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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)

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28魔族の呪いを解けるマスターキーとして旅立つ(強奪される)カズマきゅん

 魔族の未来を背負った少女、魔族の指揮官として、受け入れられない回答を貰ってしまったので、開戦の告知をしなければならなかった。
「では戦おう、開戦は明日の朝だ」
「承知しました」
「らめえええええっ!」

 自分のためにサッキュバス兵全滅、巣はもう一回爆裂されて消滅するような被害を受け入れられないカズマ。
 かと言って、防衛装置を始動して、レッドドラゴンも、愛し合った指揮官の少女、火竜とか飛竜君全部の頭に穴を開けて全滅させるのにも耐えられなかった。
「貴方の物になりますうっ、一生どこにでも付いていきますうっ!」
 カズマは、どこかのユリアさんみたいなセリフを言って、南斗聖拳の使い手、いや魔族の指揮官の少女に付いて行くと誓った。
 今回アクアには胸に7つの傷でも付けられるらしい。

 カズマの要求により魔族の指揮官と護衛、サッキュバス側の族長、族長補佐などが、戦いにならないで済むように、テーブルに着いて話し合った。
「我々の要求はカズマ殿に魔族領内に来て頂いて、魔族の少女や兵士の呪いを解いて貰うこと。鍵のように差し込めば済むので、そちら側と違い比較的簡単だ」
 カズマはナッシュ均衡だとか「ビューティフルマインド」に出てきたオッサンが書いた交渉の数式を思い出そうとしたが、学がないヒキコモリのロリニートだったので、映画の内容以外は何一つ思い出せなかった。
「サッキュバス側は、このままカズマ殿に滞在して頂いて、この巣にいる出産前の者全員の呪いを解いて貰い人間にして頂くのを願っている。しかし、カズマ殿が戦いを望まれないので、このような席を設けたが、話は平行線だろう」
「いや、サッキュバスの呪いを解くのには、子宮に精子を入れれば済むようだ。今まで水で希釈して試したことはあるか?」
「「「「「は?」」」」」
 知能の高い魔族指揮官に指摘されるまで気付かなかったサッキュバス一同。頭はそんなに良くなかった。
 めぐみんにでも相談すれば早く解決していたかもしれないが、女神もダクネスも気付いていなかった。
 ロリ女王様は、水で薄めたグリセリン浣腸に酢を混ぜた液をケツに叩き込んで泣かせて、背中に乗ってできるだけ苦しませてやるのは日常だったので、すぐに気付いていた。
「ここにカズマ殿の精液がある、水で薄めても、交接がなくても解呪が可能なのか試して見て欲しい」
 自分に出された精子を、容器に受けて溜めていた魔族指揮官。
 提出されたサッキュバス側は、すぐに水と浣腸器具かビデを探して試した。

 一同に見えない所で下半身を脱がされて注入されるサッキュバス。とりあえず御剣所有の三人が、まるで罪人のように連れてこられた。
「うっ」
「ピンポン」
「なっ、鳴りましたっ!」
 御剣に登録されたまま、カズマを裏切った女で試され、カズマ所有でなくても、処女のままでも鳴るのが確認された。
(良かった~~)
 500万人全員とヤら無くても助かったので肩を下ろすカズマ。
 希釈しても100倍ぐらいまで大丈夫だったので、角が落ちて呪いさえ解ければ、本人と交尾する必要がない。
「カズマ殿が所有登録していない女でも鳴るのなら、本人が出向く必要もない。「解呪の霊薬」として配り、希釈すれば使える。ここが終われば魔族領のサッキュバス城をめぐり、直接解呪されたい者は我らに同行して、自ら受けた精を溜め、他の城に配れば良いだろう」
 その場の全員で「コイツ頭良いよなあ」と思ったが、高等教育を受けていたカズマなら、思い付いて当然の事象であった。

 当然その後は、人数分を100で割った「原液」を抜かれて、希釈されても全員ピンポン言わされ、角も落ちて尻尾も取れたので、クズマがイタズラしなかったロリサッキュバスにも、ペドサッキュバスにも赤ちゃんにも予防注射?され、解呪の霊薬が配給された。

 その夜は、問題が解決されたので再び祝勝ムードに戻り、開戦も阻止された。
 カズマの魔族領への一旦お持ち帰りも許されたため、魔族指揮官の少女はカズマと宿泊して、裸で抱き合ったりペロペロチューチューして婚約初夜を楽しまされた。
 窓から主を見つけたレッドドラゴンに睨まれ「僕のお姉ちゃんに手を出すな」と凄まれたが、魔族少女に「やめろっ」と怒鳴られて、一晩中キューキュー泣く声を聞かされた。
 どこかの「くまみこ」みたいに一緒に育った姉弟だったようだが、爆裂の神様も姉には絶対服従の弟だったらしい。

