座在中のブラックホール技でも繰り出して来そうな最終兵器さん。
『おすわり』
「クゥ~ン、キュウ~ン」
 舞がおすわりを命じると大人しくなって、耳を垂れ下げながら尻尾振って座った栞犬。現在の飼い主、舞お姉様には従順だった。
『まあ、そんなに懐いて』
 舞が頭を撫でると、また頬を擦りつけて匂い付けして懐く栞~イヌ。
 佐祐理お姉様も撫でてやると、嬉ションしそうなぐらい尻尾振って懐いた。
「ヒャウ~~~ン、ヒュオ~~ン」
『お座り』
 ご褒美に犬用のジャーキーかステーキでもやると、大人しく食べていたのでローソクに着火して次のテーブルに向かった。

『ゆ、ゆうくん…』
 もうガッタガタ震えながらヤバイ目付きで懐剣を握りしめ、もっかいゆうくん入刀しそうな美汐さん。
 妖狐の一族からは忌み子として敬意を払われていないのも分かったので、舞が片手であしらい、王子から定規を取り上げたように、腕を捻って簡単に刃物を取り上げて、マコピーが舌打ちしながらテーブル叩いて立ち上がろうとした、手の指の隙間で物凄いスピードでナイフアクションしてやってからテーブルに刃物を突き立てた。
「ひいいっ! 真琴っ」
 勿論ゆうくんの悲鳴である。エイリアン2のアンドロイドさんみたいに指から白い血は出てなかった。
 舞の魔物の腕力で突き刺したので、刃の部分が全部入ってしまい、抜こうとしてもテーブルごと持ち上がるので、バールのような物で抜くかテーブル割らないと抜けない。
『美汐、大人しくなさい』
「ひっ!」
 佐祐理お姉様の注意なので、これ以上逆らうと北川きゅんのように処刑される。
 ゴージャスさゆりんで発情させられ、学校で男子生徒全員に輪姦され、喘ぎ声とか涙とかヨダレとか卵子とか色々と垂れ流してから、誰の子かも分からないような子を妊娠させられる。
『お座り』
 プレデターさんも諦めて大人しく着席した。
 ご褒美に犬用のジャーキーかステーキでもやると、大人しく食べていたのでローソクに着火して次のテーブルに向かった。

『おとうさん…』
 もうガッタガタ震えながらヤバイ目付きで暗器を握りしめ、おとうさん入刀しそうな真琴(本物)。
 妖狐の一族からは忌み子として敬意を払われていないのも分かったので、もっかい舞が片手であしらい、王子から定規を取り上げたように、腕を捻って簡単に刃物を取り上げて、ザコちゃんの手の指の隙間で物凄いスピードでナイフアクションしてやってから、刺しても死なない化け物に、手の甲のど真ん中に刃物を突き立てた。
「えええっ? アタシ? それも手の甲貫通?」
 巫女の一人なのに、見せしめのために手を貫通されて驚くザコさん。今後そう言うキャラ扱いらしい。
 舞の魔物の腕力で突き刺したので、刃の部分が全部入ってしまい、抜こうとしてもテーブルごと持ち上がるので、バールのような物で抜くかテーブル割らないと抜けない。
 紙の化け物なので白い血も青い血の出血もなく、手の甲を裂いて刃物を外しても元に戻った。
『真琴、大人しくなさい』
「ひっ!」
 佐祐理お姉様の注意なので、これ以上逆らうと北川きゅんのように処刑される。
 ゴージャスさゆりんで発情させられ、学校で男子生徒全員に輪姦され、喘ぎ声とか涙とかヨダレとか卵子とか色々と垂れ流してから、誰の子かも分からないような子を妊娠させられる。
『お座り』
 怪しい宗教娘も諦めて大人しく着席した。
 ご褒美に犬用のジャーキーかステーキでもやると、草食NOVAウサギも大人しく食べていたのでローソクに着火して次のテーブルに向かった。

 主要な魔獣(マコピー)を含め四匹黙らせたので、キャンドルサービスでも舞が勝利した。
 最終兵器さんの扱いも、刃物の扱いも舞が一枚上手なので誰も刃向かえない。
 その後、定番の「ご両親への感謝の手紙」読み上げは佐祐理が断って不成立。
 政治家パーティーでは天国のお祖母様に手紙を読み上げ、嘘泣きして朗読する演技もして嘘絶句とかも入れて目も真っ赤にして泣き、女なので香里並の嘘演技が平気で出来るお姉ちゃんズ。
 名雪の記憶喪失技とかで術が使えないよう制限され、精神年齢も固定されていた軛から開放され、もう政治家で女城主様のDNAが目覚めていらっしゃって、被選挙権が得られるまでに工作して、母や父より地域の皆さんの人気を得て、舞や祐一を選挙区に送り出す気マンマン。

 残りの有象無象の暗黒聖闘士(りくじょうぶ)は余興に歌わされたり、巫女姿のままサッカーのリフティング芸を見せたりして宴会を進めたが、挙式好きのジジイとババアが満足して酔うと、座り通しで腰が痛いのとトイレを我慢できずにお開きにしてくれた。
 退場者へのご挨拶とかは佐祐理が引き受けたので、見たことも無いような親族にも適当に頭下げて追い返した。

