WHITE ALBUM 2 another story ~もう一つのWHITE ALBUM~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
本編キャラSS
雪菜生誕祭SS
前書き
短編です。
注意 この話はAFTER STORYは別の雪菜TRUE後のSSです。
11月某日
北原家
「ねぇ、春希君。かずさの日本講演が近々またやるんでしょ??」
「曜子さんが確かそう言ってたな。ていうか、なんであいつが直接教えてくれないんだよ」
「かずさはピアノの練習で忙しいんじゃない?」
「とは言ってもメール打つのに1分もかからないだろ??いくら忙しくてもそれぐらいする時間はあるだろ??」
雪菜は少し苦笑いをしていた。
「まあいいじゃない??せっかくかずさが日本に帰ってくるんだから、盛大にパーッとなんかやろうよ~」
「って言っても何をするんだ??食事?遊び?」
「・・・・・そうだ!!温泉いこうよ!プレ同窓会を行ったんだから、同窓会やらなくっちゃね??」
「あいつの予定合うか???」
「そこは何とかすればさ!!」
かずさ帰国数日後の2月某日
とある駅前に三人と一台の車の姿があった。
「で?なんで私が運転なんだ?今日の主賓だろ??」
「俺、ペーパードライバーだし」
「私、免許持ってないの~かずさお願い!!」
かずさはため息をつく。
「くれぐれも事故は起こさないようにな」
「お前こそ、また道間違えるな」
そんな他愛のない会話を交え、俺たちの旅行が始まった。
道中は思い出話や最近あったこと、はたまた第二回カラオケ大会が始まっていた。
「で?道を再び間違えた言い訳は?」
「悪かった。でも前回よりも一時間早いぞ??」
「同じ過ちを繰り返して、その言い草とは呆れる」
「お前こそ前回最後の、最後でやらかいしたんだから気をつけろよ??」
「大丈夫だ。今回はあらかじめスタットレスタイヤに交換してある。抜かりはない」
「そういうフラグ建てると・・うわっと」
その瞬間、雪道を走っていた車が進行不能になり、何かの衝撃が車を伝って三人に襲う。
俺は車を出て状況を確認すると側溝に車輪が落ちてしまったようだ。
とりあえず、三人とも車から脱出した。
「またこうなっちゃったね」
「とりあえず救助呼ぶか」
すると、かずさが笑い出した
「突然どうした・・・さっきの衝撃で頭打ったか?」
右目に流れようとする笑い涙を拭きとって彼女は言った。
「いや、春希と同じようなミスするなんて、もうある意味奇跡だよ」
俺はため息を、雪菜は微笑んでいた。
「白い雪が街に~」
「ここ街じゃないから!!!!」
温泉宿
「では、皆様、峰城大付属高校軽音楽同好会の同窓会にお集まりいただきありがとうございます!」
「で、部長は??」
武也すまん。地元の美味しい日本酒お土産に持って帰るから!!と心の中で思う。
「ま、まあ置いといて、今回はプレではない同窓会を無事開くことができたのは皆さまのおかげです。かずさ、春希君ありがと」
俺たちはうなづく。
「夢が・・あの時の約束が本当にかなって・・」
雪菜は話している途中だったが、思わず泣き出してしまった。
俺は雪菜の元に行こうとすると、それよりも先にかずさが彼女の元に駆け寄った。
「ほら、泣くなよ雪菜。せっかくの美人な顔が台無しだぞ??」
「だって、かなったんだもん3人でいることが・・・・ぐすん」
雪菜は泣き止まない。
「そろそろ泣き止めよ雪菜」
「じゃあかずさ約束して・・・また3人でここに来るって」
かずさは少しの間をおいて返事をした。
「約束してやる。また来年も再来年も同窓会をやろう」
「かずさぁ、かずさぁ・・・・・」
少し収まったとおもったが再び泣き出してしまった
「失礼します。」
女中さんが何か白い箱を持ってきた
「ちょっと早かったですかね・・・??」
「いや、大丈夫というかタイミングよかったです」
安堵の顔をして女中さんは退出した。
俺はその箱を受け取り机の上に置く。
「雪菜、これ開けてみて」
「うん」
彼女はテーブルに寄り添い、箱を開けた。
『雪菜、誕生日おめでとう!!』
俺とかずさはタイミングを合わせて言った。
箱の中身はホールのショートケーキ、誕生日ケーキだ。
「こんなのずるいよぉ・・・・・私何回も泣いてる・・・」
彼女はまた泣いてしまった。
どうやら同窓会で頭で一杯で自分の誕生日の事を忘れていたようだ。
「これからもよろしくな雪菜」
「これからも・・いや一生よろしくお願いします。雪菜」
彼女は涙を両手で拭き取ったが、微かに彼女の眼は潤んでいる。
「よろしくお願いします。かずさ。それと・・・あなた」
END
後書き
雪菜お誕生日おめでとう!!
ということで書きましたがいかがだったでしょうか??
SSらしいSSを書くのは実はこれが初めてだったりします。
皆様が再びアニメやらゲームやら小説やらコミカライズやら見ようと再び思えばこれを書いたかいがあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ページ上へ戻る