 翌朝
「もうこんな所に来るんじゃないぞ」
「はい、溺れてる所を助けてくれた二人には宜しくお伝え下さい」
 トラ箱を釈放されたアクアは、とぼとぼと歩きながらサッキュバスの巣を目印に、昨日カズマがいた商館を目指した。
「お腹すいた」
 結局、便壺にゲーゲー吐いたアクアは、胃袋の中が空で、空腹や二日酔いで気分最悪だった。
「こんな時って迎え酒よね?」
 もうアル中まっしぐらの駄女神だった。

 カズマがいる商館
「こんな時、世界が輝いて見えると言うのは本当だったのだな」
(ああ、太陽が黄色い)
 目に見える物が輝いて見える魔族少女と、血液から赤血球が減り、眼底に映る色が薄いカズマ。
「呪いも解けて、カズマ殿の子も産める、本当の人間を発見したので、政敵にも有効なカードを手に入れた。奴らの子女だけは解呪しないで置こう」
 開戦の朝にはならなかったが、相変わらず抜きまくられて、強精剤とか絶倫薬とか、先の精力を前借りして使いまくっていた。
「ピンポン」
 朝のチューだけでもピンポン鳴って、繋がっても中出ししても、とにかくピンポン鳴りまくった夜だった。
「指揮官殿、朝食の席が用意されます。0700までにご用意下さい」
「分かった」
 女の顔から、即座に軍人の顔に戻り、朝の支度を済ませ、引き続きテーブルを囲む一同。

「それでは火竜部隊は本日撤収する。カズマ殿は私と共に我が父と面会した後、神聖文字で書かれた古書を解読して装置を操作して頂く。休憩を挟んで同行したサッキュバスとの交接、精子を収集して、魔族領内の巣に対し解呪の霊薬として配布する。道中の安全はこちらでも保証するが、同行のサッキュバス兵、親衛隊が警護をする。以上、間違いありませんな」
「はい、結構です」
 合意文書が交わされ、カズマきゅんが魔族にドナドナされるのが決定した。
(うそ~~ん)
 昨日「一生付いて行きますうっ」と言ったのが通ってしまい、魔族少女との婚約も成立。
 ダクネスの2千倍ぐらいキッッッッッッッッッッッッッツイ性格なので、親がどう言おうと魔王が反対しても結婚される。
 めぐみんとダクネスは、サッキュバス装束のまま「付いていくよ~~」「逃さへんで~~」と言う病んだ顔をしていたので、同行者に登録。
 しかし、一名行方不明のままだったので捜索願も出さず放置してしまった。

 出発の刻限が来て、人間の捕虜にも特赦が出されて開放、巣を破壊したり、畑を踏み潰し水浸しにした(アクア)賠償金も支払われることになり、アクセルの街の冒険者も、思いを遂げたロリ女王様も、カズマに別れを告げて、馬車で帰って行った。
(誰か俺を連れて帰って)
 その頃アクアは、昨晩の事件もあり、カズマへの面会は拒否されたが、ウィズの所を頼って飯を食って迎え酒して満腹になって、昨日は吐き過ぎて余り眠れなかったので朝寝を始めていた。
「か~~、こ~~~~、スピ~~~、ううん、もう食べられない」
(一緒に帰りましょうね、アクア様)
 ウィズはサッキュバスに預けていた飛竜で、アクセルの街に帰る事にして、昼過ぎまでアクアを寝かせた。
 飛竜火竜部隊も撤収を始め、大した食料も持たずに来たので、補給を待つより帰って竜に自分で食べさせることにしていた。
「さあ、カズマ殿、いや我が夫よ、この子が我が弟、レッドドラゴンのピーちゃんだ、乗るがいい」
「はあ」
「ピーーーーキューーー(訳:人間、僕のお姉ちゃんは渡さないぞ)」
「馬鹿者っ、妾の夫となる人物、お前にとっては兄だ!」
「ピューーーー(訳:お姉ちゃんゴメンナサイ)」
 ドラゴンの頭をシバき、命令して躾ける魔族少女。
 カズマもレッドドラゴンの涙目というのを始めて見せられ、ドラゴン搭乗者とは、このぐらいキッッッッッッッッッッッツい性格でないと務まらないのだ思った。
「乗るのだ」
「はい」
 高貴で、孤高の存在がカズマに背を許した。自分の能力や力では無く、魔族少女の力だったが、人間の身でレッドドラゴンに乗れる人間は歴史上でも数えるほどしか存在しなかった。