 二次会会場?
『皆んな~、盛り上がってる~~?』
 二次会では舞@喜びの人格が神社の外に出て、割れてガサラキさんが降りちゃった石舞台でプチコンサート。
「「「「「「「「「おうっ、おうっ、おうおうおうっ!」」」」」」」」」」
 ピンク色のサイリウム振ってる王国民(ヤンキー)とか、鬼武者と巫女服侍天罰ダンサーズも一緒に、いつものサイドステップしながらYOU&MEを歌って、ウザイ合いの手を入れさせられた夜でもグラサンでタトゥー入れる夜舞組(ナイトダンスパーティ)の統一ヘッドと「チェ~ケラッチョ~」もした。
 空気読んでアニメタイアップ曲も一杯入れてくれて、堀江由衣(あゆ)みたいにアニサマでもオリジナルアルバムから三曲、熱烈なファン以外誰も知らない曲を、お神輿かゴンドラに乗って場内一周しながら歌い上げるような酷い事はしなかった。
 最近はミスモノクロームとか、一応知ってるのもあるが、やはりオリジナルアルバムから2,3曲出してくる宣伝バーター出演らしい。
 同じ堀江でも、ジジイには堀江美都子の方がレパートリー山盛りで有り難い。ヤッターマンで山本正之先生とか、ボトムズ歌うのに「織田哲郎@TETU」とか出たので、金持ってるジジイ向けの曲を入れてくれるとブルーレイも買う。

 他にも佐祐理がキチャサージャリアンの能力全開で歌ってしまったので、ヤンキーも各家侵攻部隊も大人しくなり、樹木が成長しすぎたり、要所要所に混じっていたザコちゃんコピーが全員芽吹いたりしたが、佐祐理の能力なら分裂増殖したザコも止められるのが判明した。
 歌アテナ先輩のあやひーが代行して、声楽の歌い方とかはしなかったらしい。
 美汐も中の人が歌姫なので、さくらちゃんの歌とかラーゼフォン歌わされたり、栞も持ち歌の魔法使いTAIを歌わされた。

 鬼武者ダンサーズの力を思い知らされていた天野家一行は、お婆さんと一緒に帰還。
 月宮侵攻部隊も一戦も交えず、「なんじゃ~、ありゃあ~」という、昨日の栞さんより強力なアーマードトルーパーだかメタルフェイクを5機も目にして撤収。
 舞+鬼武者ダンサーズでも、メリケンサックの栞さんでも全軍壊滅できたが、新当主は秋子の仕置を恐れて空気読んで帰った。
 呪いのATフィールド張ってる相手に、吸着地雷とかRPGみたいなグレネードランチャーは効かない。
 自分が乗ってきた車とかに着弾して、モンロー効果で熱線噴射してガソリンに着火して、自分も燃えながら爆発炎上する。

 こうしてよ~~~~~うやく拷問結婚式と地獄披露宴と二次会が終了した。
 祐一クンは妖狐なのに血の気引いちゃって腰も抜けて、怖すぎる嫁とか妹?とか、お姉ちゃんズとか、プレデターに北海道統一総長やら舎弟のヤンキー軍団に増殖した紙の化け物とか、破壊力順に打線が組める女達と結婚させられたのを思い知らされていた。

 倉田家からは当然、法律関係者によって婚姻届が事前提出され、役所も官僚まで権力に屈して、政治家案件なので最優先で受理済み。
 今までの婚姻届不受理届けではなく、祐一が18歳になり次第、佐祐理との偽装結婚が成立してしまう。
 香里のような偽造模造品の書類ではなく、三年間契約、違約金100万ドル縛り有りの外人傭兵部隊に、酔った時にサインさせられて入隊したか、ソ*トバンク毎月不正請求電話とか追加のタブレット通信とか、ヤ*ーBBとかヤフ*クのオプション契約に全部加入させられて、7日間のクーリングオフも効かない契約とか詐欺ギアスで縛られた。
 サーヴァントで英霊の皆さんは、祐一に対して逆に令呪を持っていて、色々な強制力とか暴力で命令が出来る。
(うそ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん)
 結婚は人生の墓場とも言われるが、棺桶に片足か両足突っ込んでしまい、最悪の食べ物と言われる結婚式のケーキも、実の姉と佐祐理お姉ちゃんに「あ~ん」されて強制的に食わされ、物理法則もエネルギー保存の法則も何一つ通じない、女の価値観と感情だけで罵りまくられる人生が開始された。
 唯一倉田家なので家事の手伝いとか子育てとかしなくても良いが、風呂掃除にトイレ掃除は浮気の罰としてさせられる。
 妖狐が一ヶ月で消えてしまうのは、この悲劇から可及的速やかに撤収させて貰えるように配慮されていた結果らしい。
 墓場に送られた祐一君の代わりに、デッキから攻撃力1500のモンスターを召喚できる。
(それは遊戯王だよ…)
 まさか15年前に書かれたSSのネタを、もっかい使う事になるとは思っていなかった天使の人形だった。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