 近くでは族長と族長補佐なんかも、また今生の別れをしていた。
「カズマ様の種を全ての巣に配り、この世界のサッキュバス全ての呪いを解くのだ。お前にはその務めを任せる」
「はいっ」
「さあ、行くが良い。お前はこのような僻地で、族長として終わるような子ではない、広い世界で見聞を広め、カズマ様と添い遂げるのだ。そしていつか、子を授かったら、我らサッキュバスを導く王子を産み、育てるのだ…… わが子よ」
「はい、お母様」
 族長補佐がサッキュバスを導く王子を生む、運命の少女だったようで、新人サッキュバスちゃんも親衛隊として同行したり、表彰も受けたが、アホの子だったらしく、特に重要な任務も警護役も任せられなかった。

「さて、行きましょうか、ダクネス」
「ああ、寒くないか? めぐみん」
「はい」
 サッキュバス装束の上に、空を飛んでも寒くない旅装束を着て、いつもの服装や杖を隠し持っている二人。
 アクアは気になったが、探している暇がないので、自力でアクセルの街に帰ってもらうか、ウィズがいるはずなので、どうにかなると思っていたが、アクアはいつも通り「どうにかなって」いた。
「キューーー」
 魔族に徴発され、魔族所有になっていた飛竜君だが、カズマとも再会して、めぐみん騎乗の飛竜になっていた。

 まず先行の飛竜が飛び立って見事な編隊を組み、火竜も合流して飛んで行く。
 竜専門の副官が指揮しているので、指揮官が居なくても整然と行動していたが、それだけの専門家でもレッドドラゴンに乗るのは不可能で、子供の頃から一緒に育ったか、互角に戦ったり組み伏せて従わせた勇者だけがドラゴンの背を許されるので、指揮官は特別な存在だった。
 火竜隊全部よりレッドドラゴン一匹や、指揮官一人の方が戦力としても大きい。
「それではさらばだ、サッキュバスの諸君、また会おう!」
 指揮官とカズマを乗せたレッドドラゴンも飛行し、編隊を追って行く。魔族から貸与された飛竜も、サッキュバス親衛隊を乗せ、同行するものは到着地点を教えられ自力で飛んで行く。
 変態も一人編隊を追って飛んだ。悪魔のロリ女王様も「椅子」を同行して二人ほど後を追ってしまった。

 その後、寝ている所をゆっくりと飛竜に乗せられ、椅子に縛り付けられたアクアは、空を飛んでいる感触で目を覚ました。
「あう? うぃ~~、ヒック、あで、何で飛んでんの? ウィズ?」
「ええ、アクセルの街に帰るところですよ、ゆっくり寝てて下さい」
「あ~そ~、じゃあおやすみ、グェ~~」
 ウィズはあちら側に行くと、帰らせて貰えないのを感じて、雇い主?を家に返すために、飛竜に乗って飛んでいた。
 荷が軽くなった分、果物など竜の食べ物も貰い、ウィズはサッキュバスの呪い開放のクエスト終了の報酬も貰ったが、アクアは水攻めの賠償金を免れたものの、報酬は貰えず追い出された。

 二日酔いで抵抗できなかったアクアは、目が覚めてもボロボロで、二日酔いから治療の迎え酒を繰り返して、そのまま街まで連行された。
 ウィズがアクセルの街に帰ってから飛竜に食べ物を与えて開放すると、「人間じゃない人が一番人間らしくて優しかった」と感想を言って家に帰って行った。
「さあ、アクア様、家に帰って来ましたよ」
 家まで送ったウィズは、アクアを蹴り込んでドアを閉め、そのまま放置して帰った。

 それから、アクセルの街に帰った冒険者やウィズからも「カズマはサッキュバスの王様になった」「サッキュバス万年の呪いを解くクエストを成功させて、莫大な報酬を受け取り、サッキュバス500万人を嫁に貰った」「魔族幹部の娘に見初められ、婚約して連れて行かれた」と噂が流れ、当然ダクネスの親にも噂が及んだ。
 さらにロリ女王様に命令された大貴族から「サトウ・カズマに家督と遺産、領地の全てを相続させる」と発表され、ダスティネス家より大きな家名と荘園を継ぐと告知された。
 立場が逆転して、ダクネスの親から頭を下げて、娘をもらって頂く身分差になった。
 大商人からも「サトウ・カズマに商圏と家督を譲り、養女(ロリ女王様)と結婚させ、遺産も相続させる」と発表され、カズマは貴族や商人の子、愛人の子などに、また命を狙われる身になった。

 その後、サッキュバスの店には、まだ若いお母さんサッキュバスが来て再開され、「赤ちゃんプレイとオムツプレイ、抱っこして貰っての母乳飲みプレイ」が追加され繁盛した。
 夜のチューチューも再開されて、夜中に「ママーーー!」と言う絶叫が街に響き渡った。
 
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